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20回目の彼の居ない5月2日に

hide 20th memorial SUPER LIVE 「SPIRITS」

X JAPANのギタリストとして、そしてソロアーティストとしても活躍したhideがこの世界から居なくなって20回目の5月2日がやってきた。
今年はそれに際し様々なアイテムの発売や催し物などが企画され、先の4月28日、同29日に行われたhide 20th memorial SUPER LIVE 「SPIRITS」もその一つであった。

彼の死後に彼の事を知った私にとっては初めての彼に関する大きなライブであり、ゴールデンウィーク中に行われ飛行機のチケット代やホテル代が通常より少々嵩もうとも早々に参加を決意したライブイベントであった。
メンツの発表を待たずとも彼の友人や彼を慕う人が参加する事は間違いない事であり、実際メンツはその通りとなっていた。

初日には彼に憧れて来たMUCC、彼が見出したZEPPET STORE、彼が擁したギタリストの在籍するOBLIVION DUST、彼の友人のD’ERLANGER、BUCK-TICK、そして最後にhide with Spread BeaverにX JAPANのギタリストで相方のPATAをゲスト迎えた特別編成でのライブ。
2日目には彼をずっと慕って居るJ、彼に憧れて来た氣志團、彼に見出されたバンドのメンバーで構成されたdefspiral、彼と同時期にシーンにいたZIGGY、そして彼と似た様な道を辿り同じ様な音楽趣味を持った布袋寅泰、そしてラストは前日と同じくゲストにPATAを迎えたhide with Spread Beaver。
両日のMCには彼に見出されたバンドのメンバーであるCUTT。
 

ステージの両端に設置されたモニターからは時折彼を愛する人からのビデオメッセージが流れた。
ORANGE RANGEのRYO、FLOW、GRANRODEO、RIZE・The BONEZのJESSE、GLAY、布袋寅泰、MUCC、乃木坂46の生駒里奈、そしてYOSHIKI。
多岐に渡る誰も彼もが、彼に対する多大なる愛情やリスペクトを感じさせてくれた。

ライブに出演した面々はそれぞれX JAPAN、Zilchを含む彼のナンバーから愛情とリスペクトとアーティストとしてのプライドを込めて楽曲をカバーし会場を盛り上げてくれた。
中でも布袋寅泰はhideのアイコンとなっているモッキンシェイプに布袋寅泰のアイコンとなっているモノクロの幾何学模様を描いた、特製のフェルナンデス製ギターという当時の中学生ギターキッズが考えた最強のギターみたいなのを持ち出してをカバー曲を披露し度肝を抜かしてくれた。
 

初日のhide with Spread Beaverでは初めて観るSpread Beaverの面々と中央に置かれた彼の代名詞であるイエロハートのギターを目の前に、本当にhideのライブに来ているんだという現実を感じ1曲目から涙し、2日目では相変わらずのやんちゃっぷり見せつけてくれるSpread Beaverのメンバーに歓喜した。
セットリストも変にしんみりした感じにならぬ様に構成され、気持ちが良かった。
 

会場の出入り口付近には届けられた多くの祝いの花が飾られ、赤を基調とした様々な色の花が目を惹いていて初日に入場した時より退場した時が、2日目に入場した時には更にと花は増えていった。
そしてそれと同様にカラフルであったであろうものが会場内の観客達。コスプレをした赤やピンク、黄色が基調のイエローハートのタオルを被った人などステージ上からは良く見えていたようで度々そのカラフルな模様がライブMCで指摘されていた。

沢山の音楽と愛とリスペクトと色に溢れた祭典会場を後にし、駅の階段を下りる頃には祭りの後と同じ感傷を抱きホテルへと戻った。
ライブ翌日の夕方、飛行機に乗り帰路へと着く。その間読み進めたSpread Beaverのメンバーでありhideというアーティストの共同プロジューサーともいえるI.N.A.による書籍『君のいない世界』と暮れて行く空、顔を出す月や星が更に祭りの後の様な感情を助長し、思わず涙が溢れたが隣には見知らぬ人が居る為バレないように顔を傾た。

ほんの少し、雲や空より遠い遠い場所に居る様に感じていたhideがあの2日間だけは、指先にほんの少しだけ触れられたような、近い場所に感じられたのだ。

いつもはとても寂しい5月2日が今年だけは少しマシだ。
彼の唄うHURRY GO ROUNDにある『春に会いましょう』という言葉をほんの少し果たせた気がしているせいだろうか。

『また 春に会いましょう』

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