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ラックライフと、私の高校生活。

3年間聴き続けた曲が教えてくれたこと

私はとにかく「続けること」が苦手だ。

中1の時に始めた日記は2日で終わった。
友達と軽い文通していた時は、いつのまにか私の方から返事を書かなくなっていて自然消滅した。
勉強のために買ったワークはどれも最後まで終わらせたことがない。
母の家事の手伝いをしようと皿洗いを始めた時は1週間もせずに終わった。
これに関しては母も期待をしていなかったらしい。

良く言えば、好奇心旺盛で新しいことに次々と手を出していく。
悪く言えば ーーー飽きっぽい。
 

しかし、そんな私が3年間しっかりと続けたことがある。

それは同じ曲を毎日聴き続けることだ。

あれほど「続けること」が苦手な私には、高校3年間どんなときもそっと寄り添ってくれた曲がある。
 

その曲とは、ラックライフの「ラングレット」だ。
 

2015年4月に発売されたラックライフのインディーズ2ndシングル「アイトユウ」に収録されているカップリング曲である。

よく、好きな曲は?と聞かれて1曲に絞るのはなかなか困難だと感じる人が多いと思うが、
ラックライフに関しては「ラングレット」が1番好きだと堂々と胸を張って言える。

そもそも「ラングレット」というのは造語で、ボーカルのPONさんは当時のインタビューでこう話している。

ーー”run”と”regret”で”後悔しながらも前を向いて走る”という意味を持たせています。
 

…ん?後悔? と当時15歳の私は思った。

私はこの曲を初めて聞いたとき、疾走感があって明るくていい曲だな、くらいにしか思っていなかったからだ。

歌詞の中には「後悔」というフレーズが2回ほど登場する。
 

「後悔が今を繋ぐように」
「あの涙も、後悔も全部全部 ここにいる僕だ」
 

大好きなはずなのに、この曲の1番大事なところに気づくのは少し遅かった。
 
 

今思えば、15歳ーー高校1年ーーの日々は本当につまらなかった。
私の心はいつも曇り空で、隣で笑っているクラスメイトの顔が晴れ晴れとしていて眩しかった。

誰かが悪かったわけではなく、単純に私のクラスには私の嫌いなタイプの人間がたまたま集まっていたのだ。

それに、人とのコミュニケーションが苦手というのもあり部活にもそれほど馴染めず、顧問の先生の前で大泣きしてしまったこともある。

そのせいで学校が楽しいと感じたことはなく、別の高校に入学すればよかったとさえ思った。
 

そして迎えた16歳ーー高校2年ーー。
クラス替えがあり、私の心は曇りのち、快晴。

部活を辞めた。新しく出来た「友達」と別の部活に入部し直した。それからは世界がモノクロからカラフルに変わった。
たくさんクラスメイトと話したり、笑ったり、遊んだり、勉強したり、部活で合作を完成させたり。そんな日々が最高に楽しかった。
そこで気づいたこと。それは、

「曇り空にしていたのは、自分だ」ということ。

嫌なタイプの人だからと勝手に決めつけ、壁を作り、自分から話しかけたり、笑顔で振舞ったり、そんな小さな努力を全くしなかったのだ。
 

青々とした空の下、友達と笑って歩いた。

そっか。後悔があるから、今があるんだ。
 

毎日聴き続けていた「ラングレット」。
ただの明るくて良い曲じゃない。

涙が出るほどの後悔を未来への架け橋にするために、一歩ずつ前を向いて強く進んで行く。そして、自分は生きている。

そんな本当の意味に気づいた私は、ラックライフという存在が今まで以上に大好きになった。
 

2018年3月1日。高校卒業の日。
父が運転する車中で、私はいつものようにイヤホンを耳に付ける。
聴き慣れた歌い出し。流れるようなギターと重厚感のあるベース、そして弾むようなドラムがずっしりと心に響く。

学校に着くまでのわずかな時間が、その日はいつもより少し長く感じた。

いちばん最後の歌詞、

「忘れないで僕がここにいる事」
 

私はいまを生きている。大袈裟かもしれないが、高校3年間を無事に過ごしたんだ。
一度はつまらないと感じた高校生活が、宝石のように輝くかけがえのないモノに変わったのは、間違いなくラックライフのおかげだと心から思う。

「ラングレット」を聴き続ける事以外にも、何か頑張って新たなことを初めてみよう。続ける努力をしてみよう。

目の前が真っ暗になるくらいの後悔をしても、
眩しいほどの光が差す未来に繋げることは出来る。

15歳という刻(とき)に、ラックライフに出会えて本当に良かった。
 

さて、明日からギターの練習でもしてみよう。

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