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2017年11月29日

近藤千尋 (25歳)
68
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少女達はつづく

チャットモンチー完結に寄せて

突然のことだった。
眠れない日の夜中のことだった。Twitterをひらくと、チャットモンチーは解散なのか?というツイートでタイムラインに埋め尽くされていた。

私も一言呟いた。
「チャットモンチーどうなるの?」と。
チャットモンチーは私の青春だった。
学生の時の恋。子供でも大人でもなかった。「風吹けば恋」を聴きながら、小走りで川沿いを走り、学校へむかった日々。揺れるスカート。好きになったサッカー部の先輩。
「風吹けば恋」を聴けば、今だって、部室の匂いや、シーブリーズの匂いを思い出す。

全部が眩しかった。好きな人も恋も夢も未来もチャットモンチーも、そして、私自身も。全部が眩しかった。
いつしか大人になった。恋人は煙草を吸う人だった。何度もやめてほしいとお願いした。
無理かもと言いながらも、恋人は煙草をやめてくれた。それから2年くらいの月日が流れた頃、出張から帰ってきた彼のスーツには、昔吸っていた煙草の匂いがした。終わりだと絶望した。

その日の夜もチャットモンチーはそばにいてくれた。「染まるよ」を聴きながら、ひとり歩いた。

あの頃の少女の私はもういなかった。
少女から女性へ。

「風吹けば恋」を聴いて、好きな人の元へと走っていた少女は私だけではないはずだ。
MVに出ていた、少女たちも大人の女性になっているだろう。

シーブリーズのCMで女子高生を演じていた堀北真希だって、妻であり、もうお母さんだ。
あの頃の少女達はみんな元気でやっているだろうか。

事実上の解散を受けとめようとしている中で、ふと思った。
…私、いつか母親になって、もし女の子が生まれて、少女になった我が子が、恋をするようになったら、チャットモンチーを教えてあげよう。

その時、どんな音楽がこの世に流れているか分からない。だけど、チャットモンチーの音楽には、未来の少女達の背中も押す力があるはずだ…と。
2018年7月をもってチャットモンチーは完結する。

だけど彼女たちの音楽は消えないし、これからも未来の少女達は続いていくのだ。
どうか、チャットモンチーの音楽たちが、未来の少女達の背中を押してくれますように。

がんばれ、大人になった私。
がんばれ、未来の少女達。

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