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なぜ私はback numberを聴くのか

主人公を私にしてくれる彼らの歌

ラジオから流れてきたSISTER、今受験生で必死に戦っている子からのメッセージ。それらを聴いて思い出す日がある。

当時高校三年生だった私、
模試の結果で出る志望校合格判定はいつもE判定だった。

大学受験が近づいた1月半ば、担任との三者面談があった。当時の私は第一志望どころか、第三志望でも受かるかどうかわからないくらいの実力だったので担任から念のためもう一つ下のランクの滑り止めの大学も受けるよう薦められた。言われても仕方のないことだったが、私はそれが悔しくてたまらなかった。念のため、とは言ってくれていたが、情緒不安定だったこともあり、遠回しに「第一志望なんか受かる訳ない」と言われた気分だった。心が凄くむしゃくしゃして落ち着かなかった。家に帰って、落ち着くため大好きなback numberをシャッフルで聴いた。そうでもしないと悔しくて泣いてしまいそうだった。一曲目に携帯から流れてきたのは「SISTER(12th Single)」だった。

” 目指した雲はずっと高くて
夢見た島は遥か遠い場所だと知ってて 分かってて
踏み出してきたんだから
負けないで 君が瞬きで隠した痛みをその想いを
ああ 僕は知っているから ”

大好きな2番のサビの歌詞。リリース当時から曲も歌詞も好きだったが、自分の置かれている状況が違うとこんなにも違って聴こえることを肌で感じ驚いた。受験の年が始まって以来苦しくても我慢していたものが、涙が、堰を切ったように溢れ出した。ずっと苦しかった。勉強してもしても上がらない成績を嘆かないように気にしないようにしていたが限界だった。
と同時に、どうして清水依与吏は私の事を知っているのだろうと思ってしまった。だって、どう聴いても私の歌でしかなかったから。その時聴いた「SISTER」は主人公を私にしてくれた。

背中を押してくれる応援ソングは今までいくらでもあったけどどれも私には刺さらなかった。「頑張れ」と歌われても、いや頑張ってるし、とばかり思っていた。もちろんどの曲も主人公は”その曲の中の子”であり、私ではなかった。
しかし、back numberは違った。辛いところを見ていてくれた。何も言わずにそばに寄り添ってくれた。背中をさすってくれた。そして、またもう一歩進ませてくれた、私にまた頑張らせてくれた。back numberの歌の主人公は時に”その子”から”私”になる、そんな音楽だった。

” 泣かないで
君が費やしたすべてが意味を持つその時まで
あの雲の先できっと きっと ”

受かる事ばかりに気を取られていたが、大事な事はそうではない事に気付いた。たとえ受からなくてもこの一年死ぬ気で勉強して努力した事は無駄にはならないと思えた。私が費やした時間にはきっと意味があって、いつの日かそれらすべてが意味を持つ日がきて、きっと報われると信じることができた。

その日からは受験日が近づいてもプレッシャーに押しつぶされることもなくなった。なんなら落ちてもこれには意味があるから大丈夫くらいに思っていたおかげで、本番も緊張することなく落ち着いて受験することが出来た。受験会場までの移動中もずっとback numberを聴いていた。いつも見てるからねって言ってもらえているみたいだった。

私は今、その第一志望の大学に通えている。登下校時に高校生を見たり、SISTERを聴いたりするとたまにあの日のことを思い出す。

back numberにはSISTERだけでなく、私を支えてくれる歌詞がたくさんある。以下少しだけ紹介する。

平日のブルース(6th Single「わたがし」収録曲)
” 走って歩いてさぼってまた歩こう ”
” 自力と他力の真ん中で もがき続ける不甲斐ない今日も
積み重ねて笑っていれば 誰かの為になる事もあるかもね ”

ネタンデルタール人(9th Single「fish」収録曲)
” 僕は僕の歌しか歌えないよ だから僕を磨いていくしかないだろう
やる事全部全部やって してないって顔してやろう そしたらもう
妬んでるだけの時間を 終わりにしよう ”

清水依与吏はライブのMCでよく「貴方が主人公の曲を探してください。それを聴いてください。」ということを口にする。それを聞く度、まさにあの日のことであると感じる。

どんな時でも、back numberに救われてきた。今度は私の番だ。ライブに足を運び、CDを買い、back numberと一緒に年を取っていきたい。誰よりもback numberを聴いて、誰よりも応援していたい。そして、私が苦しい時にはまたあの時のようにそばにいて欲しい。
これからもずっとそんな存在でいてほしい。

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