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三国ヶ丘FUZZ5日間連続ライブ「Go Back Home」

KANA-BOONのGO!GO!5周年! シーズン1で得られた多幸感

もう一体何日続いていただろう。
睡眠時間を長くとっても、病院に行っても、薬を飲んでも、一向に治る気配がなかった体調不良がライブ後、不思議と治っていた。

KANA-BOONのGO!GO!5周年!
5シーズン・5リリース・5イベント!

シーズン1 三国ヶ丘FUZZ5日間連続ライブ「Go Back Home」
2018.3.21(祝)大阪 堺市 三国ヶ丘FUZZ ワンマン初日。
KANA-BOONのごっつ豪華な5シーズン第1弾のライブは、私の体調不良なんて軽く治してしまうほど、本当に豪華でプレミアムな一夜だった。

三国ヶ丘FUZZは、KANA-BOONメンバー全員にとって特別な場所だ。
デビュー前、右も左もわからない彼らにFUZZの店長が親身になってアドバイスをし、デビューまで共に歩んできた、KANA-BOONにとって「実家」のようなライブハウスだ。
メンバー全員がまたFUZZに帰ってきてライブをしたいと熱望していたことを多くのファンは知っている。
彼らの本当の意味のホーム「三国ヶ丘FUZZ」で行う連続5日間ライブ。その名も「Go Back Home」。
そんな聖地のような場所で行う凱旋ライブ。ライブハウスのキャパは、約200人。
泉大津フェニックスや大阪城ホール、インテックス大阪等、何万人規模でライブをしてきた彼らが、200人しか入らないライブハウスでライブをするという。

運良くチケットを手に入れた私は、体調の悪さを抱えつつも三重県から大阪に向かった。
チケットを手にしてから、私はずっとこの日を楽しみに過ごしていた。
どうしてもFUZZでKANA-BOONのライブが見たかった。

本当に行ってよかった。行けてよかった。そう思える、熱く激しいかつ優しく温かな最強のライブだった。

この機会を逃しても、KANA-BOONは今年、KANA-BOONのGO!GO!5周年!と題されたアニバーサリーyearとし、1年を通して5シーズン・5リリース・5イベントが企画されている。
ライブを見に行ける機会はおそらくたくさんあるだろう。

でも、シーズン1のこのときこの場所に行けたことに感謝している。
5周年をこの場所でスタートする意味がわかったような気がしたからだ。
またここから何かが始まることを強く予感させるライブだったからだ。
 

入場直後、開演前から会場はすでに高揚していた。
会場内は、郷ひろみのアルバムが流れていた。GO!GO!5周年!を意識しての郷ひろみだ。
開演数分前、お馴染みのお嫁サンバやアーチーチーアーチのGOLDFINGER’99が流れたときには、どっと笑いが起きていた。
暗転し、メンバーの登場。
ひろみごーーー!で登場だ。初っぱなから笑わせてくれる。あなた方は郷ひろみではない。

そして、そのまま1曲目『A.oh!!』が始まった。
最近のツアーではやらない曲だが、KANA-BOONライブ1曲目のイメージが強い『A.oh!!』。

あーやっぱりこの曲から始めてくれるんや。と、郷ひろみのことはすでに忘れて、感動と興奮で胸が高鳴っていた。

『ワールド』『Fighter』と休みなく続き、会場のボルテージを一気に最高潮まで持っていった。
はじめの3曲からもわかるように新旧織り交ぜたセットリストだ。

「デビュー曲します!」と、『盛者必衰の理、お断り』。
じゅげむで踊るVo.谷口鮪がいつもより楽しそうだった。

「新曲します!」と、3/14に発売したB面集KBB vol.1からの新曲「Flame」を初披露。
イントロからアグレッシブに始まる凄まじいインパクト!CDとは印象がまるで違った。
ライブ映えするのか?演奏テクニックの向上なのか?アレンジなのか?わからない。わからなかったがパワーに圧倒された。
Vo.谷口鮪の書く巧みなワード使いの歌詞が心地いい。
観客を魅了させる古賀隼斗のギターさばき。
こんなにも力強かったんやと気付いたBa.飯田祐馬の低音。
よりテクニカルでパワフルになった小泉貴裕のドラム。

あぁ本当にとてもよい。

「めちゃくちゃ久しぶりの曲やります!」と始まったのが『ハッピーエンド』。
観客から悲鳴に近い歓声があがる。
その他にも『バカ』『ロックンロールスター』『夜のマーチ』『 見たくないもの』
普段のライブではやらないレア曲ばかり。

個人的に『夜のマーチ』がとても好きだ。
Vo.谷口鮪ののびやかな歌声がこの曲にすごくマッチしていて好きだ。
リズミカルなドラムで始まるこの曲。イントロからぞわぞわする。(もちろんいい意味で)

『結晶星』では、会場全体を見渡し、観客1人1人を見るように優しく歌っているのが印象的だった。
昔の彼女を想って作ったその曲は、今では多くの人の心に響く曲になっていた。
泣かせにくる歌声にまんまと泣いた。

