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カワイイが正義なら、カッコイイは希望だ。

GRAND FAMILY ORCHESTRA〝オー晴レルヤ!!〟に寄せて。

この春に大学を卒業した私は、この春に企業に入社した。肩書が学生から社会人に変化したように、生活も変化した。生活の変化は些細なこともあれば、重大なこともあった。いくつかの生活の変化のなかで、私以外の誰かにとっては些細なことでさえもないけれど、私だけにとっては重大なことがあった。それは、今まで好きだと思っていたことのほとんどに対して、好きだという気持ちがなくなったことだ。このとき、僅かに、けれど強烈に残った好きだという気持ちは音楽に対してだった。私は、時間や場所を問わずに、音楽を聴けるときは、何度も何度も音楽を聴いた。それだけが頑張ろうと思える力になった。気が付けば、4月は終わろうとしていた。そして、社会人になって初めての大型連休が、目前に迫っていた。そして、この大型連休の数日のうちに、私はとあるバンドの存在を知り、彼らのライブに行くことになる。それが、GRAND FAMILY ORCHESTRAだ。

私は某動画サイトで、誰かが作った邦楽のリストをひたすら再生していた。何度か再生したなかで、淡く好きだと思った音楽もあったけれど、強く好きだと思った音楽はなかった。そんななかで、GRAND FAMILY ORCHESTRAの〝オー晴レルヤ!!〟を再生したときだけは、最初から最後まで、めちゃくちゃカッコイイという気持ちが溢れた。久しぶりに気持ちが大きく動いた私は、自分の気持ちをどうすることも出来なかった。なにか、どこか、ひとつだけがカッコイイのなら、どうにかすることが出来たのかもしれない。けれど、歌詞が、メロディーが、この楽曲を構成しているすべてが、そしてなによりも、GRAND FAMILY ORCHESTRAというバンドの存在自体が、めちゃくちゃカッコイイのだから、どうすることも出来なかった。普段の私なら、他の楽曲も聴いていた。しかも、彼らは彼らの全ての楽曲をアップロードしていた。けれど、この日も、次の日も、私は他の楽曲を聴かなかった、聴けなかった。それくらい、私にとって、衝撃的な出会いだった。

私は彼らのライブが数日後に行われることを知った。彼らのホームページでは、いくつかのライブが行われることが告知されていたが、私が行くことが出来るのは数日後のライブのみだった。こんなとき、迷わずに行くことを決められるひとが、私は羨ましい。私は何年か前から音楽を聴くこと、ライブに行くことを日々の糧にしている。それでも、やっぱり、初めてのライブに行くとき、ライブハウスのライブに行くとき、カッコイイバンドのライブに行くときは、躊躇って、諦めてしまう。私は、ライブハウスが似合うようなカッコイイとは正反対だから。このときも、今回のライブに行くことを諦めようかと考えていた。けれど、久しぶりに気持ちを動かしてくれた〝オー晴レルヤ!!〟をどうしてもライブで聴いてみたくて、GRAND FAMILY ORCHESTRAのライブを観てみたくて、ライブに行くことを決めた。

数日後、GRAND FAMILY ORCHESTRAのライブを初めて観ることが出来た。〝オー晴レルヤ!!〟をライブで聴くことも、CDを買うことも出来た。つい先日から何度も聴いた〝オー晴レルヤ!!〟はライブでも、ライブだから、めちゃくちゃカッコ良かった。他の楽曲も、演奏をしているメンバーの皆さんもめちゃくちゃカッコ良かった。そして、めちゃくちゃ楽しそうだった。私は、この数日のうちにGRAND FAMILY ORCHESTRAというバンドに出会えて、ライブに行くことが出来て、心から幸せだと思った。この大型連休も終わろうとしている。気が付けば、5月も終わり、6月も終わるようになるのかもしれない。けれど、今の私は、まだ聴いたことはないけれど、聴けばめちゃくちゃカッコイイと思える楽曲が確かにあることを知っている。それらの楽曲を聴けることが、今の私にとって、何よりも希望だ。

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