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2017年3月6日

あっつー (37歳)
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『愛し愛されて生きる』ということ

〜小沢健二と僕の20年間〜

平成29年2月のとある日。しばらくぶりに小・中学時代の友人と集まった。

自分を含めて3人。全員37歳。いい大人、というかおっさんだ。元々は地元が一緒だけど、大人になって、仕事があって、家庭があって。今はちょっと離れたところにみんな住んでいる。

もう20年以上も前になるが、中学時代は3人で良く遊んだ。放課後、誰かの家に集まって最近買ったおすすめのCDを聞いてみたり、バンドに憧れて買った安いエレキギターを弾いてみたり。

中学を卒業して別々の高校に進んでからも、頻度は少なくなったものの適当に誰かが声をかけ、適当に遊ぶ仲だった。まあ幼なじみってやつだ。
共通の趣味は『音楽』だった。でもみんな微妙に趣味が違う。布袋が好きだったり、ミスチルが好きだったり、オザケンが好きだったり。あ、オザケンが好きなのは僕ね。

そうそう、僕が初めてオザケンを聴いたのは地元のボーリング場。いつもの3人でボーリング場で遊んでいたら、『愛し愛されて生きるのさ』がかかり始めて。まだまだ色んな音楽に触れてない自分にとって、その癖のあるメロディや歌い方、ベースライン、そして歌途中のセリフ。全てが衝撃だった。
その日以降、オザケンはもちろんのこと、フリッパーズまで遡って『オザケン』を聴きあさった。まあ、友人2人はあまりはまらなかったけど。今思えばリアルタイムにオザケンに触れられて本当幸せだったんだな、とつくづく思う。
 

そして今。残念ながら、ただただ流行として、ファッションとして消費されるJポップが大半を占める日本の音楽業界。そんな中でも『今夜はブギーバック』、『ラブリー』、『さよならなんて云えないよ』が色んなフィルターを通して僕たちの耳に届けられる。改めてオザケンの力を思い知る。
 
 

平成29年2月。オザケンの新譜が突如発表された。近くのCDショップでは売り切れていた。結局Mステ出演まで手に入れることができなく、そのMステで初めて新曲を聴いた。

やっぱりすごい力を持っている曲だった。家で一緒に見ていた妻(オザケン世代ではない年下の妻)は、『なんでそんな高音にもってくメロディ考えたの?』『ついていくのに疲れる曲じゃない?』と、とにかく曲の力に圧倒された!という感想を言っていた。まあ、あの曲でオザケンに初めて触れるような人はそう思うだろう。
僕はというと、『オザケン、やっぱり聞き手を愛しているな』って感じた。だってほぼ活動停止中に出したアルバムでは、キャッチーで毒のあるオザケンをひた隠し、ひたすらに大人で、なんだか遠くの世界にいるオザケンだったから。

それに比べて新曲は、音符が耳から入ってきて脳内を駆けずり回るような独特なメロディと疾走感。そしてポップ。これこそがみんなが待っていたオザケンだ!37歳のオッサンは再び『オザケンの愛』により魔法にかかってしまった。
 

そんな魔法がかけれられた翌日が、さっきの『幼なじみの友人3人で集まった日』ってわけ。僕はそこで2度目の結婚報告をし、1人の友人は2ヶ月前に離婚をしたって報告をして、もう1人の友人は3人目の子供が出来たって報告をして。愛した人と一緒になったり、離れたり、家族が増えたり。本当に20年の間で色んなことがある。

みんなその報告にたどり着くまですごいパワーを使ってきたんだと思う。でも結局みんな『最終的に』たどり着きたいところは一緒なはず。まあそんな深い話は具体的にしないけど、なんとなくお酒飲んで、なんとなくお互いの報告をして、なんとなく居心地のいい空間にただ酔いしれていた。そして、次集まる時はお互いもっと幸せになっていよう!なんて声を掛け合ったりしていた。
 

20年前。地元のボーリング場でオザケンの歌を耳にした頃、3人はどんな未来へ進もうとしていたのだろう。
 
 
 
<いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ 

 それだけがただ僕らを悩める時にも 未来の世界へ連れてく>
 

もう20年以上も聴いている。って言っても毎日じゃないけど。1ヶ月に1度は必ず聴きたくなる日がある。
 

僕は歌が下手だけど、この曲を歌うときだけは褒められる。それだけ僕の人生に寄り添ってきた歌だ。改めて、この曲を、そしてオザケンを愛していると思う。
 
 
 
すごく単純だけど、やっぱり、どんなときも、誰かを愛して誰かに愛されることが全てのパワーになってるんだと思う。
 

だから多分、オザケンもこれからもっともっとすごいパワーを巻き込みながら、僕らに曲としてさらに還元してくれるんだと思う。そう思うとこれからの日々がもっと楽しく幸せになっていきそうだ。

え?19年もシングル出してなかったのに、そんな事、勝手に言えるのかって?

そりゃ、言えるでしょ。
 

だって、これまでも、これからも、
 

僕らとオザケンは、『愛し愛されて生きている』のだから。

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