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2017年3月9日

1077 (17歳)

高校二年 三月の宣言

"YUI"と"yui"をみて私がどう変わる

“あなたの夢は何ですか?”
よくこの質問を投げかけられたもんだ。

小学生、中学生、はたまた幼稚園の頃から、”夢”とゆう名の現実に私たちはぶち当たってきた。
私の周りは、絞り出すように夢を考えていた。
正直なところ、私はなんでだろう?と思っていた。
幼いころから夢に困ったことはなかった。
看護婦さんに漫画家、そして吉本新喜劇に出ること(笑)数えきれないくらい!
と言ったらうそになるけどそれぐらいやりたいことのオンパレードだった。

夢は一丁前にあるのに特に努力もせず暮らしてきた小学六年のある日、
兄の影響でYUIという歌手を知った。兄はその歌手がとても好きなようで、それを見て私はよくその歌手の真似をしては馬鹿にしていた。今思えば、私が馬鹿だ。
たぶん、実は興味があったんだと思う。それの照れ隠しだと思う。
家で独りになるとYouTubeで彼女の歌を調べた。兄が録画していた、僕らの音楽もよくこっそり見ていた。なぜこそこそしてたのかわからない。

そして初めて「again」という歌を聴いた。びっくりした。
今となっては忘れてしまったけど、相当心にまっすぐ刺さったんだと思う。
私のそれからを変えてくれた歌なんだから。

私はYUIが好きだと気付いた。というよりは好きだという気持ちをこの歌にのせて、ようやく爆発させることができた。

とりあえず、”彼女みたいになりたい!”そう思った。

小学六年の無邪気な私は、兄のギターを借りては、へたくそな弾き語りを、自分は上手いと思いながらやっていた。ちょっとおかしい子だ。でも努力をしていた。
休み時間には、運動場で遊ぶ同級生を横目にひとり、思いついた歌詞を自由帳に書いていた。当時かいた歌詞が今でも残っているが、私はちょっぴり悲しそうだった。
卒業文集では、みっちりシンガーソングライターになるということを書いていた。何より有名になってYUIさんと共演することが目標だった。
最終行には「初心を絶対に忘れないこと。夢に向かって、頑張っていけ!」と自分へのエールをYUIさんの歌詞とともに送っていた。

目まぐるしい中学三年間を終え、私はこの夢を捨てきれずに着々と高校生になった。

—-高校では、夢を聞かれなくなった。

夢を持つことが恥ずかしいという考え方になっていった。
就職か進学か、この二択で高校二年の今、私は就職を選んでいる。
就職への準備が着々と進み、描き続けてきた叶うかもしれない夢を追うか、絶対に叶えられる就職の道を選ぶかどうか、今この境界線に立って思い浮かぶ歌詞がある。

”この想いを 消してしまうには まだ人生長いでしょ?”

そうだ、私はまだ17歳、もう17歳かもしれないが、
残りの人生のほうがきっと長いのにここで終わらせるのはもったいない。

のちのちファンになってから知ったが、
この「again」という歌はYUIさんがリフレッシュ休暇から復帰するときに作った歌らしい。この歌にこんなフレーズがある。

“やり残してるコト やり直してみたいから もう一度ゆこう”

個人的にYUIさんの気持ちが全面に出ている気がする。
彼女はこの歌の発売から約三年後に”YUI”としての活動を休止した。
たぶん彼女はやり残してるコトができなかったんだと思う。
いや、やりたいことができなくて、きっと形を変えたんだと思う。

音楽に対してあんなにピュアな人を私はまだ17年しか生きてないけど、でも見たことがない。彼女の自分の音楽を守ろうとする思いはどこか、育ててきた子供を守る母親のように見える。yuiはもうYUIにならないと思う。そう思う。
私のずっと思い描いてきた、YUIさんと共演する夢だってそうなったら叶わない。

でも私は、いい。

yuiも今、いやもしかしたら、YUIとしてのデビューが決まり、売れて有名になってチヤホヤされだしてから、活動休止をえた今もずっと夢を追い続けてきたかもしれない。
私の大好きなYUIさんとはもうCDでしか逢えないけれど、私はそれでいい。
いつか違う形であれ、音楽を通してYUIさんと触れ合えるだろうから。
YUIさんがいなくなっても、彼女の思いは歌に込められて、私はそれを、歌い継いでいこうと思う。それで触れ合えたら十分だ。
少女が大人の女性になり、双子の母親になり、だれがこんな未来をYUIをみて想像できていただろう。もしかしたら、この先の未来もyuiは私たちを超えてくるかもしれない。

私もそんな彼女の横で自分の夢を追い続けていこうと思う。

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