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2017年9月20日

Aya (26歳)
86
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いつか会えると決めつけた

plentyラストライブに寄せて

2017年9月16日土曜日

日比谷野音でplentyのラストライブだった。
雨が似合うバンドplentyらしく、この日も開演に合わせて雨がしとしとと降り出した。

私がplentyと出会ったのは、大学生の頃。
「傾いた空」をラジオで聴いて、一瞬にして、好きになってしまった。
他の作品も聴くうちに、人間の内なる衝動、満たされない心のなにかをplentyは、ときに激しく、ときに語りかけるようにやさしく、それでいて私を突き刺す言葉の矢だった。
 
 

ラストライブは、開演18時ぴったりにImogen HeapのHide And Seekが流れた。
心がざわざわし始めた。カウントダウンだった。

こんなにも胸が締め付けられるような感覚は久しぶりだった。
ただ黙々となにかに打ち込むようにベースを弾く新田さん。ドラムが壊れるんじゃないかというほど熱のこもった演奏をする一太さん。「みんなびしょびしょじゃん!」とMCでおどけながらも優しさと熱情が同居していた江沼くん。
一曲でも多く曲を届けようと専念する姿に初めはただ呆然と立ち尽くすことしかできずにいた。

終盤になるにつれ、観客との一体感も生まれ、「枠」「最近どうなの?」など知らぬ間に一緒になって盛り上がって呼応している自分がいた。
「さよならより、優しいことば」があるのなら、それを教えてほしかったけれど、江沼くんはMCで「さようなら」と言った。しかし、それを無言で受け止めたファン。
plentyが心から愛されていたなによりの証だと思った。

本編最後の「手紙」。
江沼くんは、「いつか会えると決めつけた」というニュアンスの歌詞に変えて歌っていた。きっと、また会える。断言できる。そう、捉えたい。

初期の暗さや衝動に任せた「拝啓。皆さま」から始まり、「蒼き日々」でライブは終わった。
私は古参じゃないから、メンバーの脱退とか色んな事があった時期を正直よく知らない。しかし、つらい時期が何度となく彼らにあったに違いなく、それを笑顔で終わらせて欲しい。今後どんな活躍をするのかがすごく楽しみで仕方ない。そんな考え方をしたい。

最後の最後までかっこよかった。解散しても、つくり続けた曲たちは残っていく。そんな曲たちに、私はときに励まされたり、背中をそっと押されたりするのだろうか。

ありがとう、日比谷野音。
ありがとう、plenty。

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