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2017年3月21日

shota (32歳)

底の無い底へ

toolに思う

“tool”
日本とアメリカでの人気格差が大きいバンドの1つである。

ここに記す事は彼らのバイオグラフィーではない。
1人のファンとして思うことを書いていこうと思う。

彼らとの出会いは1990年代後半から2000年前半にかけて起こったヘヴィロックの大ブームの真っ只中である。
Rage Against the Machine、Kornの後を追うように、いや追い越すようにlimpbizkitが頭角を現しRage Against the Machineがそれをこき下ろす。
そんな時代。

僕はその延長線上でtoolを知る。

その時にはすでに本国では格が違う存在となっていた。
しかし、まだその当時の僕には彼らが鳴らす音は難しかった。
とにかくヘヴィで徹頭徹尾叫びまくるような音楽が溢れかえっていた時に彼らの音楽は異質であった。

ひたすらに頭を振れるようなものではない。複雑なリズムと演奏。
メイナードのまとわりつくようなヴォーカル。
まだ高校生であった僕にはよくわからない音楽であった。

そんな彼らの音楽が僕にとって無くてはならない物となっていく。

彼らの最新作は10,000 Days。
2006年リリースの作品である。
それ以来パッタリと新作はリリースされていない。
幾度となく噂は立っているがそれはあくまで噂で終わってしまう。
特にヴォーカルのメイナードはサイドプロジェクトにかなり熱心に取り組んでいく。
ワイン造りにも。

5年ほどの間隔で今までリリースされていた為、その時期まではただ待つというだけであったが、それが6年7年と経つ度に不安となっていくのだ。
彼らのフェイスブックなどのコメント欄を見たことがある人はわかると思うが、非常に偏った意見が並ぶ。
みんなとにかく待っているのだ、新作を。
PCの前で待ち過ぎて骸骨になってしまった画像や蜘蛛の巣だらけになっている画像など過剰過ぎる表現の画像が並ぶ。
それだけみんな待っているのだ。

2014年から15年にかけて新作発表に時間が掛かっている事に対してようやく説明がなされていく。

訴訟問題。

かつて同じような事があったと記憶している。
しかしそれがクリアになったと彼らは口にしたのだ。
ファンはさらに期待感を高めていく。
極端に情報を出さない事で有名なバンドであるtool。
メンバーが少しずつ話す内容でしか進捗はわからない。

しかしヴォーカルであるメイナードはサイドプロジェクトのPusciferを加速させていく。

その度にファンは思うのである。

「早くtoolアルバムを作りなさい!」
総ツッコミをするのだ。

彼らがバンドとは関係ないアクションを起こす度に総ツッコミである。
彼らにも他にやらなくてはならない事があるのはわかっている。
しかし、待っているのだ。
toolはフェスに出たり、ショートツアーを繰り返す。

メンバーの発言で20曲近くの素材があるが結局形に出来たのは5曲ほどだという言葉が出た。

またまた総ツッコミである。

なんでそれだけなんだよと。
わかっている。わかっているのだ。
納得のいくものを作らなくてはならないという彼らのプライドがある。
だから待つしかない。

2017年。
ヴォーカルのメイナードはA Perfect Circleの再始動と新作の予定を口にした。

お分かりだろう、総ツッコミである。

なぜそっちにいったのだ!

そして彼はまたファンを困惑させる発言をする。
「いくつかのプロジェクトには先が見える。
でもいくつかのものには障害しか見えない。」
しかしこの発言ははっきりとtoolとは口にしていない。
そしてその後ヴォーカルのメイナードがレコーディングを始めたというドラムのダニーの発言がオフィシャルサイトに掲載される。
これを聞いたファンはさぁ、どう思っただろう。
以前ギターのアダムは言った。
曲が9割方出来なければメイナードはレコーディングを始めないと。
そのメイナードがヴォーカルレコーディングを開始したのならばこれは今までで一番テンションが上がるタイミングではなかろうか。
そして短いツアーも発表された。

今年こそは。そんな願いが叶うかもしれない。
それ程までに魅了するバンドなのである。

首を長くして彼らの新しいアルバムを待つ事にしよう。

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