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楽しくても思いやりとマナーを忘れるな!

キュウソネコカミのファンとして

4月5日、新木場コースト。会場に入ってすぐ目に写ったのは「思いやりとマナーを忘れるな」と書かれた横断幕だった。はじめは、わざわざ横断幕にしなくてもと思っていたのだけど、ライブが終わって感じたのはこのキャッチフレーズがもっと様々なライブで浸透したらいいのになということだった。

それを強く感じたのは”DQNなりたい、40代で死にたい”での出来事。ファンの熱狂は一気に渦を巻いて、フロアは嵐の海のように荒れた。ヤマサキセイヤは荒波となったファンに、もまれながらも人の上を進んでいく。待ちに待っていたキラーチューンによって至る所にモッシュ、サークルが出来ていた。我を忘れて暴れまわるファンたち。激しく体をぶつけ合うファンの荒波に飲まれて倒れてしまった人も少なくなかった。幅広い年齢層のファンがいたからだ。しかしそれはキュウソのキャッチーな曲が老若男女問わず沢山の人に届いている証でもあった。荒ぶるキッズと、ライブ慣れしていない子供や女性。両者の温度差はライブが熱くなっていくにつれて激化していく。ヤマサキセイヤは人の波に乗ってフロアのほぼ中心にまでたどり着いていた。フロアの中心に立って、ヤマサキセイヤは「人を助けるのがロックバンドだろ!」と高らかに叫んだ。
彼は人の上を歩きながらも、下で支えてくれるファンを気遣い続ける。”大丈夫か?みんな健康か?楽しめてるか?誰も怪我してないか?”と何度も何度も問いかけていた。僕には、その姿がめちゃくちゃかっこよかった。
過剰なまでの心配は、ヘタしたら盛り上がりに水を差してしまうはずなのに、キュウソはそれを全く気にせず、倒れた人を心配して声をかけ、更には曲を止めることさえ厭わなかった。ロックバンドは人を助けるもの。僕は音楽に、ロックに、キュウソに助けられてばかりだ。この日だってキュウソの格好よさに撃ち抜かれた。就活に失敗した5人組がこれだけの人に支えられて、歌って、踊らせて、人を助ける。そんなに夢があることって、そんなにかっこいいことってあるだろうか。

ライブの姿勢のかっこよさも然ることながら、キュウソのライブも凄まじく、”5RATS”でのレーザーの飛び交う堂々たる登場シーンや、マイナー曲のイントロをアレンジしてあたかも新曲のように演奏してファンを楽しませるところ、大掛かりなセットを活かした”ギラギラおじさん”の昭和歌謡番組のような演出、”わかってんだよ”の真っ直ぐで等身大の演奏、他に類を見ない”KMDT25″でのハチャメチャな盆踊りと隅から隅までファンを踊らせていた。ほんとに武器だらけのバンドだ。
そして最後の最後で演奏された”The band”。「音源じゃ伝わりきらない 細かい感動がそこにはあるからだ!!!」というフレーズが心に刺さった。歌詞の意味での”細かい感動”とは少し違うのかもしれないけど、僕はキュウソの姿勢に感動した。ライブでなければ、音源だけの関係だったら、キュウソがこんなにファン思いで優しいなんて気付かなかった。
そしてその優しさはファンにもちゃんと届いている。銀テープが取れなかった僕に銀テープを渡してくれた人がいた。その光景は僕のところだけじゃなく、他のところでも同じようなことが起こっていた。彼らが大切にしている「思いやりとマナーを忘れるな」という言葉がファンの心を動かした。優しさは分け合えるのだ。

「ロックバンドでありたいだけ」という最高の言葉を歌いあげたキュウソには、ずっと人を助けるバンドであってほしい。僕は恩着せがましくもそんなことを思ってしまった。キュウソが続くならそれに呼応してファンも「思いやりとマナー」を忘れないで居続けるだろうし、ライブハウスでの些細なトラブルだって無くなっていくはずだ。
僕は思いやりとマナーを考えながらライブを楽しんでいく。キュウソネコカミのファンとして。
面白く、かっこよく、そして優しいキュウソネコカミが大好きだ。

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