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2017年10月16日

むらお (19歳)
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ELLEGARDENを知らない世代より

今なお響く彼らの音楽について

私はELLEGARDENを知らない。
 

彼らが活動休止したのが9年前、私が11歳の時ということになる。当時はテレビで流れる有名な曲くらいしか興味がなかったし、ロックバンドなんてもちろん知らなかった。ELLEGARDENの存在を知らなかったのも当たり前である。

私がELLEGARDENを本格的に聴くようになったきっかけは、MONOEYESとthe HIATUSに出会ったというごく普通の流れからだった。去年夏フェスで見たMONOEYESのかっこよさが忘れられず、調べていくうちに細美武士という人物について知った。それからthe HIATUSを聴き、どんどん辿っていってELLEGARDENに行き着いた。とりあえず借りてきたCDを聴くと、実はこれまでにもELLEGARDENの曲をラジオから何気なく聴いていたということが初めてわかった。きっとその時は洋楽か何かだと思っていたかもしれない。なんとなく耳に残る良い曲だなとぼんやり思っていたような気もする。たくさんのバンドマンが憧れの存在とし、たくさんのファンがいて今もその数は増え続けている、ELLEGARDENを聴かなければならないという意識に駆られた。

この3つのバンドの音楽を何度も聴くうちに私はすっかりファンになってしまった。それぞれのバンドに違った魅力を感じるようになった。

ELLEGARDENを一言で言うなら「青春」だ。若々しい力強さと胸を締め付けるような切なさがある。
それとは一転してthe HIATUSは凜とした独特の雰囲気を持っている。高い演奏技術、鍵盤が入ったことによる音の多様さ、繊細な歌詞とメロディーに惹きつけられる。
そしてMONOEYESは働く「大人」たちが日常のしがらみを忘れて「子ども」に戻れる場所だ。ELLEGARDENのような激しさもあるが、それとはまた違った雰囲気の明るさ、力の抜けた感じがある。

私はこの3バンドの中でどれが一番だとかは決めることができない。どのバンドのどの曲を聴きたいと思うかはその時の自分の気持ち次第だし、ハッキリとは言い切れない。結局のところどれもかっこいいしどれも好きだとしか言いようがない。

ただ1つだけ言えるのは、the HIATUSとMONOEYESにはライブで会いに行くことができるが、ELLEGARDENには現時点では会うことができないということである。
 

活動休止から9年間、彼らの復活を心待ちにしているファンが一体どれくらいいるのだろう。私のように活動休止後に存在を知って好きになった人もたくさんいるだろう。
バンドを長く続けていくことは、一般人には計り知れないほど大変なことなのだと思う。どれだけファンが彼らのことを求めていても、それに答えられない時だって必ずある。バンドは変化し続けるものだから、一生同じような姿勢で同じような音楽を奏でる訳ではない。もちろん根底にあるものは変わらないかもしれないが、全く変化がないということはありえないと思う。

私はELLEGARDENを画面の中でしか見たことがない。そんな私がこんなことを言うのは偉そうな意見かもしれないが、もしELLEGARDENが復活しても昔と同じそのままの姿ではなくなっていると思う。年月を経て、何かしらの変化を得た姿でファンの前に戻ってきて、あの頃の音楽を鳴らすだろう。それはきっととてつもなくかっこいいに違いない。でも私は「再始動」したELLEGARDENしか見ることができない。9年前の姿のELLEGARDENを見ることはもうできないのだ。そう考えると少し寂しいし、もっと早くに生まれていればと思う。

しかし、私は今この時代にELLEGARDENに出会えてよかったと思っている。バンドが活動していなくても、ライブを見に行くことができなくても、彼らの音楽によってすでに何度も助けてもらっているからである。音楽は、時が流れてたとえそれを作った人が死んでしまったとしても、永遠に生き続ける存在だ。私はELLEGARDENが活動しているリアルタイムで出会うことはできなかった。それでも彼らの音楽には出会うことができ、たくさんの影響を与えられた。出会えてよかった。気付けてよかった。

それに私は幸運にも彼らと同じ時代を生きている。いつか彼らがまた動き出す日を待つという楽しみがあるし、いつか彼らに会いに行くことができるかもしれないという希望を持つことができる。

ELLEGARDENに早く復活してほしいとはもちろん思うが、焦らずに彼らが帰ってくるその時を気長に待っていようと思っている。
 
 

I’m waiting here You might not be back
I don’t think I’m irrational
I’m waiting here You might not be back
I’m still at No.13

――『No.13』

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