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誰も見捨てない音楽

ココロオークションアウトストアライブに寄せて

ココロオークション「Musical」アウトストアライブ大阪編へ福島2nd LINEへ。Gt.Vo.粟子さんの声は雨みたいに心の中を洗い流して浄化してくれるような気がする。なんだか神様みたいだ。

私はこの世で一番嫌いなものはお別れである。大人になったら慣れるよ、とか言われたけど、慣れない。これから先も慣れることはないだろうと思う。お別れをしないといけない度、終わりがくる度、こんなに楽しかったのに終わっちゃうの?!明日にはもうこの日々はないの?!と、とんでもなくやりきれない気持ちになる。誰が何と言おうと悲しいものは悲しい。会えなくなるのは嫌だ。今が一生このまま続いて欲しいと思ってしまう。だけど、今がこんなに輝いてくれるのはいつか終わりがくるからなんだと粟子さんが教えてくれた。

仕事でくたくたになって帰路についていたあの日、うつむきながら耳に差し込んだイヤフォンからシャッフルで流れてきたRainbowを聴いて、目を真っ赤にして「きっとこの道で大丈夫」と言いきかせて大阪の町を歩いた。あの場所であんな気持ちで見たなぁとか、音楽は記憶と深く結びついている。昨日にも戻れないし、去年にも戻れない。いつか終わりがくるから今が輝くのなら、いつ終わりが来るか分からない今を愛おしく過ごす事が今を輝かせる方法なのかもしれない。

社会人一年目、ご飯が食べられなくなって、夜眠れなくなって、笑い方を忘れて、毎日たくさん泣いた。そんなとき、わたしの杖になってくれたのは友達と、ココロオークション の音楽だった。「こわかったのは目を背けずに見つめたからだ」、って言ってくれた音楽に私は救われた。ライブが終わっても、ココロオークションの歌はわたしの頭で流れてくれる。さみしいから、歌を唄っていると粟子さんは言っていたけど、わたしの目にはライブを観に来ているひとりひとりの、心のなかにあるさびしさを拾いあげてくれてる気がした。ライブを観終わった後、観る前よりもなぜか心がすごく軽くなっていたから。

去年の10月にも梅田TRADで行われたワンマンに訪れた。「ココロオークション は他のバンドに比べて歩みが遅いバンドだと思います。それでも四人で必死に自分たちが持っている自転車を漕いでいます。隣をスポーツカーがどんどん追い越していく、その中で僕たちに歩みを合わせてくれる皆に、本当に感謝しています。」と話すBa.大野さんの言葉はあたたかくて、愛に溢れていた。人も時代も音楽もシーンも政治も社会情勢もどんどん変わって行く中で、大事にしていることを大事にできるバンドは絶対にブレない。だから安心してまた次もCDを買えるし、ライブに行ける。

出航していく大きな船の先端に立つココロオークションの姿はとても凛々しくて、背筋が伸びるようだった。航海に出ていく彼等を見送ることができてよかった。4/21、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREから始まるココロオークション史上最大規模の全国ツアー。また会えるのが楽しみです。

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