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あなたが光

SHE'S Wanderingツアーに寄せて

2017年12月6日 SHE’Sは2ndフルアルバム『Wandering』をリリースした。
そのリリースツアーが2018年2月7日の対バンツアーを皮切りに4月1日までの約2ヶ月に渡って行われた。3月2日の福岡公演からはワンマンツアーになり、より一層SHE’Sの魅力が詰まったツアーとなった。

私は福岡、広島、岡山、名古屋の4公演に行き、SHE’Sの音楽が好きだという事実を改めて強く感じた。

名古屋公演は急遽行くことを決めたのだが、本当に行ってよかったと心の底から思う、最高のライブだった。

名古屋でSHE’Sを観るのは初めてで、ダイアモンドホールに行くのも初めてで、ここに連れてきてくれたのもSHE’Sなのだと考えると、私はSHE’Sに本当に色んなところに連れてきてもらったなと、今までSHE’Sを観に行った土地やライブハウスを振り返りながら、SHE’Sへの感謝の気持ちでいっぱいになった。

開場してフロアに入り、一分一秒が異様に長く感じる開演までの時間を友達と共に待つ。隣にいる友達は前回のSHE’Sのツアーで出会った子だ。色々な土地に連れてきてくれたこともだが、何より感謝したいのは沢山の”また会いたい人”に出会わせてくれたことだ。

“また会いたい人がいる そう思えるだけで この道はきっと正しい” (Home / SHE’S)

そう歌われる度に、SHE’Sが出会わせてくれた人を思い浮かべて、私の歩んできた道は正しかったと思うことができた。私は、あの時こうしていれば、あの時別の場所に進学していたら、と考えてしまうことがよくあり、その度に後悔をしている。でも、SHE’Sがこう歌ってくれるおかげで、これで良かったのだと、そう思うことができる。

住んでいる場所も違う、年齢も違う、SHE’Sを好きになっていなかったら、多分出会うことが無かった人達が、こんなにも大切な存在になっている。
後悔ではなく、その事実を振り返れば、これからも前に進んでいけると思うことができた。
 

このツアーは私が一歩ずつ進んでいくための覚悟をくれたツアーになった。

各公演変わるセットリスト。名古屋では大好きなTime To Diveを聞くことができた。この曲が覚悟をくれる大きな理由になった。

他の公演とは違う曲の繋ぎ、なんの曲だ?と考えていたら、ボーカルの井上竜馬が「一度きりの人生やりたいことやって生きよう」と発した。その瞬間、Time To Diveだと分かり、涙が溢れた。

Time To Diveは私を支えてくれた、今も支えてくれている、大好きな曲だ。今まで、自分のやりたいことがあるのにも関わらず、一歩踏み出す覚悟ができず、挑戦してこなかった自分であるが、それを諦めきれなかったのはこの歌があったからだ。この歌が、私の夢を諦めさせてくれなかった。今は少しずつではあるが、夢に向かって進み始めている。そんな中、このツアーで聴くことはできないと思っていた、この大切な曲を聴くことができて、嬉しくて、また頑張る糧になった。
 

“後悔しない選択なんてないよ 飛び込んで 笑ってやろう” (Time To Dive / SHE’S)
 

後悔しないように頑張ろうと思うこともきっと間違いではない、私もこの曲と出会うまではそう思っていた。でも、後悔しない選択がないなら、飛び込んだその先で思いっきり笑うことができたら、それでいい、どうせ後悔するんだったら、思い切って飛び込んで笑ってやればいい、そう考えた方が、飛び込める気がした。新しい考え方をくれた。

なにかに悩んだ時、いつもこの曲が私の原動力になってくれている。そんな曲をまたライブで聴くことができた。ライブ中、強く強く握りしめた拳を突き上げて、心の中でSHE’Sにありがとうと叫んだ。届いているといいな。届くといいな。伝えても伝えきれないほどの感謝と愛情。少しずつでも返していきたい。
 

ライブも終盤に差し掛かり、しっとりとしたピアノのメロディーを奏でながら、井上竜馬は話し始める。

「不思議やな。ファンとアーティストの関係って。俺、結構みんなの顔覚えてんで。記憶力には自信あるんよ。さすがに全員は無理やけど。こうやって、顔も知ってるけど、連絡先も知らない、友達でもない、なのに大切な存在になってる。そんなあなた達が帰れる場所があればいいなと、SHE’Sじゃなくていいよ。好きな音楽、好きなアーティスト、なんでもいい、帰る場所があればいいなと、そう思って書いた曲を最後にやって帰ります。大阪SHE’Sでした。」
 

本編最後の曲”Home”を皆で歌い、幕を閉じた。
もちろんこの言葉は一言一句合っているわけではない、私の脳内で変換された言葉もあるかもしれない、でもこんな言葉を言ってくれたことが嬉しくて仕方がなかった。私にとってSHE’Sが、ライブハウスが、帰る場所になっている。辛い時、苦しい時、楽しい時、嬉しい時いつだって音楽を求めていて、どんな時だってSHE’Sの音楽はそばに居てくれる。帰ってこれる場所を守ってくれているSHE’Sがいて、そんな存在に出会えた私は本当に幸せ者だ。
 

本編は終わったが、もう一度出てきて欲しいという気持ちを込めながら手拍子を続ける。この時間の、余韻に包まれながらまた出てきてくれるかなと待ちわびているドキドキ感がすごく、好きだ。
 

照明が明るくなり、ステージにメンバーが出てくる。アンコールは2曲演奏してくれた。
その2曲目。最後の最後の曲”Curtain Call”
井上竜馬は、「色んな人への感謝を忘れずにいたいけど、ずっと思ってることなんてできない。でもこの曲を歌っている時だけは、感謝を忘れずにいられる」と、前の公演で話していた。そんなSHE’Sからの感謝と最大の愛が詰まった曲。
 

「初めての人も、仕事とかでたまにしか来れない人も、いつも来てくれる人も、皆平等に」
 

井上竜馬らしい言葉だと思った。だから好きだと思った。
 

「出会えて良かった」とボソッと呟き始まった”Curtain Call” 私こそ出会えて良かったと伝えたい。
 

歌いながら端から端まで一人一人しっかりと目を合わせてくれる。間奏中に「あなたの曲です」と言ってくれる。SHE’S対皆ではなく、SHE’S対あなたに届けてくれている、それが強く強く伝わってきた。私もSHE’Sに届けたい、そう思い力いっぱい歌った。皆で歌った。曲の最後、それに応えるかのように、井上竜馬はマイクを通さず、ワンフレーズを歌い、フロアからは大きな拍手が湧き上がる。なんて素晴らしい空間なんだろう。愛の渡し合い。SHE’Sからファンへ、ファンからSHE’Sへ。ライブハウス全体、いや、名古屋全体が感謝と愛で溢れていた。沢山の愛に包まれながら、ライブが幕を閉じた。
 

2ヶ月にも及ぶツアーが終わり、少し寂しい気持ちもあるが、5月には大阪と東京でストリングスと更にホーンを加えたホールツアーが待っている。これからもっと遠くまで、素晴らしい景色を見せに連れて行ってくれるSHE’Sに期待しながら、一緒に歩んでいきたいと思う。

あなたは私の光です。

これからも、その場所を照らしていてください、守っていてください。そこに向かって私は進みます。
 
 

伝えきれないほどのありがとうと最大の愛をSHE’Sへ。

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