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暗闇に差す一筋の希望

いきものがかりが照らしてくれた光

「きらきらにひかる」
このタイトルだけ見たときどんな曲を想像するだろうか。

いきものがかりの新曲が出るというニュースとともにタイトルだけ発表されたとき、わたしは最初明るい曲をイメージした。青空が広がるような、ポップで爽やかな曲。
音源が発表されないまま自分なりのイメージを膨らませていたが、テレビで初披露された日、そのイメージは覆った。ストリングスが印象的な曲を聴いて浮かんできたのは、暗闇でもがき苦しんでいる人の姿。きらきらにひかっているのは涙だった。
 

小学生の頃からいきものがかりの曲を何度も聴いて、何度もテレビで観てきたのに、その日の彼らの演奏にわたしはいつも以上に目が離せなかった。
 
 

《わかりあえないから/覚悟がいるんだ》
《心はきっとひとつにはなれなくて/だからそばにいると決めるの/それだけ》
いきものがかりは、これまでも”他者とはわかりあえない”ということを歌ってきた。そのわかりあえない他者とどう共存していくのか、この曲にはそれが示されている気がした。
 
 

テレビ初披露から約一ヶ月後に曲が配信された。それまで公開されていなかった二番の歌詞に、わたしはさらに心を掴まれた。

《あやまちだって人間の輝きで》
《笑顔じゃなくていい/幸せじゃなくていい/生きていくことは/あなただけのもの》
二番のこの歌詞を聴いたとき、わたしはとても救われた気持ちになった。
常に正しくて、笑顔で…そんなふうに生きれたらどんなにいいか。でも時には間違うこともあるし、笑えないときもある。そんな生き方を肯定してくれたようで心が軽くなった。幸せじゃなくても、わたしはわたしの人生を生きていこう。そう思わせてくれた。
 
 
 

一番では
《見上げた夜空に星が舞う/いくつの 願いが 消えたの》
と歌っていた歌詞が
《見上げた夜空が明けていく/いくつの 願いが 生まれたの》
《見上げた夜空につぶやいた/なんども 願いよ 輝いて》
と、二番から大サビにかけて変化していく。このフレーズで最初に曲を聴いて感じた暗闇に微かに光が見えた気がした。叶わなかった願い、新たに生まれた願い。わたしは何度も願い続ける。その願いが輝くまで。この曲には「願い」と「意志」を強く感じた。
 
 

《どうか顔をあげて》
悲しみの中にいる人にここではそう呼びかける。この曲は「頑張れ」とは言わない。あなたの人生はあなただけのもの。だけど、あなたはひとりじゃない。辛いときは周りを頼ってもいいんだよ、と伝えている。わかりあえないけど寄り添う。そうやってわたしたちは生きていく。
わたしは頼ったり甘えたりすることが苦手だ。いや、年を重ねていくうちにいつからかそうしてはいけないと思い込んでいたのかもしれない。この曲はそんな思い込みを払拭してくれた。
 

これまで辛いとき、悲しいとき、何度もいきものがかりの楽曲に救われてきた。いきものがかりはわたしの心を照らしてくれた。この曲もこれからのわたしの人生の中で大切な一曲になっていくだろう。
 
 
 
 
 
 

※《》内は『きらきらにひかる』の歌詞から引用。

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