1087 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

「おはようございます、a flood of circleです」

転がり続けるロックンロールバンド

2018年2月17日、a flood of circleは再び4人組のロックンロールバンドになった。
a flood of circleには失踪をはじめとする多くのメンバー脱退・サポートメンバー変更の歴史がある。このことについては長くなるため割愛する。a flood of circleは2015年3月にギターのDuranが脱退して以来、藤井清也(ex. THE SALOVERS)、キョウスケ(爆弾ジョニー)といったサポートメンバーと共に活動をしていたが、2月17日に行われたライブのアンコールにてアオキテツが正式メンバーとして加入することが発表された。アオキテツは2016年9月より一般公募でサポートギターとしてa flood of circleに参加していた。

私が初めてギターを弾くアオキテツを見たのは、2016年9月24日に行われたlocofrankのイベント、新体制になったa flood of circleの4回目のライブだ。正直に言うと上手には弾けていなかった。以前のサポートメンバーであったキョウスケが良いサポートをしていただけに、少し物足りなさはあった。しかし、私はアオキテツに対して強く惹かれる面があった。彼の姿勢である。加入したてということもあり演奏は至らない点もあったが、彼の気迫や熱意はありありと伝わってきた。ただ弾くだけのサポートではなく、攻めの姿勢を見せていた。a flood of circleが選んだサポートギターだから間違いないだろうと、これからの成長に期待することにした。

それからフェス等のイベント出演・ツアーを経て、アオキテツは見る見るうちに成長した。2017年1月に発売されたアルバム「NEW TRIBE」のツアーの頃には、最初に感じた物足りなさはすっかりなくなっていた。それどころか、a flood of circleにアオキテツらしさが出始めているとさえ感じるようになった。今まではなんとなく暗いと感じていた曲も、前向きな曲だと感じるようになった。好きな曲はもっと好きになり、これといった思いはなかった曲も特別なものに変わった。アオキテツが参加したことでa flood of circleが以前よりずっと好きになった。

しかし、そういった状態であるのにアオキテツが正式メンバーになるという発表はなかった。a flood of circleに骨を埋めるつもりで応募したアオキテツがずっとサポートメンバーということはないだろう、いつか正式メンバーになるはずだと思い、その時を待った。

そして2018年2月17日。TSUTAYA O-EASTで行われたA FLOOD OF CIRCUS 2018。年明けから始まったツアー、A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2018の集大成のようなイベントだ。私はライブには行けなかったため、生配信された映像を見ていた。本編終了後、大喝采の中メンバーが再登場。ギターボーカルの佐々木亮介がa flood of circleのメンバーの歴史について語り、最後に一般公募でアオキテツがサポートメンバーになったことについて触れる。続けて、佐々木は「…入る?」とアオキテツに尋ねる。アオキテツは「軽いよ~!入るよ~~!!!」と返し、遂にアオキテツがa flood of circleの正式メンバーになることが発表された。

佐々木は「俺たち、佐々木亮介、渡邊一丘、HISAYO、そしてアオキテツ!a flood of circleです、よろしくどうぞ!」と言った後、ライブではお馴染みのMCである「おはようございます、a flood of circleです」と続けた。いつも聞いている言葉だが、この日は特別な意味があるように思った。新生a flood of circleからファンに向けての挨拶のように感じたからだ。そして2月21日に発売されるセルフタイトルのアルバム「a flood of circle」に収録される新曲であるBlood & Bonesを演奏した。

次に、正式メンバーとなったアオキテツが話す。「a flood of circleは、ギター、俺で終わり!」この言葉をファンはどれほど待っていただろうか。「俺たちのベストは今なんだよ、わかる?だからさ、みんなで歌おうぜ!やろうぜ!」と、ベストライドが始まった。本編とは違って一皮むけたアオキテツになっていて、彼はa flood of circleの正式メンバーになったのだと実感した。ベストライドの演奏中、佐々木のマイクが倒れてしまったが、すぐにファンとメンバーが「土砂降りの中を走ってゆけ 記録を塗り替えるんだ 今日こそ」と歌い始めた。その場にいる誰もがアクシデントなどものともしなかった。そのような素敵な空間のまま、ライブは終了した。

a flood of circleは転がり続けているバンドだ。前述の通り、ギターの正式メンバーがいない期間が長かった。しかし、その間も音源を出し続けてライブを行ってきた。どんな状況であっても、一切転がることをやめなかった。アオキテツもまた、転がって転がり続けてa flood of circleの正式メンバーになった。見るたびに演奏が上手くなっていたのはもちろん、ライブをするのが上手くなっていた。転がり続ける姿をしっかりとステージ上で見せていた。その彼の姿に惹かれていった人は少なくないだろう。私もその一人だ。

a flood of circleというバンドは一度好きになると離れることが難しい。転がり続ける先に何があるのか、気になってしまうからだ。アオキテツが加入した新生a flood of circleが今後どういった方向に転がっていくのか、どういった景色を見せてくれるのか、不安など一切なく、期待でいっぱいである。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい