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花になろう

flumpoolと共に駆け抜けた9年間

2008年10月1日

当時小学生だった私が彼らの音楽に出会ったきっかけはテレビCMで使われていたメジャーデビュー曲「花になれ」だった。ロックバンドの音楽に出会ってしまったあの瞬間を今でも覚えている。近所のCDショップの無料レンタルコーナーがすっからかんになっていて落ち込みながら帰った時には既に小学生ながら彼らのファンになっていた。

早いもので気付けばそこから9年の時が過ぎていた。
彼らは止まる事なく活動を続け、私はその背中を必死に追いかけ続けた。私の生活には常に彼らの音楽が寄り添っていて、今日まで共に歳を重ねて来ることができたという当たり前のようで当たり前ではない事を誇りに思う。

メジャーデビュー1年目にして日本武道館ツーデイズを即完売。ほぼ毎年ホールツアーを回るようになり、大規模なアリーナでのライブも難なく成功させた。もちろん、その合間を縫って絶やす事なく新曲を世に送り続けながら。そんな活動のペースが普通だと思うようになっていた。

ボーカルの山村が喉の不調を感じたのはメジャーデビュー後間もない頃からだった。初めは小さなポリープで歌っていて支障もなかった為活動を続けていたが次第に状態が悪化。どうしてもツアーだけはやり切りたいというメンバー全員の思いから少し期間を置いてから手術という形になった。
当時も、そして今回の活動休止が発表される直前にも。
山村は変わらず同じことを口にしていた。

「お客さんは何ヶ月も前から自分達のライブを楽しみにしてくれていたんだ」

フロントマンならではの責任感と元々の頑固な性格から、応援してくれている人達に心配や悲しい思いなんてさせるまいと自分を追い込み続けてしまったのだろう。その結果、誰も望んでいなかった活動休止という形になってしまった。
“永遠に咲くドライフラワーよりも僕らは
散りゆくとも一心不乱な桜になろう
笑って泣いて歌って 花になれ
咲き誇れいつか 光溢れ”

メジャーという夢の世界に飛び込んだ彼らが将来の自分達へ捧げた「花になれ」
“今がすべてで現在(いま)がすべてじゃないと
逃げたり慰めたりしながら進んで
花びらが舞う風の中僕は
ひとつ ひとつと 足跡を残してゆく”

そこから9年の時が過ぎた今、全国ツアーの内1ヶ所でのみ彼らが改めて披露したのは大曲「フレイム」。

Re:image。
来年にはメジャーデビュー10年目に突入する彼らが
まだ見ぬ未来をやり直そう!
これから先をより良いものにしていこう!
という意味を込めて付けた今回の全国ツアーのタイトル。
残念ながら最後まで行われる事はなく、大きな発表があると予想していた年末のカウントダウンライブも中止となってしまった。

先日行われた横浜公演後に山村が書いたブログで喉の不調の再発を知った時、確かに私は悪化する前に治療してくれと願っていた。
しかしまさかその数日後に「flumpool 活動休止のお知らせ」という文字の並びを見ることになるなんて。当たり前のように心の準備は出来ていなかったし、今朝も発表から時間が経ったにも関わらず起床して目の前に貼ってあるポスターを見つめしばらくボーッとしてしまったし、イヤホンから流れる曲を聴いて涙目になってしまった。これを書いている今も実感が湧いていない。
きっと明日からもしばらく同じような事を繰り返すのだろう。何てったって、小学生だった私が人生の半分近くを共に過ごしてきた音楽なのだ。

だからこそ何故すぐに治さずに数年も引きずってしまったのかと問い詰めたい気持ちもあれば、「頑張れ」ではなく「一緒に頑張ろう」と言い続けてきた山村が抱え込んでどうするんだという気持ちもある。
それでもなおflumpoolというバンドのフロントマンは彼しかいないのだから、つべこべ言わずに待つしかないのだ。
“今 僕は此処にいる
道なら作ればいい
細くても遠くても険しくてもいい
速度を上げるばかりが人生じゃないから
自分らしくでいいさ 助走をつけて未来へ
揺るがない自分を 描いて”

私に勇気をくれたこの歌詞を
私は彼に送り返したい。
もしかすると1人も欠ける事無く4人揃って更に上を目指すために、新たな一歩を踏み出したのかもしれない。
“未来にも僕はいて その自分に限界なんて
微塵も感じないから”

“また見ぬ舞台(ステージ)に立つ僕は こんなもんじゃない”

帰ってきた彼らがどんな舞台を見せてくれるのか、
既に楽しみでしょうがないのだ。

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