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2017年3月30日

耕平 (21歳)

歌詞と自分が重なる瞬間

amazarashiの曲を聴いて

2017年3月29日にamazarashiが初のベストアルバム「メッセージボトル」をリリースした。これを記念し、amazarashiのファンの目線から2つのポイントに絞って語っていきたい。

 

1.抽象的ではなく現実的な歌詞だからこそ響く

amazarashiの曲は、否定的で少し暗い歌詞が特徴的だ。

日常ではあまり使われない難しい言葉や比喩表現を巧みに使って現実的な歌詞が書かれているのも特徴的だ。

しかし、歌詞を見ながら曲を聴いてみると、ポジティブな人間には応援歌に、落ち込んでネガティヴになってしまった人には背中を優しく押してくれるような歌に。聴き手によって歌詞の捉え方が変わるのでは無いかと思うのだ。amazarashiのボーカル秋田ひろむさんが自身に向けた歌や、友に向けた歌は、何故か自分に訴えかけているような、自分のことを歌っているかのような、そんな気持ちになるのである。

誰にでもある心にぽっかり空いた穴、そんなのあるわけないと思っている人でも、いつかは出てくるはず。その穴を優しく埋めてくれるのはamazarashiなのだ。

 

2.文学作品のようなフィクション

amazarashiの歌詞の特徴として、もう一つあげられるのが、文学作品を思わせる曲だ。ストーリー性があり、情景をしっかりと想像できる。まるで小説を読んでいるかのような気持ちになる。ディストピア、ファンタジー、幼少期、SFなど様々なジャンルの歌詞が書かれているのだ。この文学性の高さは秋田ひろむさんの語彙力の高さにあると思う。文章構成も、そこでオチを持ってくるのか、という驚きもある。曲名と歌詞の合致も、曲を聴いていく上でわかっていくこともある。amazarashiの魅力は、このフィクション性にあるのではないだろうか。

 

この2つの特徴的以外にも、ポエトリーリーディングといった、メロディに沿って歌詞を歌うのではなく、歌詞を感情的に朗読する曲も多々ある。amazarashiは、現代のJ-POPのように誰もが知っている曲ではなく、その影で支えてくれている小さな勇者のように、僕らを支えていると思う。ぜひ、amazarashiを聴いてみてください。何かが変わるかもしれません。

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