1170 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

空を虹色で染めていく

KEYTALKが通る夢のRainbow road

私はKEYTALKというバンドが大好きだ。
中学三年生の夏彼らを見た瞬間から夢中だ。
12月28日のCDJで一年前と同じようにKEYTALKからアルバム発表があった。それからの3月6日フラゲ日まで私はドキドキしながら自分の手に彼らの音楽が渡るのを楽しみにしていた。私は大き過ぎるくらいの期待を抱いていた。
そして当日。それは来た。
期待は素晴らしく期待そのものだった。
ただ衝撃しかなかった。Rainbowを聞いてる時は今までの自分の聞いてきた音楽を全部リセットされるかのようにゼロにさせられたのだ。こんな衝撃を受けたのは初めてだった。KEYTALKの音楽性を知った上で聴いたはずなのにそれなのに、私は心からの歓喜で激しく動悸が止まらなかった。
元々の既存曲は今回感想に大きく入れないが、PARADISEを出してからの勢いを抑えずにその上更に強みが重なり、そしてシングルとしてリリースされて来た曲たちは、またアルバムに再び入ってリリースされることでまた違ってスタンスで聞けるのがとてつもなく良い。
まずワルシャワの夜に。
始まるぞという期待を膨らませ聴き手に少しの緊張感を持たせてくれるようなイントロからサビまで突き抜けるスピード感とそれぞれに力を持った音の線が見せ場に集結するようにサビの力強さがある。それであるのにどこか寂しげな雰囲気さえも醸し出すサウンドからのKEYTALK特有のプレイヤーの存在を表面立たせた演奏と起承転結本を書けそうな語呂。一曲目でどれだけ聞き手のストライクゾーンを狙いにきたのだ… と私はこの時点で色んな意味で死にそうだった。
次は暁のザナドゥだ。
この曲はアルバムが出る前にリード曲としてYouTubeにUPされている楽曲だが、私の今回の大き過ぎる期待はここから来ている。新境地!を常に切り開く元々幅広いKEYTALKの音楽性が今度はこの切り口から来たのだ。本当にどうなっているんだ。なのにらしさはゼロではない。これはKEYTALKのたくさんある中での1つの強みだと思う。そして絶対的なキラーチューンだ。ザナドゥが流れるライブを想像するだでも楽しさしか見えて仕方ないのだ。そして歌詞。今回サビに綺麗に揃えられた”覚めないで見つけないで気づかないで行かないで”そしてお洒落すぎる言葉遣い。義勝さんの引き出しは何個あるのだ。
3曲目ギター、ベースが際立つロトカからの4曲目ポップさが気持ちの良いセツナユメミシ。
シングルにシングルを続けてくるのは一曲一曲の力が強いからこそ成り立つのではないかと感じさせる。
一曲目からの勢いを殺さずに一本道のように始まっていく4曲目nayuta。義勝さんと武正さんの強力タッグによる最強ソングだ。2人が作る曲は今までもかなりの神曲であるのは周知である。特にスポットライトが私は好きだ。渋いギターイントロからのセッションチックにAメロへ行くかと思いきやまさかのサビ先行。また心臓が潰れそうになった。型に入りきらない創造力。武正さんがあの顔でキレキレでギターを弾いてる姿がハッキリと浮かぶ。曲のラスト部分ツインボーカルの強さを生かした持ち上げ方。パラレルの〜からの巨匠の声が素晴らしくアクセントになっている。こうしてまた2人は神曲を作り出したのだ。
ここまでの怒涛の勢いをストンと落とすように落ち着いたサウンドから始まる6曲目雨宿り。また新境地を切り開いた創造神首藤義勝さんである。歌詞からすると彼はもしかしたら女子なのでは?と思うほど胸を締め付けられるようなストーリーだ。雨というと冷たいイメージが出るがなんだか暖かい気持ちで聞けるのはきっと武正のギターと義勝さんの優しすぎるくらいの歌声そして雨粒のような八木氏のドラムのおかげなのだろう。心がなんだか暖かくなった。
