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銀杏BOYZ、歌います。

小さな画面の向こう側から

2020年8月12日。銀杏BOYZの配信ライブが行われた。

今年初、そして初めての銀杏BOYZのライブ参戦。
でもライブやイベント自粛の世の中なので配信でのライブになってしまった。
初めての銀杏BOYZのライブがこんな形になるとは想像もしていなかった。
 

今年参戦予定だったライブやフェスは全て延期、中止。
自分の生活、人生において最大の楽しみであり、生きがいでもあったライブが生活から遠ざかってしまったこと。コロナによってライブハウスが世間から悪く思われたり、経営が困難なことがとても悲しかった。
 

そんな中少しでもライブ感を味わいたくてチケットを取った。
楽しみな気持ちはあった。
でも自宅のベッドの上だといつものような緊張感とワクワク感はなかった。

部屋を少し暗くしてスマホから伸びたイヤホンを耳につけて開演時間を待った。
すると画面に峯田の姿が映った。
iPhoneの動画撮影画面に峯田の姿が映っていた。
スマホの画面だからか少々暗いし、画質も良くない。それくらいが銀杏BOYZらしくていいかなと思った。ライブハウスに入ってステージに上がりマイクを持った峯田は叫んだ。「2020年8月12日。銀杏BOYZ、歌います。」
 

次々と縦横無尽に切り替わるカメラワーク、暗い画面、荒々しい映像。そしてカメラに向かって歌い叫ぶ峯田の姿。普段見ているそれとは違うが、より生々しく、画面の前の自分だけに向けられているような気分になった。
いつものライブのような高揚感はないが、じっくり見入ってしまうし聞き入ってしまう。画面の中に吸い込まれそうだった。
 

前半は”大人全滅、NO FUTURE NO CRY、エンジェルベイビー、YOU&I VS.THE WORLD”と駆け抜けるように4曲演奏した。
 

その後は換気のための小休憩。メンバーみんな外に出て階段に座りタバコを吸いながら、峯田が喋る。そんな光景を見られるのも配信ライブならではなのかなと思った。そのとき峯田が吸っていた銘柄が、偶然僕も最近吸い始めた物と同じだった。嬉しくなって外に出てタバコを吸った。一緒にお喋りしながら吸ってるみたいだった。

休憩明けの「夜王子と月の姫」はめちゃくちゃ痺れた。よりその世界に入り込みたくて咄嗟に部屋の明かりを消した。真っ暗な部屋の中で輝く画面が美しかった。「世界の終わり来ても 僕等は離ればなれじゃない」。この歌詞は今の時代だからこそ余計に心に突き刺さって来た。こんな時代でもやっぱり人との繋がりは大事だなと。簡単に人と会えないけど会えなくても心の距離が離れるわけじゃない。そう思わせてくれた。
 

そして光、新曲からの「BABY BABY」。
今年は本当にこの曲に救われた。
心が疲れ、吹っ切れず憂鬱な気分が2週間ほど続いていた時期があった。その時に「BABY BABY」を流しながら、ギターで弾き語った。そしたら溜まってたものが涙と一緒に全部溢れ出た。ぐしゃぐしゃになりながら歌った。
今日はそんなことを思い出しながら聞いていた。
画面越しに峯田に抱きしめられているような気分になった。
 

最後のMCで、「無観客のスマホライブでも、人が関わる事で誰かの迷惑になってしまう可能性があるから語弊があるけど何がなんでも歌いたいって人間じゃない」と言っていたのが印象的だった。
それでも歌ってる時はとても楽しそう。何かを伝えようとする姿勢、腹の底からの叫び。これぞ峯田和伸。これぞ銀杏BOYZだなとそう思った。
 

最後に一曲歌いますと言って披露されたのが「ぽあだむ」。今年この曲が大好きになった。
イントロが流れた瞬間拳を突き上げ、立ち上がって飛び跳ねてしまった。そして画面を食い入るように見つめ、一緒に歌いながら踊り狂った。
その時思った。これはライブだなと。欲を言えばライブハウスでぐしゃぐしゃになりながら叫びたい。身体中で音楽を浴びたい。もっと近くで感じたい。でも画面越しでもこんなに心が動かされてしまうし、衝動で体が動いてしまう。これだから音楽は最高だし、ライブは最高。そして銀杏BOYZは最高。それを痛感した。

本当に素晴らしいライブだった。
 
 

今年はコロナウイルスの流行からの外出自粛、緊急事態宣言で気分が落ち込み、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えて過ごしてきた。きっとみんなもそうなんじゃないだろうか。
それでもそばにはずっと音楽があった。特に銀杏BOYZには救われた。僕を暖かく包んでくれた。何度も何度も。

きっとこれからも銀杏BOYZの音楽は僕に寄り添ってくれるはずだ。

正直まだ気持ちが晴れた訳じゃない。
まだ世界の現状は変わっていない。
だが、必ずまた平和な世界、今まで通りの日常は戻ってくるはずだ。
 

苦しい時も大丈夫。きっと銀杏BOYZが愛に溢れた言葉と音で抱きしめてくれる。
 
 
 
 

「I WANT YOU だぜ I NEED YOUだぜ 
I LOVE YOU べいべ」
 
 
 

いつかライブハウスで会えるまで、頑張って生きようと思う。

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