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日常に愛をこめて

フジファブリックにしたためる

忙しい日々の中ちょっとずつ気づいていた。
同じことを繰り返して毎日をなんとなく過ごしてるんだなぁということを。
こうして多分あっという間に一生を終えるんだろうなぁ〜という漠然としたさみしさにも。

そのなんとなくの中でフジファブリックと出会った。
なんとなく聴いてたラジオから流れてきた「若者のすべて」の衝撃。その数年後になんとなく目にした新聞に載っていたチケット販売の広告に「今は3人でやってるんだっけな…」となんとなく気になって足を運んだライブ。帰り道は感動で頭がいっぱいだったことを覚えている。

抜群の中毒性でクセになる味わいの深い曲たち。本当に魅力的で、音楽だけでなく彼らはとてもおもしろくて、人間性も素晴らしくさらに好きになるのがあっという間だった。

バンドを知っていくうちにぼんやりと頭に浮かぶことがある。それはどう生きるとか人生とかいうざっくりとしたこと。前より考えを温める時間が増えたように思います。
志村さんのことがあったというのもありますがそれ以上にも、今までも今もフジファブリックの曲にじんわりと感じるからです。

その変態的ともいえる独特さに目を奪われがちな気がするけれど、けっこう多くの曲の中で、自分のことや、誰かを想って悩んでる。
悶々として真面目すぎるほどに悩んでいる。時に聞いてるこちらも心配になるぐらいだ。そんな人間らしい部分にも共感しかなくて、まるで自分のことのように思えてしょうがなくてまた好きになった。
巡る季節、花、月、星、空、夕日、動物、食べもの…、他にもたくさん!見かけたらキリがないほどにフジファブリックの曲は日常に溶け込み潜んでいる。
 

「だいだい色 そしてピンク 咲いている花が
まぶしいと感じるなんて しょうがないのかい?
平凡な日々にもちょっと好感を持って 毎回の景色にだって 愛着が湧いた」(ペダル)

「帰り道に見つけた 路地裏で咲いていた 花の名前はなんていうんだろうな」(ないものねだり)

「見慣れていた景色さえも輝いてた
「いつまでも忘れない」 そんな事思う日がくるかな
風に揺れた君の髪の匂いだとか
ありふれたこの一瞬 僕はまた今日も探してる」(LIFE)

それはきっと普段から周りの景色をよく見ているからなんじゃないかなと、好きなんだろうなぁと感じるものがたくさんの楽曲に散りばめられている。ちょっと切なくて、下手したら忘れてしまいそうなことや思いもそっと拾って歌っている。
このフジファブリックのなにげない日常へ向けるまなざしが大好きだ。とても愛に溢れているなぁと思う。伝わってくるのはそっとさりげなく包むような優しさとあたたかさだ。

「君の声が届く愛しき日々
この世界の隅で素敵なランデブー
僕ら待つ未来へ歩き出せるなら
同じ場所をまた見つけられるから
その時はまた会いにいけるから」
(はじまりのうた)
 

「見慣れていた景色だけど涙が出た
「まだ覚えているかい?」そんな事思う日がくるかな
雨上がりのグラウンドを駆けるような
溢れ出すその一瞬 気づかずに通り過ぎて
戻らない日々に手を
振って行くのさ
今日も続いてく」(LIFE)

今日が積み重なり人生になっていくんだ思うと、急に今までの日々が愛おしく思えた。
なんとなくの中に生きていると感じる部分がちゃんと潜んでいたんだ。なにげない日常こそが大切だったんだな。なんとなくにはとても意味があったんじゃないか。
好きがたくさんあったこと、慣れすぎて通り過ぎてた気持ち。たくさんのかけがえのない気持ちに気づかせてくれた。
日常の色彩のパレットがあるのなら、もっと繊細に広がったように感じた。景色がもっと色づいた。

生きるとは自分と周りの世界に愛をこめて歩いていくということなんではないか。
自分なりにああでもこうでもないと考えてた悶々にストンとくる。ほわんとした温かさの答えが胸に灯った気がしている。

これを書いている4/14はデビュー日だ。そして「帰ってきた!!三日月ADVENTURE」追加公演が行われる。いったいどんなライブになるのか今からドキドキしている。
来年は15周年。山内さん曰く「でっかい花火をどかーん!と打ち上げる」予定らしい。どうなっちゃうことやら。とても楽しみだ。その場で一緒見上げたいなぁと思うばかりだ。

「ーー僕らはやっぱり、すごく、フジファブリックが好きなんだなぁ。やっぱり志村くんのことも大好きなんだなぁ。それしかねぇよぉ~! って思うんだなぁ〜。ありがとう。そんなバンドをね、失くしたくなかったんだよ、ほんとに。」

記念すべき10周年の節目の武道館ライブ(のちに映像化)にて、なんでフジファブリックを続けているのかというと…、そう切り出した山内さんが噛みしめるようにこぼした言葉だ。
ここにうまく言えないけど、すべてぎゅっと詰まっている。キラキラと聞いた時からずっと心に残っている。

フジファブリックであり続けてくれてありがとうといつも感謝しかない。出会えてよかったです。フジファブリックが大好きだなぁ。ひっそりポッケに忍ばせて、たまには立ち止まったり、全力で走ってみたり。なにげない愛おしい日々を彼らのように力強く歩いていきたいな。

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