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繋がれるロックのバトン

ONE OK ROCKという希望

「世界で活躍するロック・バンドになる!!」バンドマンならば1度はこんな壮大な目標を思い描くのではないだろうか。いや、夢と言った方がいいのかもしれない。
 
 

やや冷めた目線での物言い聞こえてしまうかもしれないが、どれだけ頭を捻ってみてもフロム・ジャパンでワールドワイドなバンド名が思い浮かばない。
 
 

いや、ニッチなジャンルならば、そりゃ居るけどさ。ロックの本場であるUSやUKで日本人って色眼鏡抜きで評価されるバンドって本当に極僅かでしょ。寂しいよ。頑張って欲しいよ。だって僕らは日本で生まれ育ってきた訳じゃん。だからこそ見たいんだよ。ロックの頂きに上り詰めた国産バンドを!!世界を舞台に活躍するバンドを!!

僕にはそんな才能が無いことはわかっている。だからこそ応援したいんだよ。だって僕はロックが大好きなんだもん。
 
 

なんて戯言を青年から中年になるまで、約20年以上に渡って吐き散らしてきたのだが、未だに世界を熱狂させる国産ロック・スターは私の前に現れていない。
 
 

それゆえ私の中のロック・スター達は、月日が流れようとも青春時代と変わぬ海外バンドマンばかりのラインナップだった。
 
 

さらに自分自身が年齢を重ねてしまったため、今さら若手バンドに共感するのも難しい現実がある。
 
 

後述に関しては、私のプライドが邪魔しているだけなのかもしれないが、自分より年下の上司って聞いた瞬間に「苦手だわ〜」なんて言う人が多いように、若手バンドを素直に受け入れられないって人も多いのでは。
 
 

やっぱりロックって時代によって変わっていくものだし、その時代を生きた人間にしか共感出来ないのかもしれない。そんな感情に支配され、僅かに残った少年の心に別れを告げようとした時、惰性で流していたTVから驚きの楽曲が聞こえてきた。
 
 

パワフルで跳ねるようなリズム隊にシャープなギターが絡み合う疾走感抜群のイントロ。これは期待できるかも・・・。しかしながら当時主流であったバンドの展開から予測すると、なんだかんだ歌メロに入ると歌謡曲というかポップス的な進行してしまうイントロ倒れが多かった。そんな私の斜に構えた予想を“名も知らぬバンド”は場外ホームランばりに飛び越えたのだ。
 
 

ハスキーがかった厚みのある声質に確かな歌唱力を持つボーカル。さらに特筆すべき点は、彼の違和感のない流暢な英語の発音だ。思わず海外のバンド?なんて誤解してしまうような違和感のなさ。
 
 

楽曲が進行していくうちに日本語詞が聞こえ、彼らが国内のバンドという事を理解できたのだが、それにしても日本語・英語を見事なまでに調和させたハイブリッドなボーカルライン。そして筆者の青春時代を彩ったUSエモを彷彿とさせる青臭くもセンチメンタルな力強いサウンド。
 
  

絶対にこのバンドはチェックしなければいけない。早足で流れるエンドロールを凝視し、番組のエンディングテーマを担当しているバンド名を探した。
 
  

見つけた!!「ワン・オーケー・ロック???」この読み方であってるのかな・・・。
 
  

それが今や国内だけではなく世界での人気も加熱しつつある「ワンオク」との出会いであり、当楽曲こそが今尚彼らのキラーチューンと呼声高い『完全感覚Dreamer』だったのだ。
 
  

とにかくONE OK ROCKというバンドの存在はセンセーショナルだった。今さら若いバンドに憧れることなんて出来ない。歳を重ねすぎた。ロックは時代を生きる人達のものだから仕方ない。
 
  

そんな固定観念に縛られた私の価値観全てを見事なまでにぶち壊し、私に再びロックの道を歩む切っ掛けを与えてくれたのである。もし彼らの存在がなければ、私は今でも青春時代のロックにすがり、時と共に伸び続けるロックの道を眺める事しかできなかっただろう。
 
  

さらにONE OK ROCKというバンドは高水準な楽曲だけではなく、Linkin Parkのチェスター・ベニントンやSum 41のデリック・ウィブリーなどワンオクに影響を与えたロック・スター達と同様に、彼も人々を魅了する天性とも言えるカリスマとしての資質を持ち合わせていたのだ。
 
  

その成長スピードは凄まじく、2013年に『人生×僕=』がリリースされる頃には、多くのリスナーの支持を集めシーン頂点へと上り詰めた。もし私の若かりし頃に彼らが存在していたら、きっと夢中になっていただろう。いや現在でも十分夢中なのだが・・・。なにはともあれ今を生きる若者たちが羨ましい。
 
 

しかし、私の様な世代だからこそ、彼らに対し自らの世代で成し遂げられなかった希望を託し応援することができる。
 
 

デビュー当初よりインタビューなどで語っていた「世界で活躍するロックバンドになる」という夢のような言葉が現実になりつつある今。ONE OK ROCKというバンドは若者に夢を与えるだけではなく、我々世代の夢をも担う希望のバンドでもあるのだ。

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