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2017年3月3日

泉 里梨子 (13歳)

私のヒーローへ

Perfumeと私との鮮烈な出会い

私はPerfumeが大好きだ。

彼女達との出会いは小学生の時だった。
友達と缶けりしてから帰ってきて、夕食をすませた後、台所から「ええ!?」という声が聞こえた。思わず振り返ると、驚いた表情の母がいた。
母の友人がドームツアー「LEVEL3」のチケットを当てたのだ。ここからすべてが始まったんだ。

翌日、家のCDプレイヤーでLEVEL3を永遠にリピートする生活が始まる。最初の方は全然興味が無かった。私はそもそもAKB48が好きだったし、Perfumeにはまるで無関心だった。右から左へと流すように聴いていたが、聴いているうちに小4ながらも彼女達の魅力にどんどん引き込まれていった。

ある日のことだった。

『いつもキミを想うよ all my time』

この瞬間、本当にびっくりした。そして、私はPerfumeが大好きだということがハッキリと分かった。
この曲は「Spending all my time」という曲。衣装にプロジェクションマッピングをすることで有名な曲だということは後から知った。パーンと開けるようなイントロから始まり、最初は英語の詞で始まる。が、いきなり日本語詞がCDプレイヤーから流れたからか、心が持っていかれた。完全に油断していた。こんな経験は生まれて初めてだった。なんでか分からないが、少し悔しかった。

ライブ当日は金曜日だった。母は仕事があったから、職場の最寄り駅まで1人で電車に乗った。1人で電車に乗るのは初めてだったからドキドキした(2駅だったけど)
母と、母の友人と合流してから水道橋駅に到着。既にPerfumeTシャツを着ている人がたくさんいた。いきなり、これからPerfumeが見られるんだという実感が湧いてきた。かなりテンションが上がって、夕食をとるために食べ放題の店に入ったが、胸いっぱいでいつもの二分の一くらいしか食べることが出来なかった。

ついにドーム内に入場した。野球をテレビで見るときの光景が目の前に広がっていて、少し霧がかかっていた。最近知ったことだが、この霧は光の道すじを見えるようにするものらしい。なるほど。そして運が良いことに、この日はアリーナ席だった。小4にしてはもったいないくらいの近さだった。しかも初ライブだし。

いきなり辺りが真っ暗になった。一瞬何が起きたのか分からなかったがドーム全体から地鳴りのような声援が聞こえてすぐに何が起きたのか分かった。私の心臓は爆発寸前だった。
ステージの球体の上からゆっくりと彼女達が現れた。
ああ、やっとこの時が来たんだ。
本当に嬉しかった。あ~ちゃん、のっち、かしゆかがステージの上で躍動しているのを全身で感じられた。ダンスも音も光も全部、見たことのない景色を造り出していた。とうとうライブも後半に差し掛かってきた。

と、その時だった。

パーンと開けるようなイントロが私の身体に正面からぶつかってきた。これだ。この曲が聴きたかったんだ!!!私の大好きな「Spending all my time」だった。最初の方はどうしたらいいのか分からなかったけれど、自然と音に身を任せていた。超気持ちいい。こんな気持ちになったのは初めてだ。
私の初めてのライブは、興奮が覚めぬまま幕を閉じた。

その次の日の朝だった。私に1つの夢ができた。

「音楽で人と人とを繋げたい」

何故だか、絶対に叶う気がした。絶対的な自信があった。だが、それと同時にPerfumeは私の中に革命を起こしてくれたんだと気づいた。1日前のあの2、3時間で私の中の何かが大きく変わった。常識が覆った瞬間だった。
Perfumeに出会ってから、たくさんのことを知った。彼女達は決して平らな道を通ってきてはいないこと、ここに来るまでにたくさんの挫折があったこと、そしてそれを乗り越えて今の活動を続けていること。私は、この事実を知ってからPerfumeを尊敬するようになった。
そして、Perfumeの虜になってから音楽が大好きになった。今までは名前さえも知らなかったバンドの曲を聴いてみたり、ラジオも聴いてみたりした。そして、自分から何かを発信したいと思い、小5の時にギターを始めた。たくさん新しいことに挑戦して、失敗もたくさんした。だけど、支えてくれたのはいつもPerfumeだった。正直Perfume から心が離れてしまいそうになった時もあるが、結局彼女達のところに戻ってくる。私の中では誰も、どのバンドも勝てやしない、オンリーワンの存在になっていたのだった。

私はPerfumeに出会ってから人生が変わった。それは「努力すれば夢は叶う」と教えてくれたからだ。実際、Perfumeの曲には聞き手の背中を押してくれるような曲がいくつもあるし、はじけるようなサウンドもいっぱいあって私はいつもたくさんの元気をもらっている。

元気をもらってばかりじゃダメだ。私も音楽で元気を与える立場になりたい。だって音楽は人と人とを繋げる糸だから。永遠の夢だから。例えそれが古くなっても、人々の心の中ではずっと生きているから音楽は死なない。

夢に向かって突き進んでいくことを決めた10才の私へ。絶対諦めんじゃねえぞ!!!!!!

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