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2017年9月22日

アイ (22歳)
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andymoriの色褪せない魅力

ベンガルトラとウィスキーとandymoriと私の話

 
 

andymoriについて語りたい。
こんなにも語りたくなるバンドは他にない。
3年前の武道館ライブで解散してしまったバンドだ。

なんとなく人生がうまいこと軌道に乗らない。そう感じることがある。
周りの人に恵まれて、そこそこの人生。
決して悪くないけど、このままでいいのか自分!!!と時々考え込んでしまうことがある。

だって今にも戦争は始まりそうだし、日本の未来明るくないし、元彼に新彼女できてるし、パートの時給980円から上がらないし!!!!

夜中になると自分のメンヘラで世界変えられるんじゃ?!と意気込んで、ツイッターでイタすぎる迷言を世の中へと連投する始末。

そんなこんなでメンヘラ女の朝はいつも最悪だ。
通勤時の退屈をしのぐため、ぶち上がるBGMは欠かせない。

その日、本当にたまたま昔使ってたウォークマンの存在を思い出して、久しぶりに繋げてみたのがキッカケだった。

全然聞かなくなってしまった懐かしの名曲たちを全曲シャッフルで次々聞いていると、
andymoriのベンガルトラとウィスキーが流れてきた。

何回も聞いたことあるはずなのに、妙に惹きつけられた。

くすぶってた私を叩き起こすようなサウンドと追い討ちをかける歌詞で、急に電気が点いたみたいにパッと視界が明るくなったように感じた。

私は楽器を何1つやったことが無いし、そういう観点で音楽を聴いたことがないので、曲について細かく話すことはできない。
何がどうという理屈が全く通用しないくらい、単純にグッときた。

何なんだこの曲は!というトキメキで、もう1回!もう1回!と繰り返し聞いていくと、見えてくるものがあった。

思春期時代からSNSに慣れ親しみすぎた私たち世代は、感情を安売りすることに抵抗がなくなり、使い捨て続けることで、いつしか感情迷子になっている。
何でもかんでもテキトーな言葉を付けて、簡単なツールで他人へと発信し、相手はボタン1つでお気に入り登録できる。

綺麗な景色を見て、写メ撮って「綺麗」と呟けば誰かのお気に入りになる。
「綺麗」とその隣にある、宝物みたいな感情に気が付けないまま、お気に入りの数で満たされ、すぐ忘れ去られる。

「ただきれいな空が見たいだけなのに」

という歌詞にハッとした。
こんな純粋な気持ちを忘れてたなぁと思った。

andymoriの楽曲は、歌詞のメッセージから明確なアンサーをくれるわけではなくて、聞き覚えのない単語の山から自分の中の答えを探る旅へ導いてくれるイメージだ。
曲調がポップで陽な雰囲気だから、決して暗くならずに旅をすることができる。
答えは1つじゃない。でもそこから見出した答えは、自分しか知り得ない宝物。
言葉にするのが勿体無いくらい、特別な感情だ。

曲中にはガツンとくる強い言葉もあって、間違ってないよ!としっかり後押ししてくれる。

ベンガルトラとウィスキーに衝撃を受けた私は、そのまま1stアルバムを一曲一曲大事に聴いた。
全曲が個性を発揮しつつも、それぞれしっかり訴えかけてくるものがあった。
個人的には、どの曲も歌い出しに感動させられる。

【everything is my guitar】は
「西通りを過ぎれば憂鬱を運ぶ バスに乗れと脅される Everything’s gonna be alright

なんとも想像力を掻き立てる一文から始まり、

【すごい速さ】では
「きっと世界の終わりもこんな風に 味気ない感じなんだろうな」
と言い切っている。

物語の要とも取れるセリフを、あえて冒頭で歌い切ってしまうことで、一瞬でその世界に惹きつけられる。
そしてこちらの想像を見事ひっくり返すサビの破壊力へと繋がるのだ!!!!
 

すっかり彼らに魅了された私は、1stアルバムandymori以降の音源もいろいろ聴いた。
確実に変化していってるのが分かるが、どの時代の彼らも素晴らしかった。

ほどなくして、武道館ライブのDVDを見た。
とてもこれが最後のライブとは思えなかった。
3人が いつまでも少年のように 音楽を楽しんでいた。
私はそれがとても嬉しかった。
結局ライブに行けずじまいになってしまったけど、andymoriはまたいつでもライブするだろうなと思えたからた。

andymoriの曲は、どれも未完成だ。
受け取り方次第でいくらでも変化するから、いつまでも色褪せない。
それと同じように、バンドも未完成のままでいるという選択をしたんじゃないかと勝手に考える。
私の人生も、未だ未完成だ。
決めつけることがいかにつまらないことか、andymoriから教わった気がする。
私の人生、私次第でどうにでも変化する。

ラストライブの映像ではじめて聴いた曲。
スパイラルという曲が大好きになった。
そりゃあ雲行き怪しい世の中だけど、望みは叶わないことの方が多いけど、
andymoriを見つけた時のような、出会いと発見がこの先待ってると信じたい。

次の場所まで飛んで行こうと思う。

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