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2017年10月11日

ヱ (14歳)
33
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私の中のBlack Bird

ぼくのりりっくのぼうよみという音楽

「お前ら全員バカばっか」ーBlack Bird

歌詞に記載されていない、冒頭の台詞。
初めて聴いたときは衝撃しかなかった。
初っ端から優しいメロディーに乗せてそう言われたものだから、続きが気になって仕方がない。
その瞬間からグッと捕まれ、「ぼくのりりっくのぼうよみ」の虜になっていた。
 

19歳。ぼくのりりっくのぼうよみ という一見ふざけた名前の彼。
今回は、「Black Bird」という歌を軸にして書き進めていこうと思う。
 

歌詞を紐解いていけば分かるように、この歌の主人公が黒い鳥に自分自身を重ねていて、世の中の生きづらさを綴っている。

「生まれた時に押された烙印」

「なんせ羽が黒いだけでこんなに暮らしにくい世の中で 簡単に割るデットライン」

黒い羽をもって生まれただけで住む世界に境界線を引かれる。そんなカラスの心境が語られる。
私自身、場に溶け込めなくて人間関係に悩むときがしばしばある。
自分に向けてか、大衆に向けてか、無性に腹が立ってひとり毒を吐いてしまう。
そのせいでマイナスの渦に飲み込まれるだけ。
変われない、遣る瀬無い、どうすることもできない、
ブラックバードと自分が綺麗に重なる瞬間が何度もありその都度痛むほど共感した。

Black Birdだけでなく、ぼくのりりっくのぼうよみの楽曲は私の核まで素っ裸にする。
言葉にできなかった、今まで気づけてなかった奥底に眠る自分が、その流れるようなメロディに露わにされる。
何重もの布に自分を隠しながら生きてきた私にとって、その初めての感覚が恐怖でしかなかった。前が見えない深い深い海の中に身を任せ漂っているような気分。
最高の体験をさせてくれる。

その音は私を包み込むようではなく、
漣のように私の中にゆっくり浸透していき一緒に脈を打っている。一体になってる。そんな気さえする。
 

ぼくのりりっくのぼうよみに「自分の中の音楽の概念」の壁をぶち壊されたわけでもない。
ただ。いつのまにかスッと入り込んできて
「ああ、これ好きだ」と昔から知っていたかのような感覚に浸る。
最初から自分の中に「ぼくりり」というぽっかり空いた穴があって それを当たり前かのように埋めた。

「良かったな お前には翼がある」

「黒い空が晴れ渡る この天気なら 飛べるんじゃないの」

「もう誰も気にしなくていいだろう
この広い空は お前の お前だけのものだ」

現在のぼくりりが昔の自分に語りかけてるのかな、と思う。
苦しくても辛くても、晴れの日は必ずくるのかな、と思う。
頑張ってたら報われるのかな、と思う。
明日はもうちょっと自信持てるかな、と思う。
そのまま、藍色の眠りにつく。

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