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2017年10月11日

もともと (27歳)
130
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CDショップ店員が見た、あの日

Hi-STANDARD、熱すぎるサプライズ

2017年10月2日。
二人のお客様がレジスタッフにこう尋ねた。
「ハイスタ、もう売ってますか?」

Hi-STANDARDの18年ぶりのアルバム「THE GIFT」が10月4日発売。前日火曜日の10月3日が世間一般に言う「フラゲ日」。このお客様達はあと1日が待ちきれずにこの町のCDショップにやってきたのだ。
 
 

私は正直「ハイスタ世代」からは少し外れていて。
名前はもちろん知っているし、曲も聞いたことがあるし、でもそこまで追いかけていたわけではないから、彼らの影響力がどれほどだったのか、人気がどのくらい凄かったのか、失礼ながら分かっていなかった。
私の周りでは「J-パンクが好きだ」と誰かが言うと「ハイスタとか?」と必ず一言目に彼らの名前が出てくる。つまりそれほどまでにパンクロックの世界でハイスタはBIGな存在なんだろうな。ぐらいの認識だったのだ。
2016年10月4日までは。
 
 

2016年10月4日。
CDショップにとって最も忙しいと言ってもいい「フラゲ日」の朝、朝礼で突如発表された一言。

「今日からハイスタの新譜発売します。」

Hi-STANDARD16年ぶりのシングル。
「ANOTHER STARTING LINE」
事前告知一切ナシのゲリラ発売。
お客様はCDショップに来て初めて、ハイスタが16年ぶりに帰ってきたことを知る。もちろん、私たち店員もこの朝初めて、彼らの活動が改めて始まることを知った。

朝から鳴り止まない問い合わせの電話。
老若男女問わず、来店するお客様はほぼ全員ハイスタのCDを手に取ってレジに並んだ。
改めてハイスタの存在の大きさに驚いた。

そんな中、私が最も心に響いたのは、店に来て、ハイスタのCDの展開場所に佇んだ青年の一言だった。
 

「夢みたいだ…ヤバいね」
 

泣きながら、隣にいる友人に小声で呟いていた。
 
 

まだ若そうな男の子。好きになったのは既に彼らが活動を休止した後だったかもしれない。
もう自分は立ち会えないであろうと思っていた新譜の発表に、立ち会えた。このシングル発表を皮切りに、ライブで生でハイスタを見れるかもしれない。
色々な思いが詰まっていたであろう1人のお客様の涙に、近くでPC作業をしていた私は思わずもらい泣きをした。

ハイスタがバリバリ活動して、ライブをしていた時から追いかけていたKIDSたち、ハイスタがお休みをした後から好きになって、過去の彼らをひたすら追いかけたKIDSたち、すべてのハイスタファンの時間が、この日からまた動き出したのだ。
また新しい歌を歌う彼らの声が、音楽が聴けるのだ。
 

ハイスタを改めて聴いてみようと思った。
こんなにスゴい、カッコイイサプライズに立ち会えて、CDショップで働いていてよかったと思った。
 
 

話は戻り2017年10月3日。朝。
我らCDショップ店員達はこの日のためにHi-STANDARDを売る準備を進めてきた。
前のように、朝突然知らされることはもうない。
心の準備はとっくにできている。
アルバムについてくるポスターだって一生懸命巻いた。
あとは、ハイスタを手にレジにやってくるKIDS達をお迎えするだけだ。
アルバム「THE GIFT」。まさに動き出したハイスタが、待っていたファンに届ける最高の贈り物。
さぁ、朝礼なんてさっさと終わらせて、開店だ!
 
 

「ハイスタ、今日フラゲ日です。で、言ってなかったんですけど、DVDも一緒に発売します実は。AIR JAM 2000の。事前告知ナシで」
 
 

…また最高すぎることをするじゃないか。
Hi-STANDARD。

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