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君ノトナリが作ったバンドマンとの恋とその終わり

また恋をして失恋する

初めに断っておくが、私は音楽が好きなだけで全くのド素人である。これから書く意見や推測は私のただの想像であって何の根拠もない。それに加え、今から書く君ノトナリについて詳しいわけでもない。
 
 

数か月前、私は某配信サイトで「売れないバンドマンは今でも元彼女の夢を見る」という曲名を見た。様々なアーティストやバンドの音楽を聴いている私にとって魅力的に見え、興味が一気に注がれた。
この曲を初めて聴いたとき、一瞬で心を掴まれた。それまでやっていた動作を全て止め歌詞とメロディーに専念した。約5分弱の時間が過ぎれば、再び流し歌詞を確認した。

「なんだこの歌詞。未練たらたらかよ」それが第一印象。

概要欄を読むと『全国のバンドマンとその元恋人、そしてバンドマンに恋する全ての人へ』と書かれている。この曲を作詞作曲した鈴木穂高さんの実体験かは知らない。実体験だとしたら彼の心の中を覗いてみたいと思った。
 

歌詞は全てバンドマン目線の歌詞である。バンドマン目線で歌詞を読むと、その付き合っている彼女は酷な言動をする。それに共感もするし恋愛の苦しさ、別れの悲しみ、未練を感じさせる。その歌詞が何とも言えないメロディーに乗せられ感情を揺さぶってくる。
しかし、この歌の魅力はバンドマン目線の歌詞だけだろうか。私はこの曲の彼女側の気持ちも考察した。
この彼女の言動は少々酷ではあるが、普通ではないだろうか。そして、彼女も辛かったのではないだろうか。
 
 

『ねえあの日僕がギターを捨てていたら
 両手で抱きしめてやれたのかな
 なんて考えながら今日もまたギターを掻き鳴らしている』
 
 

この歌詞から私は彼女目線の苦しさを感じた。売れるためにバンド活動に励む彼氏。自分にとって彼は彼氏であり、バンドをしている人。彼女にとってバンドは優先事項ではなかったのかもしれない。そんな彼は彼女よりバンドを優先してしまったのだろうか。私はバンドマンの彼女になったことないが、想像すると双方の苦しみに胸が押しつぶされそうだ。

この曲の魅力は、もはや語り切れない。私が初めて聴いたのはseiza名義のデモ版だったが、その後配信された君ノトナリ名義のバージョンも良い。音の広がりがやはりデモ版とは異なっている。
音の広がり以外に違いを挙げるとするならば、どちらかといえばデモ版のほうが未練を感じる。今でも引きずっているような悲しいラブソングであるだろう。一方で、君ノトナリ名義のリリース版は別れてからの月日を感じるし、未練を超えて前を向いているような雰囲気を曲から感じる。アコギの柔らかさが加わっているからであろうか。
どちらが好きかと聞かれたらそれは完全に好みだと思う。しかし、私はデモ版の時点で出会っていてよかったと感じた。このデモに出会ったから君ノトナリを知るきっかけにもなったし、好きになっていたのかもしれない。デモ版を聴いてからリリース版を聴くと、何か私の心の中が成長したようだ。
聴いたことない人は是非デモ版とリリース版を聴いてほしい。
 

そして、MVも本当に良かった。自分に語彙力がないのが非常に悔しい。

MVの名シーンを語るとするならば、MVの中の女性が、曲が終了したあと最後に何か言っているシーンがある。それは音声にはのっていない。果たしてなんて言っているのか、私が推測してみたいと思う。

「いいよ。未来は○○で」

こんな風に見えた。どうしても○○の部分が分からない。
この記事を読んだ人は是非このMVを見て予想してほしい。

ここまで読んだ方は分かっているかもしれないが、私は初めて聴いたときからこの曲に恋をした。恋をして、そして失恋したような感覚になったのだ。
ほんの5分弱の音楽からこのように感情を揺さぶられることは、ほとんどない。この恋と失恋の感動が、またこの曲を聴きたいと思えるような効果を生む。そして私はこの曲の中毒者となった。
きっと次聴いたときも、恋をして失恋するに違いない。

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