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2017年11月21日

みな (21歳)
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SUPERCARの20周年に寄せて

大好きな「cream soda」

SUPERCARは私のルーツだ。唯一無二とは、まさにこのバンドだと確信している。21年間生きていて、一番そばにあった音楽だ。

ちゃんとSUPERCARの音楽を認識したのは、たしか中学生の頃だ。中学生の時、BUMP OF CHICKENに心底夢中になった。それからは、無限にある邦楽ロックを『ロッキング・オン・ジャパン』片手に、片っ端から聴いた。

SUPERCARもBUMPも、父が乗せてくれる車で聴いていた。小学生の夏休みは、とにかく海や旅行に連れて行ってもらった。その道中には必ずSUPERCARの「cream soda」が心地良く流れていた。掴んで離さないその旋律は、極上の響きを放つ。だからずっと覚えていた、ずっと大好きな一曲。旋律以上に、歌詞の広大さに惹かれてしまう。
“昨日また僕が白い目で見た夢は
この広い空と君との話だよ。”

“いつかは君と本当の空を飛べたらなぁって、
それだけさ。”
気持ち良いフレーズに乗って、走る車の心地よさは半端じゃない。その日どんなにつらくても、聴いた瞬間、淡く忘れられない声とかき鳴るギターにスッと消えてしまう。まるで一瞬で目の前を過ぎ去る夏休みのように。
“ずっと向こうのその先に
きっと自由があるのにねぇ、そのせいだよ。”

“自動車なら僕の白いので許してよ。
気取って乗れるような広いのにしたいけど”

この言葉にどれだけ救われたか計り知れない。大人はあんまり教えてくれないけど、世界はもっと広かったし、もっと自由だと大人になって気付く。初めて海外に行った14歳、遠く離れた異国の深夜にウォークマンでこの曲を聴いて眠った。小学生の夏休み、車から見た海と父の車も白だったことを思い出していた。
“憧れだけじゃ本当は何も見えないなって思うから”

“あきらめだけは夢から覚めても言わないよって、それだけさ。”
「cream soda」
今年でSUPERCARのデビューシングル「cream soda」は20年を迎えた。残念ながら、当時の幼い私にバンドという認識はなかった。だから誰の作った音楽なのか、全くわからないままだった。時を経て、中学生の時に再会した頃にはもう遅かった。すでにバンドは解散していた。それでも心に響いたあの瞬間は、ずっと鮮明で、変わらず21歳の私に響く。

就職活動のインターン、バイト、部活に励む今。楽しい学生生活も残すところ、1年弱を前に少しだけ冷静になる。 仕事に対しての憧れとか夢とか、生きていくことに疑問を持ち始める。
憧れや夢でちゃんと物事が見えなくなってしまう日もある。自分に何が出来るのか、少しの不安が押し寄せる。
それでも強くありたいし、笑って大好きな音楽のそばにいたい。それでも、うまくいかないことの方が多いのだろう。だけど、あきらめだけは言わないつもりだ。そして、いつも決めていることがある。

「cream soda」を聴き終えた後はしゃんとすると。

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