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2017年11月28日

にしむー (27歳)
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物語は完結へ。

僕の日常にはいつもチャットモンチーがいる

「この度私たちは、2018年の7月をもってチャットモンチーを完結させようと思います」
(チャットモンチーオフィシャルウェブサイトより一部抜粋)
この文章から始まる二人のメッセージを食い入るように読んだ。ネットニュースやTwitterでは『チャットモンチー解散へ』という文面になっている。

チャットモンチーは僕の世界観を広げてくれた原点と呼べるバンドだ。ラジオから聴こえてきたその透き通るような声、女性が弾いているとは思えない力強いメロディーに心奪われた。それからそれまでリリースされたアルバムをレンタルショップへ借りに行って聴きこんだ。当時、まだ学生だった僕はそのかわいさとかっこよさを兼ね合わせたチャットモンチーにどっぷりとはまって、バカの一つ覚えみたいに“ハナノユメ“をリピートして聴き続けた。前奏、歌いだしで曲名からそれが収録されているアルバムまで分かるようになった。

「いつか生でチャットを見たいなあ」と思い、人生で初めてライブのチケットを取った。楽しみより不安の方が大きかったけど、彼女たちはそんな不安を楽しさに変えてくれた。その勢いで初めてグッズも買った。その時のツアータオルは今でも大切に保管してある。音楽は好きだけど、CDを買うとその分お金がかかるからレンタルすることがほとんどだったが、チャットモンチーだけは欠かさず買ったし、初めてライブDVDを買った。そう思うとチャットモンチーがどれだけの“初めて“で僕の世界観を広げてくれたことか。それからいろんな音楽を聴いて、ライブに行くようになったけど、ふいに聴きたくなって「やっぱりチャットはいいなあ」って思い返して、また好きになった。

メンバーの脱退、二人体制での活動、サポートメンバーを迎えての活動、機械を取り入れた体制での活動、何度も変身を繰り返して成長してきた彼女たち。僕の進学や卒業、就職が変身のタイミングと重なったこともあり、その姿に力をもらった。だから春には“東京ハチミツオーケストラ“、夏には“風吹けば恋“、秋には“橙“、冬には“染まるよ“と巡る四季とそこにあるイベントごとにチャットモンチーの曲が聴きたくなる。何かあった時も、何もない時も僕の過ごしてきた時間にはいつもチャットモンチーがいた。

だから今回のチャットモンチー完結を聞いて寂しい気持ちになったし、今回の変身は受け入れることができずにいた。これは完結という名の解散なんだ。好きなアーティストが解散するのは寂しいし、悲しいから素直に「今までありがとう。お疲れ様」なんて言えない。でも、それは違った。
「あと半年でさらにすごいことになるんやろなあって…いちファンとしては、終わるのに楽しみという矛盾した心境なのです」
(高橋久美子公式ホームページ”んふふのふ”より一部抜粋)
突っかかっていたものがスッと溶けて、腑に落ちた。
彼女たちにとってこれは新たなステージへ上がるための変身で、これには相当の不安があっただろうが、その一歩を踏み出している。それにこれまでのチャットモンチーとして残した轍は決して消えることはない。完結までの8か月でどんなチャットモンチーを見せてくれるのか。それを楽しんで、後悔しないように見届けなくちゃ。これまで、今から完結まで、そして間違いなくその先も僕の日常にはチャットモンチーがいる。

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