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2020にある「未来」

星野源「エピソード」を聴く

2020はどんな年でしたか?

この質問に 東京オリンピック と答えるはずだった。
今年が始まったばかりの頃の私。

なぜ、どうして、どうすれば良かったのかと、
夢に見るくらい強烈な記憶がある。

過去の事を今になって、あれこれ嘆いたところで
変わらないのは十分に承知している。
でも、もし違う答えを選んでいたら…?と
思わずにはいられない瞬間がある。

今を着実に積み重ねていくことで、
輝かしい未来が切り拓けるのだ、という
励ましの言葉を背中を押され、
前を進めるのはその気力がまだ残っているときだ。

心のエネルギーゲージが尽き果てそうなとき、
もし叶うならリセットボタンをぽちっと押して、
ある瞬間までまるで無かったことにしたい。
そうすれば、長く果てしないと感じる息苦しい今も、
さっぱり消えてくれるのではないか、
と思ってしまう夜がある。

そんな時、私はこの歌の歌詞を思い出し、
自分の乾いた心に、人肌くらいの温かいものを溜めて、
布団にくるまり目をつむる。

>何ものでもないもの 起き上がり
>小さな勇気を使い 空になる

>何度も何度も言うよ 始めから
>たった一つだけを君は持っている

星野源「未来」より

この歌詞に何度も胸を詰まらせる。
明るい未来が1ミリも浮かばない今にも、
日々生まれていく、続いていく未来。

何ものでもない私は大したことは何もできないけれど、
たった一つの小さくて鈍く光るものを抱きしめて、
一歩ずつ進んでいこうと思わせてくれる。

優しくて強くて、聴く人の日常に、辛い夜に、
そっと寄り添ってくれるそんな歌。

一つ角を曲がる度、マスク越しに溜め息をつき、
息苦しさから走って逃げたくなる、今。

世界中の人々が、四角い枠に囲われて、
大好きな人と会話するようになった、今。

先の見えない毎日で、横目に映るリセットボタンの
誘惑に負けるもんかと、私は今日もこの歌を聴く。

淡々と生まれていく未来。
来年の今頃、2020は本当に大変だったね、
とか言いながら、大好きな人と
大好きな源さんの歌を一緒に聴く。

大切な未来のために、私は今を生きたい。

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