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赤ちゃんと、離婚と、闘病と、RADWIMPS

まさに花咲く~Human Bloom Tour~

あの日、職場で職員に怒鳴られ、
怒りが止まらなくなり、ひどい耳鳴りがした。
涙が止まらなくなった。

ロッカールームで泣き崩れた。
こころも体も もう限界だった。

次の日から、
その職場にはもう2度と近寄ることができなくなり、
私は失職した。

3歳の子供がいた。
夫はいない。
絶望した。

何をしても、何を聞いても、
こころが動かない。

どこに行けばいいのか…。
どこにも行く場所がない…。

藁にもすがる思いで映画館に行った。
特に観たい映画はなかった。

何となく、「君の名は。」を観ることにした。
当時はまだ公開されたばかりでヒットしていなかった。
とくに期待はなかった。

なのに、エンディングのうたを聴きながら、
涙が一粒自然にこぼれた。

職場で罵倒されたあの日から、
私のこころはかたまっていた。

何を見ても、何を聞いても、
こころが動くことはなかった。

こころから笑うことも、
こころから泣くこともできなかった。

でも
「嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
君の心が 君を追い越したんだよ」
(「なんでもないや」RADWIMPSより)
とうたう洋次郎の声が、
かたまっていた私のこころを
動かしてくれたのだった。
 

元夫には何度も裏切られていた。
赤ちゃんだった子供をひとりで育てるために
大学の通信で資格を取った。

遠方の大学で授業を受けなければならない時もあり、母乳を搾乳して凍らせて、
赤ちゃんと凍らせた母乳を両親に預け、
ホテル住まいで大学に通ったこともあった。

母乳がたまると乳腺炎になってしまうため、
休み時間には大学のトイレで
搾乳器で母乳を搾乳しながら授業を受けた。

本当なら、
赤ちゃんにあげるべき母乳を搾乳して、
大学のトイレの洗面所に捨てなければならなかった。

捨てられていく母乳…。
赤ちゃん、ごめんね…。

正直、つらかった。

でも自分で決めた道だから、
「つらい」とは誰にも言ってはいけないと思った。

時間を惜しんで必死で勉強した。

赤ちゃんにおっぱいをあげながら
スマホのアプリで繰り返し問題集を解いたり、
おんぶをして寝かしつけながら参考書を読んだ。

赤ちゃんをおんぶしながら青空を見上げたとき、
きれいな空を見ているのに、
孤独だなぁ、
と痛烈に思った。

“孤独の波”が押し寄せてくるようだった。

でも、我が子のためには負ける訳にはいかないのだ。

そして、資格試験に合格することができた。

なのに…
就職先で待っていたのは、嫌がらせだった。
ある職員に罵倒された後、耳鳴りと涙が止まらず、
そこで力尽きてしまったのだ。

3歳の子供を
父親なしでそだてなければならないのに…。

私はうつ病だった…。

命懸けで我が子を守らなければ…。
でもどうやって、
この大切な宝物を守っていったらいいのか…。

そんな時に出会えたRADWIMPS。
子供を寝かしつけた後、
むさぼるようにスマホで検索して
RADのうたを聴き続けた。

すごい、すごい、胸に刺さる…。
あのうたも、このうたも…。

「光って消えるただそれだけと知りながら
光る僕はきれいでしょう?」(「螢」より)

赤ちゃんのために必死で生きてきた。
でも、そんな生き方が否定されたようで、
人間失格なようで、
ただただ一生懸命生きてきたのに
誰にもわかってもらえないようで…。

孤独な子育て、うつ病、働けない、
でもこの子には私しかいない…。

どうにもならないジレンマの中で、
「私も生きていていいんだ、泣いていいんだ」と、
かたまっていたこころを動かしてくれたのがRADWIMPS。

“Human Bloom Tour”で
かたまっていたこころがほぐれ、
花開いていった。

まさにこころを浄化(カタルシス)してくれた。

次のツアーは
“Road to Catharsis(カタルシス) Tour”
まだ、生きていける気がする。

こころの底から
ありがとう、
RADWIMPS。

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