KANA-BOONの真骨頂、直球失恋ソング『涙』。
Vo.谷口鮪の書く失恋ソングは、生々しい感情が伝わり過ぎて、ヒリヒリする。
私はこれほどの恋愛をしたことがあるのだろうか。
おそらくない。

谷口:「桜の季節やからってさくらのうたやるとは限りませんよー!」
と、言ってからの『さくらのうた』と『桜の詩』。
この季節にぴったりなこの曲たちを2曲続けて聴けるなんて…贅沢すぎる!揺さぶられないはずがない。溶け込むように浸った。
ファンリクエスト投票で2位に輝いた『さくらのうた』。
KANA-BOONの桜の曲というと、多くの人が思い浮かべるのがこのひらがなの方の『さくらのうた』だろう。
でも私は、それよりさらに漢字の方の『桜の詩』が好きだ。
目の前に情景が浮かんでくる歌詞に、切なくメロディアスな音が重なり、世界にもっていかれる。丁寧に渡されるその歌詞が耳に身体に心に沁みわたる。優しい。心地いい。

『ないものねだり』『フルドライブ』『シルエット』『バトンロード』。
ライブやフェスでの鉄板曲とでも呼べるだろうか、これらの曲たちもこの日はなんだか違って聴こえた。違って見えた。
ライブは「なまもの」なんだと改めて気づいた。同じライブなんて1度もない。

シルエットの曲前でVo.谷口鮪が「シルエットはFUZZがあったからできた曲。今日は特別な想いで歌います。」と言った。続けて、「みんなはいつも通り普通に楽しんでくれればいい。」と言ったけれど、そんな訳にはいかなかった。いつも通りなんて、そんな風には聴こえなかった。
何度も聴いてきた『シルエット』がいつもと違って聴こえた。
あんなにもリンクしているのにNARUTOの曲ではなくなっていた。

【覚えてないこともたくさんあったけど/
きっとずっと変わらないものがあることを/
教えてくれたあなたは消えぬ消えぬシルエット】

そして、思い出した。
あぁそうだ。昨年の夏、堺市で行われた無料フェス、MIKROCKで『シルエット』を聴いたときもひどく感動したのだ。彼らの地元、堺市で聴く『シルエット』は違うものになる。

ラストは、大好きな『バトンロード』。
【未来を君と追い抜いて 見たいのさこの目で新章を】
ここからまた新章が始まるんだ。
メッセージが強く心に響く。

アンコールは、『眠れぬ森の君のため』。
ライブの定番曲ではないものの、ファン投票1位に輝いた名曲は、いうまでもなくしびれた。
覚めない夢をいつだって彼らはくれる。

2時間が本当にあっという間のできごとだった。

この日、デビュー前からのファンも来ていただろう。でも、私を含めこの日初めてFUZZに足を踏み入れた人も多くいた。
FUZZ初心者の私でさえ、こんなにも感動したのだから、当時からのファンやFUZZの方々の感動たるや計り知れない。

デビュー前の彼らを私は知らない。
当時、彼らはどんな夢を抱き、夢に向かってどのように切磋琢磨していたのだろう。
その夢は叶えられたのだろうか。
思い描いていた未来に近づいているのだろうか。
きっと順風満帆な5年間ではなかったはずだ。
厳しい世界で思うようにいかなかった挫折や葛藤は、Vo.谷口鮪が書く攻撃的ともとれる歌詞からもよくわかる。
芸能ニュースで世間を騒がしたことも記憶に新しい。昨年はそのことで、こちらがもういいんじゃないかと思うくらい一年中、フェスやライブがある度に頭を下げ続けていた。
それでも、活動停止やメンバーチェンジにならず、この4人で5周年を迎えられて本当によかったとこの日改めて思った。

FUZZから巣立ちデビューして5年。彼らは何を得て、何を失ったんだろう。
想像はできるが、実際のところはわからない。
私がこの日わかったことは、彼らが今も音楽を楽しんでいるということだった。
音楽への純粋な想いが伝わってきた。
始終、笑顔で嬉しそうに演奏しているメンバーを見て、とても満たされた気持ちになった。
昨年行われ見に行った、バイバイハローツアー大阪初日のような緊張でガチガチの姿はなかった。
そういえば、あんなに自信作だと言っていたアルバム『NAMiDA』からの曲は今回あまり入っていなかった。
年末まで行われていた『NAMiDA』を引っ提げてのバイバイハローツアーから、がらりとセットリストを変えてきたのだ。
FUZZという聖地で行われるライブがそもそもプレミアムであるのに、そこにプラス、もうこの機会を逃すとライブで聴くことがないかもしれないレア曲が集うセットリストだった。最強。
B面集からの選曲が多かったからか、KANA-BOONの楽曲は色とりどりでカラフルだなとこの日感じた。
会場全体をこれでもかというくらい盛り上げたかと思えば、今度は一変して心の底から感動させてくる。
それでいて、MCではきちんと笑いもとりにくるもんだからたまったもんじゃない。さすが大阪人。

