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星野源10周年記念ライブGratitudeを見て

~配信ライブの様々な可能性~

2020年7月12日、星野源の10周年記念のライブは「配信」という形で行われた。

10年という大切な区切りの年。
きっとアイデアマンの彼だからこそ色々な試行錯誤を繰り返し、本来であれば私達をあっと驚かせるような形で「生の」ライブが行われたのではないかと思う。

しかしながら世の中の風景が一変し、当たり前のように行われていた「生の」エンターテイメントはことごとく中止になり、彼は「配信」という形で10周年記念ライブを行う事を発表した。

「録画?画面越し?そんなの会った気分にならないよ…」
「生だからこその迫力や熱気が伝わらないから盛り上がりに欠けるんじゃない?」
ライブは生き物、そんな風に思っていた私は配信ライブに若干否定的な考えを持っていた。
だって「生」じゃない。だから直接何も伝わらないんじゃないかと。
 

ライブが始まった。

否定的な考えを持っていた私の考えはすぐに変わった。
とても暖かい。画面越しにも感じる空気の温かさだ。
いつものバンドメンバーが円陣となって彼を迎えている風景。
こんな情勢の中でも同じ場に集まってライブができるという喜び。
みんなが楽しそうだ。笑顔で溢れている。
そして私もその円陣の中に一緒に入れてもらい、すぐそばで見ている気分になれたのだ。

ライブのMCの中で彼は
「配信ライブだからできることを近い距離でやりたかった」

「お客さんが画面の向こう側にいるということをちゃんと意識しないといけない。ここにいる体でやっちゃだめだ。俺達はごまかさない。」

「小さい子供がいていつもはライブに行けない人や、一人だけど今日はみんなと一緒に見られる人、病院の中でも見られる。ぜひあなたのスタイルで楽しんでほしい」

「皆さんが聞いてくれているおかげで自分は生活できていて、ライブだとその場のお客さんにしか言えないけど配信だとみんなに言える。ありがとう。」

と終始配信ライブでの意味、意義を伝えていた。
少しでも「配信なんて…」と思った自分を恥じた。
 

バンドで演奏する最後の曲「Hello Song」で「いつか『この日』を超える未来」と歌った。
初ライブから10年後の「この日」を超える未来。
従来のようなライブができなくなった「この日」をこれから変えていけると信じて超える未来。
きっと未来に続いていると信じられる「この日」の言葉の重さに星野源のファンで良かったと思った。
アウトロで「画面越しでも別にいいじゃん!」と叫んだ彼は配信ライブの可能性を大いに見せてくれた。
そして画面越しにいる様々な境遇にいる人々に対しての配慮も最後まで忘れなかった。

一番最後に弾き語りでい引いた曲「私」。
以前ラジオで「この曲はラブソングだ」というような話をしていたけれど、私はこの曲を聴くといつも歌詞の中にある「あの人」や「この人」は『歌』の事ではないかと感じるのだ。
『歌』に対するラブソング。『歌』に対しての決意表明みたいなものを感じる。
この配信ライブの最後にふさわしく、これからの音楽を、エンターテイメントを変えていく、そんな決意を感じたような気がした。
だからこれから先の未来をあなたが作っていってくれると信じ、これからも追いかけ続けていきたいと強く思う。

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