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きみは友達

THE BOY MEETS GIRLS 初のワンマンライブを見て

今年に入って何かと忙しく、家に帰ればご飯を食べ、布団に入ってスマホをいじり、気付いたら寝ているという日が増えた。そんなこともあってか静かな時間を欲するようになって、家では音楽を聴くことが減り、移動中もなんとなく音楽を聴き流すようになっていた。そんな日々が少し落ち着いてきた3月初旬、僕の大好きなバンドであるTHE BOY MEETS GIRLSが初めてのワンマンライブを開催した。まださほど忙しくない時期に発表があって確保していたチケットはソールドアウトとなっていた。久しぶりのライブに胸の高鳴りを抑えられず、前日から彼らの曲を聴き込んだ。

僕とTHE BOY MEETS GIRLSの出会いは社会人一年目に遡る。慣れない仕事に慣れ切らない間に人間関係や仕事の仕方といった最初の壁にぶち当たっていた時期にラジオから流れてきたのが“動物ディスコフィーバー“だった。キャッチーで頭から離れなくなるようなメロディーと歌詞に「なんだ、このバンドは?」と当時の僕に仕事以外の何かを考える余裕を与えてくれた。その時はライブハウスに一人で行くことは少なかったが、タイミング良くライブの予定が合ったため、会場に足を運んだ。そして初めて生で聴いた彼らの演奏に自然と手を上げて応えたのは今でもよく覚えている。そのライブ終わりの物販でCDを買い、iPodに取り込んで聴くようになってからも「#262810…?フロニハイレ、これはお風呂の曲か!」というように次々と浮かんでくる疑問に、より興味をそそられるようになった。その出会いからリリースツアーをすればライブに行くようになり、他のバンドの対バンで参加するライブ、ライブサーキット、フェスの情報もTwitterを使ってチェックするようになった。ライブサーキットで初めて最前列で見た彼らのライブは後先のスケジュールを考えずに全力で楽しんだし、いま当時のことを振り返ると、公私を切り替えるスイッチの一つがTHE BOY MEETS GIRLSの音楽になっていた。

どのバンドより参戦している彼らの待ちに待った初めてのワンマンライブは今まで見てきたライブとは一線を画すものだった。もちろん会場の空気とその熱は熱い。ただ彼らのライブはその熱がとにかく熱いのではなく、人肌の温もりに長時間触れているような感覚だった。楽しそうに演奏するメンバーの姿を見て自然と会場にも笑顔がこぼれ、一体感があるのに誰もが誰より大きく手を叩こう、手を高く上げよう、手を大きく振ろう、体を揺らそう、大きく声を出そうとしているように感じた。そんな空間だから誰もが平等に進んでいく時間も過ぎるのはとても早く、ライブが終盤に差し掛かっているのは隣で見ていた「もう終わっちゃうかな…」と呟いたオーディエンスの声で気付いた。そしてこの日のライブで特に胸に刺さったのが“ミラーボール“だ。

《ミラーボールに照らされて 僕の好きなロックンロールの歌を 君はそれを知っているんだろう 何気ないそぶりで流すのさ》(ミラーボール)

全員で歌ったそのサビにTHE BOY MEETS GIRLSが作る音楽への愛情と感謝がそこに表れていた。
笑って泣けるノスタルジックポップバンドと称するように笑える曲、泣ける曲、楽しめる曲、しんみりする曲、かっこいい曲、かわいい曲、そしてMCが絶妙に構成されており、まるで一つの作品に参加してそれを見ているように感じた。彼らが掲げる誰も一人ぼっちにしない音楽で作った最高のライブだった。

ライブが終わってドリンクも飲みながら周りを見渡すと見覚えのある人が数人いた。その中には話したこともあれば、そうでない人もいるが全員がこれまでのボーイミーツのライブで見かけたことがある人たちだ。それがきっかけで繋がりを持ってまた一緒にライブを楽しむ人もできた。その後THE BOY MEETS GIRLSのアルバムを聴きながら余韻に浸りつつ早目に帰ったが、彼らの音楽は人の温もりを持つから人と人を繋いでくれる。また、公私を切り替えるスイッチの一つでもあるTHE BOY MEETS GIRLSは僕の友達のような存在なのだ。また忙しい日常が始まるけど、ワンマンライブで彼らは教えてくれた。

《忘れないで 今日は今日だけってこと》(動物ディスコフィーバー)

大変な時こそ、丁寧に日常を築いていこう。楽しむときは全力で楽しもう。友達であるTHE BOY MEETS GIRLSにあえて彼らの言葉を使って伝えたい。

《小さく笑った 君の優しさにありがとう》(アイスクリームポップスター)

いつもありがとう。これからもよろしく。

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