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2017年10月30日

中村中田 (19歳)
51
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神聖かまってちゃんが伝える『大人になる』ということ

神聖かまってちゃんの過去と現在地、そして未来

皆さんは『神聖かまってちゃん』というバンドから、どのようなことを連想するだろうか。
ボーカルである『の子』の地上波番組での暴れっぷりや
インターネット上での生放送、『死にたい』などの過激な言葉を多用する曲が
多くの方は思い浮かんだかもしれない。
このような武器を手に、数多のリスナーに鮮烈なイメージを植え付けた神聖かまってちゃんが
結成されてから約9年が経とうとし、メンバーの年齢も30歳を超えた。
世間からはみ出しかけた若者の社会へのアンチテーゼを歌い続けた
神聖かまってちゃんにとって『大人になる』ということは、
このバンドとしての一つの大きな通過点であったのだ。

 『英雄syndrome』というアルバムをリリースした2014年頃から、
インターネット上で神聖かまってちゃんのリスナーからこんな言葉を
聞く機会が多くなった。

『最近の神聖かまってちゃんは神聖かまってちゃんっぽくない』
 
現実、デビュー直後の楽曲に衝撃を受けたリスナー達は神聖かまってちゃんの変化を強く感じ、
その変化に満足できないリスナーが少なくない。
その後リリースしたミニアルバム『夏.インストール』発売後も、
その声が止むことはなく、むしろ大きくなっているような気さえした。

やはり神聖かまってちゃんを見て、楽曲を聴いてきたリスナーの『神聖かまってちゃん』像は
エッジの効いた歌詞をハイトーンで叫ぶ の子であり、
その理想像と現在の神聖かまってちゃんに開きがあることは
紛れもない事実である。

そんな中、今年リリースされた神聖かまってちゃんのアルバムのタイトルは
          『幼さを入院させて』
まるで、ここ数年のリスナーの言葉へのアンサーとも認識できる
タイトルである。

大人になるということは、今までと同じく『死にたい』と叫ぶことなのか。
大人になるということは、絞り出すようにして言葉を叫ぶことなのか。
私はこのアルバムを聴いて、1つの答えに辿り着いた。

「大人になるということは『変化を恐れない』ことである」

今までと同じことをやったとしても、後ろには下がらないかもしれないが
前にも進めない。神聖かまってちゃんは変化を目指し、前へ進むことを決めた。

進撃の巨人のエンディンテーマとして書き下ろした『夕暮れの鳥』は
バンド初である全英詞の曲であり、今までの神聖かまってちゃんの曲を
聴いてきた多くのリスナーを驚かせたであろう。

『幼さを入院させて』というアルバムは、高みを目指して進化することを止めなかった神聖かまってちゃんの
大きな区切りとなりうる作品なのではないかと思う。

2017年、神聖かまってちゃんが結成された当時とはロックシーンも
大きく移り変わった。
それでも、美しいピアノの旋律、強く歪んだギターの轟音、の子の吐き出す言霊
神聖かまってちゃんのロックンロールは今日も鳴り止まない。

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