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flumpoolがいない日々

〝七色の虹〟を待ちわびて

某男性アーティストの活動休止をひとごとのように聞き流した翌日、この4文字が再び目に飛び込んできた。強烈なインパクトを帯びて。

flumpool活動休止。

すぐさま、ファンクラブのサイトに飛んだ。いつもはない「大切なお知らせ」という恭しいバナーを見て体が震え出す。クリックした瞬間、理解できない文字が溢れていた。flumpoolがいない日々が始まる。その事実だけがはっきりしていた。

とはいえ、私にはflumpoolと歩んできたと、胸を張れる歴史はない。ファン歴は1年にも満たないけれど、flumpoolが存在していない日はなかった。

最初に心をつかまれたのは「大切なものは君以外に見当たらなくて」。歌詞とメロディ両方が心の琴線に触れ、眠る前に聴くのが日課となった。何度も何度も聴いた。自分より若い山村隆太が紡ぎ出す世界を「青いな」と感じることもあったし、誤解を恐れずにいうと、全ての曲が好きなわけではない。

けれど、「僕はここにいる」は仕事で悩んだときに背中を押してくれたし、「東京哀歌」や「最後のページ」から漂う切なさや憂いがたまらなく好きだ。そして、「Hello」。ライブハウスで歌う映像からは、歌うことが心から好きで、ライブが好きで、ファンに伝えたいという思いが溢れ出していて、画面越しでも十分にパワーをもらえる大好きな曲だ。

秋には念願だったライブにも参戦した。間近で感じた彼らの熱量は想像以上で、途中からは終わってほしくないと祈る気持ちも混ざりつつ、全身で音楽を受け止めた。

ライブは、ファンとバンドが一緒になれる唯一と言ってもいい時間。日常という一本の糸に、ライブという〝非日常〟が織り成す何色もの糸が絡み合って、その時しか出会えない美しい色となる。それはあたかも、最初はくっきりと見えていたのに、じわじわと姿を消してしまう虹のようでもあり、自分がそこにいたのかわからなくなってしまうほど、儚い空間だ。
活動休止の発表と同時に、残りのRe:imageツアーとカウントダウンライブの中止も告げられた。しばらくは、彼らが描く〝七色の虹〟を見ることができなくなるのかもしれない。それでも、過去に生み出された名曲からflumpoolを感じることはできるし、復帰後の未来を自由に、好き勝手に思い描くことだってできる。flumpoolがいない日々など、本当はないのだ。
「泣きじゃくった後には 虹を架けてくれないか いつだって 何度だって 僕は変われる」
山村隆太自身が過去に〝答え〟を出してくれていることにちょっと安心しながら、活動休止発表前となんら変わらない日常を、私はただただ繰り返す。七色の虹に出会える瞬間を待ちわびながら。

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