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2017年10月25日

moo (24歳)
83
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チャットモンチーと青春

10年間の思い出と、ときめきと

10年前、私はチャットモンチーに出会った。
学生の頃だった。可愛い声を聴いてビリビリした。
かっこいい音を聞いてドキドキした。
可愛い女の子がギターをかき鳴らして
楽器を演奏する姿、しかもカッコつけず
飾らない姿にときめいた。
 

それから大人になった今、
改めてまたときめいたのだ。

【急ぎ足で電車に乗って
息を切らした
必死な私ごぶさたしてます】
『ときめき』より

まさに、その状態だった。
仕事を終えて電車に飛び乗り
大好きな音楽に会いに行く
そんな瞬間だった。

「いま私、ときめいてるの」
「ドキドキしてるの」
「息を切らして走ったの」
「一本でも早い電車に乗ろうとしたの」

ドキドキした。ゾワゾワした。
こんなにも的確に気持を
言葉に歌にしてもらえたのだ。

私は音楽に出会った時から
【いつだってときめきたいよ】
【いつだって恋がしたいよ】
『ときめき』より
と思っていたのだ。

それに加えてこの“あなた”こそが
私にとっては‘音楽’なのだ。

嫌いになれない。
離れてみたい。
新しいことでときめきたい。
でも嫌いになれない。
離れられない。
これ以上のことはないのだ。

大人だからそんな気持ちを
時には隠している。
押し殺している時だってある。
でもどれだけ頑張っても
音楽の感動からは逃げられないのだ。

まさに
【思うばかり 逃げられないのに】
『ときめき』より
という言葉で丸まるとまとめられてしまう。
 

これまでだって私はチャットモンチーに
心の中を見透かされていた。
昔、聴いていたアルバムを改めて聴き返すと
思い出が鮮やかに蘇ってきた。
チャットモンチーと共にたくさんの
思い出が私にはあるのだ。
 

好きな人に出会って
【あなたを好きでいてよかったな
あなたを待っていてよかったな】
『バスロマンス』より
と心から思った。イヤフォンで
ウォークマンから流れる音楽を
聴きながら部活帰りの電車の中で
返ってくるメールに喜んだ。
 

【100億光年の時を超え
いまそれぞれの輝き放て】
『一等星になれなかった君へ』より

【太陽が地球を何周かした頃に
僕は一人で朝をむかえた】
『おとぎの国の君』より

宇宙のワードが入った曲を聴きながら
広い世界を想像し地学の勉強をした。
 

【言ってはいけないことを
言ってしまうたび
どんどん私 ブスになった
だからmake up! everyday
make up! everytime】
『Make Up! Make Up!』より
を聴きながらお化粧の練習をした。
 

叶わぬ恋をしながら
【そばにいてって言えないくらい
好きだった人がいて
好きだよって言えないくらい
愛してる人がいた
あきれるほどの寒さより
レンジで温めたセリフより
ただ届けたいのは】
『メッセージ』より
を聴いて叶えられない悲しみと
伝えられない辛さと言いたい言葉の熱に
悲しくなった。
 

【どうでもいい どうでもいい
どうでもいいこと多すぎて
この世界はお花見のゴミ箱と同じ】
『桜前線』より
を友達と大声を出してカラオケで歌った。
歌詞に出てくるたまごサンドと
ジンジャーエールを持って公園にも行った。
今となっては最高の思い出だ。
 

そんな仲良しの友達とケンカをした時には
【こんな正直な気持ちは
親友のあの子でさえ
見抜けないでしょう】
『素直』より
なんてことを思いながらこの曲を聴いた。
 

恋をして、失恋をして
友達とふざけあって
ケンカをして
未来を描いて、現実を見て
それでもまた夢を見た青春時代。
そんな時、側に
チャットモンチーの音楽があった。
 

素直に気持ちを伝える大切さ
それを時に伝えられない苦しさ
全部通り越してどうでもよくなって
しまうほどの空っぽの心
キラキラした夢があること
どの感情でさえも今思えば
愛おしく感じる。
 

この先、歳を重ねて
「毎日、仕事帰り車の中で
大きな声でチャットモンチーの
『ときめき』を歌ったなぁ」
と思える日が来た時には
私の今も青春の思い出の
1つになるのかもしれない。
 

いくつになっても
【やりたいことだけやって
生きていけたら最高
朝から夢まで笑って
死んでいけたら最高】
『ハイビスカスは冬に咲く』より
こんなことを思えるロックな大人に
なりたいなんて思ったりもする。
 

それでも現実は
【あぁまるで おとぎ話
すぐに覚める 夢の話】
『手のなるほうへ』より
おとぎ話ではないと
地面に足をくっつけて
踏ん張れる強さも持ちたいと思う。
 

この絶妙な夢の世界を楽しむ気持ちと
現実を見つめて向き合う音楽を奏でる
チャットモンチーが昔も今も変わらずに
好きだ。絶妙に、程よく、適当に、素直に
私にとって必要な分、夢も現実も
表現されている。
だからきっとこれからもチャットモンチーの
音楽にときめき続けるのだ。
 

いつかの未来で今をキラキラと
輝かせてくれるチャットモンチーの
音楽に出会えた私は幸せ者だ。

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