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flumpoolと私

『reboot〜あきらめない詩〜』から『明日キミが泣かないように』を経て『とうとい』まで

「最近flumpoolにハマってるんだ〜」

始まりは友人のこの一言だった。
 

まだ私が中学3年生だった頃、部活に勤しみ音楽を聴く意味もライブに行く意義も分からなかった頃。

flumpoolという存在は知っているけれど大して曲も知らず、人気の爽やかなバンドなんだな、と思っていた頃。

当時の同級生が何気なく放ったその一言に、flumpoolに少しだけ興味が湧いた私は、レンタルCDショップでflumpoolのアルバム、『Fantasia of Life Stripe』を借りた。

1曲目は『君に届け』。ああ、知ってる、映画も観に行った。キラキラして明るいなあ。

2曲目は『two of us』。これは知らなかったけれどまたキラキラしてて爽やかだなあ。

そして3曲目は『reboot〜あきらめない詩〜』。この曲で、私はflumpoolにズキュンと心を射抜かれ、以来ずっとflumpoolに恋に落ちている。

ポップでキラキラしたサウンドに、ずっしりと重く真っ直ぐに伝わる歌詞。

「臆病 失望 後悔抱えてる いっそ rebootなんて言えたら」

こんなに曲調が明るいのだから、偽って綺麗に明るい歌詞を書けばいいのに、人生の酸いも甘いも全部、受け止めて、それでも生きていこう、笑っていこうという歌詞。

中学生だった私にも、人生についてそれなりに悩みがあった。でも。

「それでも誰もが 生きたいと願うのはきっと 君みたいな希望を見つけてるから」

そんな、君みたいな希望を見つけてみたい、そう願ったのだ。

それからはflumpoolのラジオを聴いて情報を集めた。

その後発売されたアルバム、『experience』を買って、ひたすらに聴いて、横浜アリーナと大阪城ホールで行われたライブのレポートが書かれた雑誌を何回も立ち読みした。

そして、深夜に親にファンクラブに入りたいと告げたあの日を今も忘れない。

今までは、親と一緒に親が好きなアーティストのライブ行ってみても音が大きくてお腹が痛くなるし、立ってるのは疲れるし、なんでライブって行くんだろうと思っていた私が、ファンクラブに入ってライブに行きたいと告げたのだ。

親に言う時はすごく緊張した。お金も高いし、今までの性格的にも有り得ないことだと思っていたから。

でも、入っていいよと言ってくれた。そして、深夜に告げたにも関わらず、すぐに一緒に家を出て真っ暗な中を歩いて、近くのコンビニに行って、お金を払ってくれたのだ。

そこからは早かった。

5周年の武道館で初めてflumpoolのライブに行った私は、どんどんflumpoolにのめり込んで行った。

MOMENTツアーでは、横浜アリーナ2days参戦を果たし、ファンクラブ限定ツアーにも行った。

楽しくて幸せでまた頑張ろうと思えた。辛いことも全部忘れられた。

でも、それでも。ある時突然暗闇はやってくる。

高校2年生の冬、部活を引退してさあ受験勉強をしようという時に。

私はうつ病を患ってしまった。自分のキャパを、超えてしまったんだと思う。

そして、大好きだった音楽が、生きがいだった音楽が。

全く聴けなくなってしまった。

「それでも誰もが 生きたいと願うのはきっと 君みたいな希望を見つけてるから」

そんなの無理だ。君みたいな希望を見つけたいと思っていたけれど、ずっと探していたけれど、見つからなかった。だって私は、今、生きたくない。

「泣きじゃくった後には 虹を架けてくれないか いつだって 何度だって 僕は変われる」

暗闇の中じゃ、虹なんて架からない。ずっとこのままさ迷うんだ。だったら、消えてしまいたい。

そう思って夜通し泣いて越えた夜が数え切れないほどあった。

学校にも行けなくなってしまった。ご飯も喉を通らなくなった。薬を貰って飲んで眠くなって1日中寝ているのが精一杯だった。

そんな時に、flumpoolが年越しライブを横浜アリーナですることになった。

すごくすごく、迷ったけれど、ライブの幸福感を、楽しさを、味わいたい、そう思って12月30日のライブに行くことにした。

そして、『明日キミが泣かないように』を新曲として、届けてくれたのだ。

私にとって、その曲は、flumpoolからのメッセージだった。

「今日はありがとう またいつか会えるね」

会えるかなあ、また。

「明日、キミが、泣かないように 誰にでも優しい人でありますように」

きっとまた泣いちゃうよ。優しくなんてない。

「でもあきらめないで アナタらしくいてね 誰からも愛される事なんてないから」

それが1番難しいなあ。みんなに愛されたいよ。自分らしさって何だろう。

「明日、キミが、夢見れるように 心配させない僕になろうと思うよ
明後日、キミが、辛い時には 僕だけが歌えるキミの歌を 届けるように」

ありがとう。

そして、いつしか、自分の心に重ね合わせていた。

「アナタの手紙 読むたび憂うけど 偽りなく懸命に歩んだ悔いのない青春」

flumpoolの曲を聴くのは今は辛いけれど、偽って綺麗に明るくしてなくて、ありのままを伝えてくれて、一生懸命で、それを愛していた自分は、青春は、悔いがなかった。