そして雨の後は綺麗な黄昏だ。
7曲目にある黄昏シンフォニー。なんだろう6月ごろ聞いた頃より更にエモい。なんだか、Rainbowに入ったことで更にエモいのだ。また心がきゅうっとなった。
夕日を見た気分で8曲目テキーラキラー。一気にムードな夜になった。曲は八木氏の生き様そのものだと言っていだが言われてみれば確かにお酒に溺れている感じがその生き様を彷彿させるのだろう。なぜいつもとびきりのスマイルを撒き散らす彼が作る曲はいつも少しの色気を帯びた物になるのだろう。各所に振ってあるツインボーカルの流れるように八木氏のテキーラ愛を代弁するように歌う声はどこか色気を感じるのだ。ライブ上での演奏が楽しみである。
後半に差し掛かる9曲目ミッドナイトハイウェイ。イントロのギターで出発の始まるを告げる。少しずつサビに向けて冒険を続ける彼らは最高速度でそこに到達するのだ。何かを振り切って一心不乱に速度を上げていく。静かな夜に冒険を始めた彼らの止まらない足跡を表しているようだ。
そして10曲目Rainbow road。ミッドナイトハイウェイから夜のドライブを続ける彼らは朝を迎える。Anything(なんでも、いつでも)You can always start with someone again.(君は再びいつでも誰かと共にスタートできる)
簡単に和訳するとこのようになる。KEYTALKは4人メンバーがどんな時でも楽しそうで見ていると自分もこんな仲間が欲しいと思うくらいだ。この歌詞はそんな彼ら4人がいるからこそいえることなのかと思う。冒険の出発は勇気がいる。その時力強く前向きに背中を押してくれるような曲だ。最後の巨匠の弾き語りの部分”いつか 僕にも 描けるだろうか 君が憧れる 七色の放物線”もう描けているよ。と伝えたい。
11曲目旅立ちのメロディ。巨匠曲ラストだ。
一言で言うと、卒業ソングだ。私は今年卒業する訳ではないが、自分が学校を卒業する時この曲を聴いたらきっと泣いてしまうと思う。どうでもいい思い出でも、なぜかキラキラした物に変えてくれるような。それでいて「次はお前だぞ。進むんだ。」と優しく笑顔で手を振っているような。優しいサウンドに乗せて終わりと始まりを示してくれる。
ラストを飾るのはFLOWER。無償の愛がテーマの曲だ。一番初めに聞いた時、曲全体に抱きしめてもらっているようなどこまでも優しい気持ちにさせてくれた。毎日いろんなことにぶつかって誰かの愛情が欲しくなる時、それがうっとおしく感じてしまう時、いろんな感情の中で大切な人に出会って本当の愛情を知れるのだろうか。まだわからないけれど曲を聴いている間どうしても涙がでそうな、でもハッピーな気持ちが心にすとんときた。優しい気持ちになれた。
Rainbowという名前が似合うように1曲目から12曲目まで毎日変わり変わる天気のような世界だった。夢の国帰りの気分だ。
全部の曲の感想を書いて、もどかしい。自分の言葉の足りなさを思い知る。
KEYTALKはいつからか私の全部の中心にいた。憧れすぎて時々辛くなるほどに。彼らの音楽があるおかげで私の毎日は成り立っている。毎日つらくてどんよりした日でも何度も明るく、陽気な4人の兄さんが太陽のように居る。
今生きて、Rainbowという名盤に出会うことができて本当に良かった。一曲一曲がいろんなカタチの虹色で輝いていて、前を向くしかないじゃん。と言う気持ちになるのだ。
“あなたの辛さをわかっているよ。”そんなことはいらない。”一緒に明るくいこうぜ!”の方が、私は嬉しい。彼らは私にとってそんなバンドである。いつも進む力をありがとう。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい