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2017年11月13日

キャメロン (20歳)
37
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

花が残した種はそよ風に乗って

乃木坂46 真夏の全国ツアー2017ファイナル 東京ドーム公演を見て

“11月に東京ドームで2 Daysのツアーファイナルが決定”

7月の頭に行われた神宮球場で突如発表された。
これはファンにとってもメンバーにとってもサプライズだった。
満面の笑顔で飛び跳ねる者、涙を流す者
ステージ上のメンバーがそれぞれの喜び方を見せた。
また、嬉しいのはメンバーだけではなかった。
これまでずっと応援してきたファンにとっても喜ばしいことだった。
ついに乃木坂も東京ドームでライブをするのか
すごいな、乃木坂って
小さな会場からずっとライブを見てきたファンは余計に嬉しかったに違いない。
一体どんなステージになるのか、その当時は誰も予想ができなかった。

季節はあっという間に過ぎた。
真夏の全国ツアーのファイナルといっても11月だ
街中には長袖のセーターを着ている人が増えているのに
真夏と呼んでもいいのだろうか。
そんなつまらないことを考えながら私は東京ドームに向かっていた。
会場に到着すると、そこには見たこともない量のファンで溢れていた。
近年乃木坂のチケットの倍率は上がる一方で、ドームに集まった全員が入場できたわけではないとは思うが
これだけの人が乃木坂のために集まったと考えるとすごいことだ。
それぞれが応援しているメンバーの名前が入ったタオルを肩にかけ
今か今かとライブのスタートを待っていた。

ライブ開始時間が近づいたころ、同伴していた人が僕に問いかけた
「何か今日警備の人が多くない?」
言われてみると確かに多い
残念なことに、乃木坂を含むアイドルのイベントでの事件が増加しており
そのために警備を強化していたのだろう。
記念すべき初のドームを成功させたい気持ちはメンバー、ファン、関係者の皆が同じ気持ちのはずだ。

しかしライブが開始すると、返答が間違いであったことに気が付いた

ライブの1曲目には決まって「Overture」が流れ、それが合図となりファンはそれぞれのメンバーカラーのペンライトを点灯させ、座席から立ち上がる。
しかし今回はその前に会場内で手拍子が鳴り響いた。
私は過去何度か乃木坂46のライブに参加をしたことがあるがこんなことはなかった。
手拍子は徐々に大きくなっていった。
すると突然ステージ上にたくさんの制服を身にまとった女子高生が現れた。
また、先ほど私たちの前に立っていた警備員の人もステージ上に姿を見せた。
どうやら彼らはフラッシュモブパフォーマンスの一員だったようで、手拍子に合わせ、ストンプでダンスを踊り会場を沸かせた
その後「Overture」が流れ、パフォーマンスが行われる中メンバーがステージ上に現れた。
次に披露した曲「制服のマネキン」では
制服や警備服を身にまとったダンサーたちとパフォーマンスをし、ファンを魅了した。
広い東京ドームだからこそできたパフォーマンスだったと思う。

制服のマネキンを皮切りに真夏の全国ツアーのファイナルが本格的にスタートした。
皆で自分の応援しているメンバーの名前が書かれたタオルを掲げた「裸足でSummer」
乃木坂の歴史の一ページ目を彩った「ぐるぐるカーテン」
グループに新しい風を運んでくれた3期生によるパフォーマンス
19枚目シングルのアンダーメンバーに加えて、歴代のアンダー経験者が集結して披露されたアンダーソングメドレー
激しい炎と火花による演出の中で披露した「インフルエンサー」
生田絵梨花の美しいピアノの音色に乗せて歌った「君の名は希望」
瞬きをする余裕がないほど魅力的なステージを見せてくれた。
最後の曲を前にメンバーがそれぞれの思いを語った。
グループに加入してからの自分の変化、これからも坂を上り続けたいという気持ち、そして今日という特別な日への感謝
これらの強い気持ちを「いつかできるから今日できる」に込めてライブ本編は終了した。

鳴りやまないアンコールと乃木坂にちなんで46のカウントダウンでメンバーが再びステージ上に現れた。
アンコールの楽曲はアップテンポな曲から始まり、ファンのテンションは再び最高潮に
メンバーはドーム内をフロートで駆け巡り、ファンの声援に全力で応えた。
メンバー全員で歌う「設定温度」披露した後、グループのキャプテンを務める桜井玲香が語った

蕾だった私たちも今日はこんなに素敵なステージで花を咲かせることができました
今日ここで生まれた種をもっと広いところに運んでいきたい
皆さんの力を借りて乃木坂46をもっと成長させていきたい

彼女の誓いの言葉が東京ドームに響き渡った後
会場は紫色のペンライトで染まり、「乃木坂の詩」をファンとともに合唱した
歌唱後、メンバーは深くお辞儀をした
その間にファンはサプライズの準備をし、メンバーが頭を上げるとそこには

乃木坂46アリガトウ

の文字が浮かび上がっていた。
これを見たメンバーの目には涙がこみあがっていた。
アンコールを終えても会場の声援は止まず、再度メンバーが登場し
「きっかけ」を披露してライブは終了した。

私は乃木坂が綺麗な花を咲かせたのは今回に限ったことではないと感じている。
花の大きさや量は違っても、様々な場所、時間に確かに花を咲かせている。
そこに居合わせて種を受け取った人々がその花の魅力を伝え、種を渡し
受け取った人々はどんな花を咲かせるかワクワクしながら待っている。
開いた蕾はいつだって期待を裏切ることはなかった。

グループは成長を遂げるためにバトンをつないでいる。
1期生から2期生、3期生
卒業していったメンバー
過去に何度もバトンを受け渡してきた。
今回そのバトンの受け渡しが見られた。
伊藤万理華と中元日芽花
この二人は今回のステージを最後にグループから卒業をする
それぞれの個性が光っていた二人
グループに欠かせない存在だった二人
彼女らも誰かにバトンを渡す時が来た。
Wアンコールで花道を通る中元に寄り添っていた生田絵梨花
そのかわいらしい顔がくしゃくしゃになるほど泣き、中元との別れを惜しんでいた。

未来はいつだって新たなときめきと出会いの場

これは「君の名は希望」の歌詞の一節であり、中元が好むフレーズである。
二人はそれぞれの未来に向かって歩み始めた。
彼女らがバトンをつなぎ、グループはさらに坂を上り続ける。

今回新たに生まれた種
種はそよ風に揺られて様々な人のところに運ばれ
綺麗な花を咲かせて人々に笑顔を届ける。
希望に満ち溢れたこれらの種が、日本中、世界中で大輪を咲かせる日はそう遠くない気がする。

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