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私とTHE YELLOW MONKEY

大好きな歌はJAM

私がTHE YELLOW MONKEY(以下、イエローモンキー)に出会ったのは1995年、太陽が燃えているがリリースされ、ミュージックステーションのランキング10位以内にランクインしている頃だった。
当時流れたPVを見て、あーなんかこのPV素敵だなぁと思ったことをぼんやりと覚えている。
その年の秋にリリースされたアルバム・FOUR SEASONSを、当時通っていた塾の先輩に借りて完全にハマった。
<まず僕は壊す 退屈な人間はごめんだ>
冒頭の歌詞に心臓がドクンと鳴った。
スローテンポで優しいメロディなのになんだこの歌詞!こんなんアリ?と思った。
そして何よりもそのアルバムの最後の曲、空の青と本当の気持ちが更に私の頭に衝撃を与えた。
<いやな奴の顔にめがけて ツバをかけてみたい>
こんなきれいなメロディーでこんなことを歌うのかい!と。
当時ちょっとだけ学校でいじめられていた私は、いじわるする奴らに本当に唾を吐いてやりたい、そう思ってしまう歌詞だった。
そしてその歌のラスト、<空の青と 本当の気持ちを 君に見てほしくて>の部分で泣きそうになった。
もう、蟻地獄に堕ちたのだ。
後日先輩にCDを返したその足でCDショップにアルバムを買いに行った。
ここから2017年の現在に至るまでの長きに渡るイエローモンキー人生が始まるのである。
愛とはイエローモンキーのため、家族よりも前から愛しているとアホなことをほざけるくらいにはイエローモンキーが好きなのであった。
22年という歳月の中で私が最も深く愛してやまない曲がJAMである。
1996年にリリースされ、イエローモンキーの楽曲の売り上げランキングの上位にランクインし、2016年の紅白歌合戦で歌った曲。この曲をきっかけに大ブレイクした、彼らの代表曲である。
この曲がTVで初披露されたミュージックステーションの放送をテレビにかじりついて見ていたことは今でも忘れられない。今でも語り継がれることだが、今は亡きプロモーターの中原繁氏が歌詞のカットをすることなく、異例の5分枠フル歌詞の演奏を実現してくれたのだ。
5分18秒の楽曲。エンディングの演奏はカット。
そのことを知ったのはずっとずっと後のことなのだが、TVでJAM初披露と知った私は当時住んでいた家では録画が出来なかったので何があろうとも絶対に聴いてやろうと思った。
母が《なんだそんなもん》となじっていても構いやしなかった。
とにかく8時45分からの5分間はテレビに釘付けになり、誰にも邪魔されないようにその姿を目に焼き付けた。ただ、耳を澄ませてJAMを聴いたのだ。
CDしか知らない小学生にとってTVの向こう側のアーティストの演奏は十二分に楽しみでドキドキしていた。
チチチ チチチ チチチチッ
小さいシンバルの音。
チャー ラーララーララー ラーララーララー ラーララーララーラー
もうこのキーボード演奏から虜なのである。
<暗い部屋で一人 テレビはつけたまま 僕は震えている 何か始めようと>
しっとりとした歌い方がたまらない。CDとはやはり違う。
ドラムがリズムを刻み、楽曲が始まる。ここから段々と盛り上がっていく。
<キラキラと 輝く大地で 君と抱き合いたい>
本当にキラキラ光るようで鳥肌が立つ。
そしてあの部分。
<外国で飛行機が落ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 「乗客に日本人はいませんでした」 「いませんでした」 「いませんでした」>
強い、強い、歌い方にぐんぐん引き込まれる。
歌詞は物議を醸しだしたがそんなこと関係ない。だからどうした。アーティストが提供する楽曲にメッセージ性がなかったら心に何が響くというのだ?何が残るというのだ?
<僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう こんな夜は逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて>
何も言えない。切なくて胸がぎゅうっとする。
<君に逢いたくて 君に逢いたくて また明日を待ってる>
最後に緩まる。この感情の緩急がたまらない。
最後のキーボード演奏まで気が抜けない。ここまでしっかり聴いてこそのJAMである。
この曲で好きな部分のひとつは実はキーボードの演奏なのである。
普通バンドの楽曲といえばギターやベースにいくものだが、冒頭と最後の部分のメロディが耳から離れない。
Tacticsと両A面のCDだったのに、JAMだけをリピートして聴いていた。
間違いなく、彼らのリリースした楽曲の中で一番聴いた歌である。
吉井和哉自身がプロデュースしたというPVを、ミニチュアの世界にイチゴジャムが流れるのを、吉井和哉が顔にイチゴジャムを塗りたくるのを、何度も何度も観た。
カラオケで98点取るくらい歌った。歌いまくった。
弾けないピアノを耳コピして、最後のキーボード部分を弾いていた。
苦しい時、悲しい時、辛い時に聴いた。
たくさん聴いて、たくさん泣いて、そして元気になったものである。
何がそんなに夢中にさせるのだろう。色んな曲があるのに。
もちろん他に好きな曲もある。SUCK OF LIFEとか、真珠色の革命時代とか、BURNとか、天国旅行とか。挙げたら全部じゃないかってくらいある。
だけど全ての始まりはきっとあの5分。あれが私をイエローモンキーに夢中にさせたんだ。
JAMに込められた色んな思い、メッセージ性のある歌詞、ひとつひとつの楽器がよく聴こえてくるゆっくりとした演奏。
JAMをつくる全ての要素を、私は愛してやまない。
私が最も好きな楽曲の流れはべストアルバム『TRIAD YEARS actⅠ』の空の青と本当の気持ちからのJAMである。
このアルバムが出る前にこの楽曲順でカセットテープを録音して聴いていたので、CDを聴いたときはものすごく嬉しかった。リピートしまくった。
いつかこの曲順で生で聴けたら最高だなと思っていたが、2001年を最後に4人のJAMは聴けなくなってしまった。
吉井和哉はソロでJAMを披露していたが何かが違った。
JAMは、イエローモンキーのJAMだから好きだったんだと気づいた。
4人の演奏だからあんなにも好きだったんだと。
そんな私も大人になり、大好きな歌を生で聴けるようになった。
イエローモンキーのライブ行きたいなぁ…
自分が死ぬまでに好きな歌を生で聴きたいなぁ…
心の中で願っていた再結成。
色んなアーティストが再結成していたので、イエローモンキーももう一回バンドやってくれないかなと思っていた2016年。
彼らは再終結し、また4人のJAMを聴けるようになったのだ。
生きててよかった。
信じていてよかった。
ただそれだけを思った。
そして2016年のSUPER JAPAN TOURで大好きな歌を聴くことが出来た。
曲順は違ったけれど、空の青と本当の気持ちとJAMを聴くことが出来たのである。
信じていれば願いはいつか叶うんだ。
私の今の願いはひっそりと心にしまっておく。
もちろんイエローモンキーの聴きたい楽曲の願望である。
いつか叶う日を信じながら、これからの彼らの活躍を心から願うばかりである。

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