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追い風が届いた日

[Alexandros]の描く強さと優しさ

[Alexandros]に出会ったのは、今からたしか2年くらい前。
高校一年生だった私は、放送局委員に所属していて、お昼休みに皆んなから集まる曲を校内に流していた。
その日も、例の如く、色々な曲を流していた。
閉鎖的な放送センターから、校内へ、音を届ける。操作板のレバーを上げる時の高揚感は、形容し難いけれど、私の大好きな瞬間だ。
 

突然、薄暗い部屋が、明るくなった。
爽やかな風が、私の髪に靡いた。
 
 

もちろん、実際には明るくもなっていないし、風も吹いていない。が、確かに、そんな感覚になったのだ。人生で初めての感覚だった。あの衝撃、いや、衝撃というよりは爽やかな、でも、強くてそれでいてしなやかな、そんな不思議な、感覚だった。しかし、この感覚は絶対に忘れない、そう、確信した。
 

―――――――「ワタリドリ」―――――――――――――
 

そう、これが、私の全感覚を一瞬にしてさらっていった曲。
どんなに閉鎖的な場所も、心も、開放してしまう、曲。

私は、CDの持ち主が偶然にも同じクラスの人だったので、一晩借りて家で聴くことにした。
その晩、何度も何度も繰り返し聴いた。
何度聴いても褪せない。
むしろ、聴くごとに輝きを増してゆく。

この日を境に、私はすっかり[Alexandros]の虜になった。
初めて、CDショップに行き、初めて、CDを買った。
初めて、音楽雑誌をかった。
[Alexandros]の英詞を理解したくて、英語の勉強も頑張った。

何か大きく変わったのか、と言われれば分からないが、確実に私の日常は今までより爽やかな色に塗られていった。

[Alexandros]の凄いところは、似た曲は決してないのに、どんな曲にも「根底に流れるもの」が変わらないところにあると思う。
だから、かっこいい。と、同時に核となるものを、ブレずに持ち続けるのは、本当に難しいし、大変なことだ。そんなことをなんでもないことのようにやってのけてしまうのが、[Alexandros]なのだ。
あと、私が彼等のことが好きな理由でもあるのだが、[Alexandros]の歌詞には”頑張れ!”とか、”負けないで!”とか応援ソングにあるような言葉は、ない。でも、そんな言葉以上に、パワーを受け取ることができる。何故か。きっと、それは、先述した核が、[Alexandros]がずっと、デビューする前からずっ己を信じ、努力し続けて生まれた魂が、歌詞の一文字一文字に宿っているからだと思う。
そんな言葉は何よりも強い。それでいて、爽やかだ。

“Seize the day you boys and girls
and young and the old
life is different
life is not fair
and life is short”
(老若男女よ、今日という日を掴め。人生は一人一人違い平等ではなくとてもあっけない)
“Blistering beat
and freaking roll
will make you dress
be strong,be brave
and don’t be afraid to grow old”
(焼けつくビート最強のロールは君を輝かせる。強くあれ、勇しくあれ、老いることを恐れるな)
――Oblivion
この歌詞は、なかなかメジャーデビューが決まらない、でも諦めないで走り続けた、また、今なお走りつづけている彼らにしか歌えない、なによりも説得力のある歌詞である。弱さを経験した人にしか、真に強い歌は歌えない。
私を含め、夢が見つからない、夢があるけれど叶える自信も根拠もない、と半ば諦めたような気持ちの若者は沢山居る。
そんな若者のうちの1人である私は、この歌詞を聴いて、私が生きることの意味、のようなものを見出したきがした。大袈裟かもしれないが、強く私の魂にこの歌詞の言葉ひとつひとつが語りかけてくれたのだ。

私は今、高校3年生で、受験勉強の日々である。
この2年間、世界にも、私にも、[Alexandros]にも色々なことが起こった。辛いことも、嬉しいことも色々あった。どんな時も、[Alexandros]は私のそばにいてくれた。時には私を引っ張ってくれた。
きっとこれからも私は何度も壁にぶつかって、何度も眠れない夜を過ごすだろう。
ても、私はもう、怖くは、ない。

[Alexandros]に出会えて、私は強くなった。
彼らの奏でる音は、風にのって、CDを超えてメディアを超えて、私の魂に届いた。
強く、優しい追い風であった。
 
 

最後に、全ての人に、伝えます。

‘”敵いそうも無い
「壁」が立ちはだかって
僕の傷を望むだろう
それでもきっと
どうしようもないくらい
僕はそれを愛するだろう

Sometimes it’s good
Sometimes it’s bad
愛しい 我が人生
Hello Hello Hello
New Wall

Stumbled down
and u fell on the ground
but just follow the sound
so that you’ll be found
Well go on
(つまずいても、転んで倒れても「この音」につづけ、君は君自身を見つけるだろう。生き続けろ)

Stumbled down
and u fell on the ground
but don’t turn around
now go find your crown
Well go on
(つまずいても転んで倒れても振り返るな。王冠を探しに行け。進め)”
――――NEW WALL

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