709 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

同じ夢を見る

a flood of circle 佐々木亮介とロックのほそ道

スピッツ主催「ロックのほそ道」に行ってきた。
札幌から仙台まで、飛行機に乗って、a flood of circleを見にきた。

a flood of circleのボーカル佐々木亮介は、フラッドファンは知っているだろうが、大のスピッツ好きである。いろんな場所で彼はスピッツが好きだと公言してきた。
だから見に来た。彼はこのステージで、大好きなスピッツと同じステージで、どんなライブををみせるのだろう。愛をみせるのだろう。
入場整列の近くにいたフラッドファンも同じ気持ちだった。

a flood of circleはゲスト3組の中でトップバッターだった。
開演前、既に佐々木の相棒ホワイトファルコンがステージ上にある。それだけで胸が熱くなる。
スピッツからの紹介VTRののち、ステージにフラッドがでてくる。

ステージ上の佐々木はいつもと変わらないように見えた。なにも変わらない。
念のため紹介しておくと、a flood of circleはロックンロールバンドである。
ライブ中に「ロックンロール!!」とボーカルが叫んでしまうような、まっすぐなバンドだ。
初めてフラッドを聴く方にとって一番印象に残るのはボーカル佐々木の熱い歌声であろう。なかなかスピッツ草野マサムネ氏の声とは真逆である。
ただし佐々木の歌声は、フラッドの楽曲そのものがあってこその熱い音そのものの一部に過ぎない。心臓に直接届くギターの音と、暑苦しいドラム、ファンを踊らせるベースの音がフラッドの武器だ。その上にボーカルの声が乗っかる。
スピッツとの共通点はここにある。
フラッドの音楽の根っこにはスピッツの音楽がいつもあった。

この日のステージ上の佐々木はいつもと変わらなかった。
スピッツへの愛を語ることもなく、自己紹介をするでもなく、自分たちのロックンロールをただ鳴らしていた。
ファンは嬉しくて嬉しくてたまらなかったはずだ。
音楽で音楽への愛を、気持ちを、伝える姿が。
これがフラッドだ。俺たちも嬉しいよ!そんな客席からの声がステージに届いていたかな。
ステージと客席関係なく、フラッドの空間がそこにはあった。
「ロックのほそ道」最後にスピッツが登場する。
あっという間に空間を支配する。
同日に出演したMy Hair is Badのファンも、Awesome City Clubのファンも、全員がスピッツの虜である。踊る。

出演者もまたスピッツの虜となっていた。
なぜわかるのかというと、ステージの袖から見えているのである。フラッドの佐々木だ。

1人の人間の幸福な夢を一緒にみている気がした。
佐々木はとても嬉しそうだった。
一緒に口ずさみ、じっと見ていたり。
スピッツは最後に、出演者の音楽を吸収して、またヘンテコな曲を作成すると言っていた。(うろ覚えであり、正確な言葉ではないが)

フラッドはスピッツの音楽を聴いて、ロックンロールを成長させてきた。
スピッツが、フラッドの曲を聴いて、また新しいスピッツの楽曲を作ると言っている。
フラッドファンはみんな心が熱くなったはずだ。

音楽は不思議だ。
好きな音楽を追いかけていると、ふいに奇跡のような瞬間に立ち会うことがある。
今回の「ロックのほそ道」がそうだった。

これからの佐々木亮介が作る楽曲は、間違いなくこのライブを乗り越えてのものになる。
そう思うと、これからのa flood of circleが楽しみで仕方がない。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい