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Nulbarichにあえてよかった

私たちのNEW ERA

私とNulbarichの出逢いはRIJFだった。
他に目当ての人がいて参戦していたRIJFだったのだけれど、なぜかその日は私の中にNulbarichを観なくてはいけないという気持ちが強くあった。
音楽好きの勘なんて、自分で言ったらおかしいけれど、多分そんな感じだったと思う。そしてその勘は間違っていなかった。
その時はメンバーの顔は遠すぎて正直よくわからなかったけれど、音楽はしっかり届いてきた。
「教室では、よくうろうろして落ち着きないと言われてきたけど、自分の居場所はここにあった」と言っていた初めて見るボーカルの男性が、夕刻に響かせたサビ始まりの唄い出しを、フェスが終わっても忘れることができなかった。
名も知らぬ一曲が頭から離れず、ずっとリピートしていた。

それから何度となく彼らが出演するフェスやイベントに足を運び、私はNulbarichとの時間を重ねてきた。CDもリリースされているものはひとまず全部購入した。
彼らの音楽はいつも新鮮で、とにかくどれも聴き逃してはいけない、見逃したら後悔するだろうなというライブばかりだった。何より、彼らは積極的に数多くのフェスやイベントに出演してくれた。だから、出来る限り行けるライブにはすべて行きたかった。Nulbarichを観にJamiroquaiのライブにも行った。(もちろんJamiroquaiも素晴らしかった。)
こんなふうにひとつのバンドを追いかけて毎月のようにライブに行ったのはきっと10年、いやそれ以上ぶりかもしれない。
とにかくNulbarichに夢中になった。

その頃にはあの夏の日に私の心に響いた曲が他でもないNEW ERAであることは知るようになっていた。ボーカルの男性がJQと名乗っていることも知った。
私は何度も何度もNEW ERAを繰り返し聴いた。
何度も何度も。
それでもNEW ERAはいつも違う表情で、私の心に響いてきた。

ある日のライブで、私は確実にJQに心を射貫(いぬ)かれた。
それは確実に恋だった。
幸運なことにその日は最前列で彼らのライブを観ていた。JQは真剣な表情で唄を唄い、それだけでも十分に魅力的なのにあろうことか最後はとてつもなくかわいい笑顔で手を振って去っていった。そのギャップにやられてしまった。
彼の声はもちろん、マイクを持つ手、指先、仕草、そのひとつひとつがあまりにも色っぽくて、それでいてあの笑顔…すっかりきゅーんとなって、虜になってしまった。
それまでは純粋にNulbarichの音楽を楽しんでいた私だったけれど、もうCDやダウンロードしたものを”聴くだけ”のJQでは到底満足できなくなってしまった。
(ごめんね、JQ。だって好きになってしまったんだもの(急に乙女)。)

そして、今夜は記念すべきNulbarich初ワンマンツアーのファイナル。大好きなNulbarichが、大好きなJQが人生初のツアーを回って最終日を迎えている。
この贅沢な空間に自分がいる奇跡…信じられない。

リキッドルームは満員だった。観る側も緊張を、期待を、高めずにはいられなかった。それは演者である彼らも同じ気持ちだったかもしれない。
「さすがに緊張する」JQはそう言ったけれど、それでも登場はいたって普通で、相変わらずのスマートさだった。ただいつもよりラフな印象で、ここにいるのがみんな自分達のファンであることを確信してくれているかのように感じられて、それはとても嬉しかった。

何度も何度も聴いてきたNEW ERAは、Nulbarichの代表曲となっていた。この曲は誰が聴いたって、本当に幸せな気持ちになれる曲だ。
朝に聴けばそれが新しい1日の始まりであることを朝焼けと共に教えてくれるし、昼間に聴けば何気ない毎日すら新しい時代になることをそっと伝えてくれる。夕刻に聴けばきれいな夕焼けがその日の疲れを癒してくれるし、そして夜には穏やかに終わっていく今日と、明日への希望が心にわいてくる。
Nulbarichにとって大切なこの曲は、私たちファンにとっても大切な曲になってる。
あの日、私とNulbarichを繋いでくれたこの曲は、今はまた、より多くの人とNulbarichを繋いでいる。今夜もまたそれは感動的な時間だった。

そしてまた、新たな名曲との出逢いが、私を大きく揺さぶることとなる。新曲のIn Your Pocketだ。生で聴く初In Your Pocketには鳥肌がたった。私はまたしても心を鷲掴みにされてしまった。
“音楽を聴いて鳥肌がたつ人は、特殊な脳の持ち主だ”なんて記事をどこかで読んだことがあるが、あの佇まいで、あの声で、あんな唄い出しを目の前でされて、鳥肌がたたない人なんていないんじゃないかと思うほどに、生In Your Pocketは感動的で、しかもJQはかっこいい。
優しくてきれいな声、音に自分が包まれるあの感覚、なんて幸せなんだろう。

LIFEもまた名曲で、つい感傷に浸ってしまう。♪恐れてるもの全部 sunsetと共に沈めて それぞれのlove & blues sunrise と共にあれ ♪この歌詞がとても好きだ。
日常の中に辛いことがあるということは紛れもない事実で、それでもそこで挫けずにやっていくための力を、Nulbarichは私たちにくれる。気持ちの持ち方のヒントをくれる。

今回のワンマンツアーでは”JQってこんなにお喋りだったんだぁ。”…きっとみんながそう思ったことだろう。
自分の気持ちを、私たちへの感謝の気持ちを、唄だけでなく言葉で伝えようとしてくれた。

今夜、JQは私たちに言った。
「伝えずにいられない。」「自分がこんなにお喋りになるのはみんなのせいだ。」と。
「because of you.」いたずらっぽくちょっと意地悪な言い方で言った。
でも知っている。
その言葉には”あなたのおかげ”という意味があること。

「今日は新しいツアーの初日です。」JQはそうとも言っていた。
ここがまた始まりであることを私たちも知っている。まだまだ続いていく日々にNulbarichは希望をくれる。
こんなふうに満たされるのは、JQ、きっとあなたのおかげです。「because of you.」

JQ、あなたに逢えてよかった。
Nulbarichと出逢えてよかった。
ありがとう。
これからもおいていかれないようについていきます。
それがきっと私たちのNEW ERA。
最後に…
Nulbarichが大好きだ。
マジで。(JQ風に。)

Thank You.

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