ただしかし、この日のG.古賀隼斗のコール&レスポンスは本人が認めるくらいの滑りっぷりだった(笑)
「5周年やから、1!2!3!4!5ーーー!のコール&レスポンスをしよう!」という古賀隼斗の案を観客がブーイング!「えー!」と会場で不満の声があがる。
「なんでホームの地で掴めてないねん。」と、谷口鮪からつっこまれる始末。
古賀:「じゃあ10から数えよう!」ということで、全員で「10!9!8!7!6!5ーーー!」とカウントダウンをした。ぐだぐだ。
つかみきれていないままの謎が残る感じだったが、逆におもしろかった。

ライブ後半でVo.谷口鮪は、言葉を選びながらFUZZへの感謝の気持ちとライブハウスの存在意義を語った。
「どんな有名なバンドも初めは小さなライブハウスから始まっている。」
「みんなが行くのは、ワンマンライブだったり、フェスだったりかもしれんけど、暇があれば、ぜひライブハウスにも行ってみてほしい。」等、熱心に伝えてくれるので、最終的には、これからライブハウスを経営する人のようになっていた。

FUZZがなかったら、KANA-BOONは続いていなかったと谷口鮪は言う。
KANA-BOONがいなかったらFUZZは続けていなかったとFUZZの店長は言う。
5年ぶりのホームグラウンドでのライブ。温かくて昔に戻れた感じ、FUZZは変わってなかったとメンバーは言う。
すごいバンドになったけど、FUZZに帰ってきたKANA-BOONは何も変わってなかったと店長は言う。
またFUZZに帰ってきてライブをしたいと言うKANA-BOONメンバー。
離れてからもずっと見守り、帰ってくる場所を守っていくFUZZの店長。

FUZZの粋な計らいで、この日のために当時のKANA-BOONの照明スタッフさんが駆けつけていた。照明の仕事を離れてから5年も経っているため、2ヶ月みっちり練習したそう。最近はずっとKANA-BOONの曲ばかり聞いているらしい。
そんなことも素敵だったし、KANA-BOONが愛されていることがよくわかった。

大きくなっても、自分たちを育ててくれたライブハウスをいつまでも大切にするKANA-BOON。
ずっと見守っていていつでも温かく迎え入れる、KANA-BOONにとって実家のような、帰れる場所となっているライブハウス。

ライブハウスとバンドにこんな深い関係があるなんて知らなかった。
KANA-BOONとFUZZの関係が羨ましいほど素敵で感動的だった。

NO MUSIC NO LIFE なんて生活を私は送っていない。休日1日中、無音の部屋で本だけ読んで過ごすこともある。
きっと、音楽がなくても生きていける。

それでも私は、KANA-BOONの新譜が発売されれば早々に仕事を切り上げ買いに行き、ライブがあればどこにだって行く。

体調不良が続いていたときに、知人に慢性的な疲れ、ストレスが原因ではないかと指摘された。
ストレス解消法やストレスに強くなるにはどうしたらよいのか、テレビか何かの情報だろうか、その知人は様々なストレスに対応する方法を教えてくれた。

「おもいっきり笑うのがいいらしい!笑うことでストレスに強くなるセロトニン(幸せホルモンとやら)が出るらしいよ!」
「感動して泣くのがいいらしいよ!涙は心のデトックス!」
「リズミカルな運動をするのがいいらしい!セロトニンがたくさん出て、高揚感や爽快感が得られるらしいよ!」
「やっぱり、ドーパミンが必要みたい!快感や多幸感が得られて、意欲が湧いたり集中力が増すらしいよ!ドーパミンは、好きな音楽を聴くだけで溢れ出るんやって!」

素直に聞き入れていなかったその情報が正しかったと気づいたのは、ライブ後の帰り道だった。
知人が教えてくれた、ストレス解消法を実施して体調がよくなっていることに気が付いたからだ。
KANA-BOONのライブにその全てが詰まっていて驚いた。
私はライブで、おもいっきり楽しみ、おもいっきり笑い、感動して泣き、音に合わせてリズミカルな運動をし、好きな音楽を聴いていた。
セロトニンとやらもドーパミンとやらも大量放出という訳だ。高揚感も爽快感も多幸感も溢れ出ていた。
音楽の力すげぇ!

私が今、比較的幸せな毎日を送れているのは、間違いなく音楽の力があったからである。KANA-BOONがいてくれたからである。
きっとこれは恋の感覚にも近いのかもしれない。
ライブに行って、すぐまたライブに行きたくなる。(離れてまたすぐ会いたくなる恋の感じだ。)
ライブに行っていなくても頭ではKANA-BOONの曲が流れている。(会っていないときも想ってしまう恋の感じだ。)

いや、もう、いっそうのこと正直に言おう。
完全に恋だ。彼らのことが大好きだ。
彼らが作る曲が好きだ。
彼らが奏でる音が好きだ。
彼らの音楽だけじゃない。
大きくなってなお、自分たちを育ててくれたライブハウスとそこにいる人たちとこんなにも素晴らしい関係でいられる彼らの人柄も好きだ。
KANA-BOONが大好きだ。

5周年yearは、始まったばかり。
これから、シーズン2、シーズン3、シーズン4、シーズン5と期待しかない。

5周年だけではない。
10周年、20周年、30周年とお祝いし、これから先も一緒に楽しみ続けたい。

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