その延長上にいる私にもきっと、悔いはないんだ。

「消しゴムで消した跡なぞって 愛しく」

やっぱり、flumpoolが、大好きだ。

「明日、キミが、泣かないように 誰にでも優しい人でありますように
愛してくれた時間(とき)を抱きしめながら 今はただキミが幸せでありますように」

幸せを願ってくれるflumpool、泣かないでほしいと願うflumpoolに励まされた。

そして思ったのだ。

「それでも誰もが 生きたいと願うのはきっと 君みたいな希望を見つけてるから」

君みたいな希望は、flumpoolだ。

それから私は、出席日数が足らなかった学校で、先生方に助けられながら、補講や課題を乗り越え、みんなと同じ日に卒業することが出来た。

1年浪人して、一人暮らしして大学に入って、でも病気になる前みたいに頑張ることが出来なくて、紆余曲折して今は、実家から近い大学を再受験しようとしている。所謂二浪目というやつだ。

浪人してる最中も、大学に行っていた時も、辛いことはたくさんあった。音楽を聴けない時もあった。

でも、戻れる所、帰るべき場所は決まっていた。

flumpoolを聴いて、人生の荒波の中を進んでいる。

きっとこの道は正しいと、信じて。

そしてRe:imageツアー横浜2日目。活動休止前最後のライブ。

私は最前列で、最後を見届けた。

たとえ声が出ていなくても、伝わった。そして、今までの恩を返したくて、ずっとずっと、笑って手を叩いて飛んで。

『とうとい』を聴いた。

「虹の見えない街でもいい 雲のように流れても 君に出会えたこの街でさ 何度でも君に会いたい」

辛くて自分を見失って虹を架けてくれる人がいなかった時の私でも。そんな私ですら、受け止めて会いたいと言ってくれる。

「僕は何一つ持ってはなくても 君からもらえたんだよ だからどうして生まれたのかなんて そう思わないでいてほしい」

ありがとう。あげられたかは分からないけれど、もう迷わないよ。

「上手く笑えないような時 全てが嫌になるけど 全てを嫌いになっても 君は君を好きでいてよ」

自分自身を愛せる様に 自分らしさを見つけられるように 頑張るよ。

「君が生きてるこの景色が 何度でも虹に代わる」

生きているというその事実だけで、flumpoolの虹になれるなら。泣きじゃくった後の虹に代わる存在になれるなら。

「聞いてほしい言葉がある 生まれてくれてありがとう」

こちらこそ、ありがとう。本当にありがとう。

そして、flumpoolは活動を休止した。

今度は、私が返す番だ。

“reboot”は、再起動という言葉であるが、調べてみたところ、”re”には、再度、という意味と、新しく、という意味があるらしい。

つまり、再度起動して、これまでとは違う新しいものを描こう、という意味だと解釈した。

そしてRe:imageツアー。

再度やり直して新しい未来を描くツアー。

『reboot 〜あきらめない詩〜』では、

「泣きじゃくった後には虹を架けてくれないか」

と言っていた。でも、『とうとい』では、

「虹の見えない街でもいい」

そして、

「君が生きてるこの景色が 何度でも虹に代わる」

『reboot〜あきらめない詩〜』で再起動した新しいflumpoolをまた、”Re:image”するつもりなのだ。

虹は見えなくても、架けてくれなくても、大事な人が生きていれば。

それだけで、励まされるのだ。

だから、私は思う。

「明日、キミが、夢見れるように 心配させない僕になろうと思うよ」

クヨクヨしてちゃいけない。flumpoolは今もちゃんと、存在しているのだから。

「それでも誰もが 生きたいと願うのはきっと 君みたいな希望を見つけてるから」

flumpoolがいれば、私は生きて、強くいられる。

「愛してくれた時間(とき)を抱きしめながら 今はただキミが幸せでありますように」

だから、ゆっくり休んで、また曲を、届けてください。

そして、flumpoolに届けたい。

「生まれてくれて ありがとう」

ずっと、待ってます。

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