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拝啓、新たな輝きの君へ

Novelbrightの世界に出会って

出会いはテレビのカラオケ番組だった。
やたら歌の上手いお兄さんの声にクギ付けになった。back numberの「瞬き」を持ち歌かのように歌っていた。
歌の上手さ、声の良さはもちろんだけど、何よりも楽しそうに幸せそうに、感情を乗せて気持ち良さそうに歌っていて、眩しかった。ずっと眩しかった。瞬きするのも惜しくて見入ってしまった。
結局、幸せそうに歌った彼は高スコアを出したけど、負けてしまった。もう1曲聴きたかったのに残念・・・と思っていたら、彼が「(コロナ禍で)ずっと歌えなかったので、すっごく楽しかった」みたいなことを言って、人なつこい笑顔を見せた。
この瞬間、彼——Novelbrightのボーカル竹中雄大さんが私の人生に名前つきで登場した。
 

少し話が変わるけど、私が1番好きなボーカリストはここ10数年、the HIATUSの細美武士さん。細美さんの声は私の心のど真ん中に届く唯一無二のアーティスト。
その細美さんとの出会いも偶然だった。
2006年、SUMMER SONICマリーンステージ、ELLEGARDEN。私はエルレの次に控える海外アーティストを目当てに早めに会場に入っていた。スタンドの日陰でドリンクを飲みながら寛いでいたら、曲が始まり、歌声が響き、思わずビジョンに映るボーカリストにクギ付けになった。そこには夏空の下でファンをがんがん煽り、時に屈託ない笑顔で歌い、誰よりも全力で楽しむ細美さんの姿があった。目も心も全て奪われた瞬間だった。あれから色々あったけど、今でも細美さんが無邪気に楽しそうに幸せそうに歌っている姿を見ると泣きたくなるほどに幸せになる。

翻って今回の竹中さんとの出会いは、細美さんを初めて観た時のような衝撃だったのかもしれないと思っている。そのくらいダダ漏れる歌える喜びはピュアで破壊力抜群だった。歌や歌詞からメッセージを受けとる前に、全身から溢れ出る気持ちに魅せられた。

カラオケ番組が終わって、すぐにiTunesでNovelbrightの曲を全部購入し、サイトやSNS、過去の路上ライブの映像を確認。そうやって竹中さんの琴線に触れる声と表情とそれを包み演出するバンドの音にずぼずぼとハマって行った。ずぼずぼっと。
そんな中、Novelbrightを知って3日目くらいから、私の身体、Novelbrightを聴くと鳥肌が立つらしいと気づいた。最初は体調良くないのかな? と心配したのだけど、曲を止めてしばらくすると鳥肌は消え、また流すと鳥肌が立つというのを何回か繰り返したので、心がNovelbrightにまだ震えているということにしている。

8月2日、大阪城ホール、THE BONDS 2020。オンライン配信があるということで、ラッキーにも初のNovelbrightが早くも訪れた。Novelbrightにとっては半年ぶりにお客さんを入れてのライブだった。
私は、初めてのオンライン配信ライブでもあったのだけど想像以上に入り込めて、熱が伝わって来て、新しい体験だった。映像もキレイで滑らかで、ライブ会場では観られないようなメンバーの細かい表情まで観られてこれはこれで楽しい。もちろんライブが良いけど。ちなみに鳥肌は立った。
竹中さんが「半年ぶりに俺ら生きてるって感じた」と笑顔を見せ、「本当に幸せに思います。ありがとう」って叫んだ。聴いてくれる人の「心の拠り所となる」音楽を作っていくから、「これからも頑張っていこう」と締めくくった。
30分ほどの短いライブだったけども、まだ私の知らないバンドの魅力がいっぱい詰め込まれているように感じて、わくわくした。メンバー皆が楽しそうで、観ているだけで、聴いているだけで幸せにしてくれるバンドだった。そして何より、自分たちだけが楽しければ良いという独りよがりではなく、ファンも巻き込んで、一緒に楽しくなろうよ! と手を広げて待ってくれているかのようなそんな懐の深さや温かさも感じた。こんな世界があったんだな。まだ知らない、出会っていない世界が目の前に広がっている。
 

Novelbrightとの出会いは偶然だった。連日の暗いニュースで心が弱り、痛み、些細なことにも敏感に傷ついた。栄養源で、癒しで、リフレッシュの素だったエンターテイメントが軒並みストップし、塞ぎ込みがちに。日常とは別の世界に連れていってくれるライブや音楽が私には不可欠だと改めて痛感している。
あの日、あの時、あの番組を見なければきっと彼らのことを知らずに今も生きていたかもしれない。幸運にも私は、鳥肌が立つ声や音に出会うことができた。歌うのが楽しくて楽しくて仕方がない、歌えて幸せという抑えきれない喜びの煌めきのおかげで、新しい心の拠り所を見つけられた。どんよりした心に光が差し込み、今もその輝きに救われている。

最新アルバムに収録されている「君色ノート」はこう始まる。
 

>閉ざされた心の扉を開くと
>瞬きもできないほど煌めく世界がそこにはあるんだよ
(Novelbright/君色ノート)
 

こんな世の中だからこそより一層メッセージ性を持って、新たな輝きを見せてくれる彼らがこれからたくさんの人を笑顔に、幸せにしていく未来を信じている。

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