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UVERworld TYCOON TOUR@横浜アリーナ

出会いからライブ参戦までの回想記

初めてUVERworldを見たのは2010年11月のミュージックステーション。当時の私には派手な演出をバックに演奏するビジュアル系バンドとしか思えず、大した興味を持つことも無かった。しかし、このビジュアル系バンドという私の認識は大きな間違いであることに気付かされることとなる。数か月後、高校に入学し出会った友人がcrewだったのだ。彼がきっかけで私はUVERを少しずつ聴くようになる。初めて耳にしたアルバムは、AwakeEVEだ。そこには見た目からは想像も付かない、単に綺麗ごとだけではない、まっすぐな詞とメロディがあった。「ビジュアル系」などという私の偏見は消え去り、「ロックバンド」として彼らを認識するようなった。それ以来、毎日のように彼らの音楽に耳を傾け続けた。アルバムをリリースするごとに進化するTAKUYA∞の情熱的かつメッセージ性の高い歌詞と、彰、克哉、信人、真太郎、誠果の5人が奏でるバンドサウンド。6人の音楽から放たれる熱量は圧倒的で飽きる理由が見つからなかった。

いつかこの熱量をライブで体感してみたい。そんな思いを抱き続け日々を過ごす中、チャンスが訪れた。2014年7月の0 CHOIR以来3年ぶりにリリースされた9枚目のアルバム、TYCOONを引っ提げて行われるアリーナツアーのCD封入抽選先行で幸運にも当選したのである。これまではスケジュールが合わず諦めていたが、今回は学生生活が終わりに近づき、平日に余裕があることもあり応募した。当選を知った時は落選のイメージばかりしていたために、それが事実だと受け止めるのには時間がかかった。事実だと理解してからは念願の希望が実現することに心の興奮が収まらなかった。

私が参戦したのは、TAKUYA∞生誕祭の前夜祭となった12月20日の横浜アリーナだ。
最新のアルバム、TYCOONの楽曲を中心に新旧様々な曲がバランスよく配置されたセットリストでライブは進行した。私はUVERを聴き始めた頃、彼らの闘争心溢れる情熱的な音楽に魅力を感じていた。まるで彼らの演奏や歌が常に聴き手のはるか先を走っているかの様なそれは、いつも私の日常生活に大きな力を与えてくれた。しかし、私はTYCOONというアルバムから、「闘争心」とは異なる空気感を感じた。もちろん、これまで通り非常に熱のこもった音楽が鳴っているのだが、TAKUYA∞の歌詞には自ら戦っていくという視点に加え、ファンや聴き手と共に生きていこうと共闘する視点がこのアルバムで顕著に表れているように思えた。この予感は、実際にライブを見たことで確信に変わった。多数の曲でTAKUYA∞同様かそれ以上の熱量で大勢のオーディエンスが自ら歌っていたのだ。本番中にバンドからの合図が無い状態でオーディエンスからアリーナ全体を震わすような歌声が発せられているあの光景はなかなか見られるものでは無い。しかし、このツアーに至るまでUVERが世に送り出してきた曲たちがどれだけcrewや聴き手の心に響いてきたのかを考えるとそれが当然のようにも思える。まさに6人のメンバーと12000人のオーディエンス合わせてUVERworldだと言わんばかりに共にロックを奏でる空気感が終始アリーナを包んでいた。曲前のMCでTAKUYA∞はセットリストに対する思いを何度か口にしていた。新旧のファンが共に満足できる状況を作るために工夫を凝らしているという。どこか不安が残っているように私には聞こえたが、間違いなくあの日演奏された曲たちはオーディエンスの心を掴み、最高の満足感を与えていただろう。ラストの曲の歌いだしが聴こえた瞬間、私の前に座っていた男子2人が「よしっ!」と嬉しそうに叫んでいた姿、そして私とUVERの出会いのきっかけとなったAwakeEVEからのあの曲の演奏を目撃できたことに、満足以上の満足と幸せを感じている。ファンやメンバーに感謝すると共に自らの曲への思いを率直に、時に熱く、時にやさしく語り、歌に全力を込めるTAKUYA∞。そして、音に思いと魂を乗せて演奏するメンバーの熱い情熱を垣間見ることが出来た名演であった。今後も進化するUVERworldの曲と共に一人の男として、少しでも強い心を持って生きていきたい。

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