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迷いながら辿り着いた今

BUMP OF CHICKENと私たちの青春

北海道にある実家に帰省する飛行機の中でこれを書いている。
2年ぶりの帰省。
BGMはBUMP OF CHICKEN。

今年はPATHFINDER幕張公演と新木場公演に参加できた。
幕張2日目で花の名を聴いた瞬間、涙とともに故郷に帰りたい想いがあふれた。
会いたい人に会いたい。
そう強く想った。
帰宅してすぐに飛行機のチケットを予約した。
のちに新木場でも花の名を聴くチャンスがあり、また一段とその想いは強くなった。

その会いたい人とは高校の同級生。大切な友人の1人。
そもそも私がBUMPを好きになるきっかけをくれた人だ。

BUMPは中学生時代に流行りに流行っていたが、当時は車輪の唄やsupernova、涙のふるさとなど、メジャーなシングル曲しか知らずに過ごした。
高校生になってなかなか環境に馴染めなかった時に出会った曲がギルド。
それ以来、自分にとって大切な曲となり、この25年の人生の中で間違いなく、一番再生した楽曲となっている。
それと同時に私にとってBUMP OF CHICKENというバンドも大切な存在となっている。

その時、BUMPが好きでMV集を貸してくれたのがその同級生だった。
アルバムも借りて毎日聴いた。
こんなバンドだったんだ、何故中学生の時から熱心に聴いていなかったんだと後悔もした。

Present from youをリリースした後しばらく表立った活動をしていなかったBUMPだったし、広い北海道で大抵は札幌で行われるライブに行くのには最短でも7時間。時間や金銭面からもライブの参加は夢の夢と思っていた。
沈黙を破りR.I.P.がリリースされ、授業中にこっそり書いた手紙とインタビュー記事が載っているROCKIN’ON JAPAN(確か2009年12月号だったと思う)を隣の隣のクラスに持って行き、教室の片隅で嬉々として読んでいたあの時のことは今でも鮮明に思い出せる。
いつか必ずライブに行こうと約束し、二人で初めて行ったのがGOOD GLIDER TOUR@Zepp Sapporo。
雪の降る寒い日だった。
夢か現実かライブ終わりは魂の抜けたような夜を過ごし、自分たちにはBUMPの音楽が必要だと確かめ合った。

その後私たちは別々の土地で過ごすことになる。
彼女は東京、私は地元で就職した。
翌年GOLD GLIDER TOURに1人で参加した私はbeautiful gliderを聴いて決心した。
一度諦めた夢を叶えるための進学。
社会人入学で不安もありながら勇気を出して踏み出した一歩だった。
資金を貯め、その翌年から埼玉で1人暮らしを始めた。
東京と埼玉で距離が近くなったので、また二人でBUMPのライブに行くようになった。
時が経ちやがて彼女は地元に戻ることになり、私は夢叶って横浜に就職。
辛い課題も実習も国家試験も嫌になる人間関係もすぐ傍にはBUMPの音楽があった。

一曲一曲がBGMになり、思い出に彩りを添えてくれる。

怖がりながらも選んだ未来(GO)

まさにそうだった。
私にとっては背中を押される、あるいは引っ張ってくれるというより、少し離れたところで遠すぎず近すぎず絶妙な距離感でただ温かく見守ってくれるような優しくも心強い音楽だ。
だから押し付けられずに自分の力で自分の意思で腰を上げれる、一歩踏み出す勇気をくれる。
そんな音楽だ。
また、平凡な何でもないただ過ぎていく毎日を壮大な物語の主人公にでもなったような、そんな気分にもさせてくれる音楽にも感じられる。

今年、配信リリースされた記念撮影を聴いて確信したことがある。
歌っていることがずっと変わらない。
未来とか過去とか今とか、生きるとか死ぬとか、迷うとか立ち止まるとか、泣く笑う弱い強いそんな普遍的なことを豊かな表現で歌ってくれるから唯一無二なんだ。
PATHFINDERは、信じてきたものは正しかったんだと、そう思わせてくれるツアーだった。

そんなことを共感できる彼女に会う。
当たり前のように一緒に行っていたライブも今では別々。
SNSが盛んなこのご時世でも、わざわざ手紙のやりとりでお互いの近況を報告したり、新曲を聴いては感想を語り合ったりしている。
高校生の時から何も変わっていない。
 

一緒に見た空を忘れても一緒にいたことは忘れない
(花の名)
 

想像じゃない未来に立って
僕だけの昨日が積み重なっても
その昨日の下の変わらない景色の
中からここまで繋がっている
(記念撮影)
 

離れてても簡単に会えなくても大切な存在としていつもあることに感謝したい。
 

学校も家庭もバイト先でも上手くいかず、1人BUMPをBGMに星空を眺めながら、時には泣きながら帰ったあの日があの町が懐かしい。

そんな日々も、そんな日々がイマに繋がってる。
そう教えてくれたのはBUMPだ。
だから私は今日も顔を上げられる。
ずっと傍にいるだろう音楽。
この先何があるかわからない、俺らだって君たちだってどうなるかわからない。
そんなことをライブのMCで言っていたけど簡単に嫌いになんてなれないよ。
BUMPに出会えてよかった。
BUMPに出会わせてくれた友人にも出会えてよかった。
 
 

そんなことをふと思った里帰りの時。

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