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2017年4月19日

ちゃん (15歳)
41
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その時まで

米津玄師の曲を全部聴くこと

中学3年生の頃、私は急に友達がいなくなった。いじめに合った訳でもなく、無視された訳でもない。話しかけると普通に会話もする。ただ、周りにいた友達が離れていった。

原因は新しいグループができたこと、それだけ。そんなこともあるよな、と、もやもやしながから1ヶ月ほど過ごしていた。でも、やっぱり限界が来てしまい、毎日どうしようもなく寂しくて、学校をサボったりもした。
 
 

私は音楽を聴くのが好きで、勉強するとき、歩くときにはいつも音楽を聴いている。

その中でも一番聴くのは、米津玄師さんの曲。とても悲しいとき、とても嬉しいときにはいつも米津さんの音楽を聴く。
中3のその頃、私は彼の曲を何度も何度も聴いていた。大袈裟な話ではなく、私は彼の曲があったからここまで生きることができたのだと思う。

米津さんの音楽は、内向的なようで外向的だ。
「自分の内側を掘り下げていくと、不思議と外に開けていくものだ」
と、本人が記していたのも覚えている。

どんどん大衆性を帯びていく彼の音楽は、底抜けに明るい訳ではない。辛いことや悲しいことを忘れないまま、それでも前を向いていこうという、人の暗い部分も携えた音楽だ。
自分の中の苦しい記憶を辿って曲を作るのは、一見すごく個人的なものに感じるが、それは何よりも私たちに寄り添ってくれるものになる。もしかしたらそれは友達、親、恋人よりも。
 

言ってしまえば、自分以外の人間は全て他人だ。見てきたもの、経験してきたものが違うから、頭の中で想像することも異なる。

だから私は、時々世界に一人ぼっちなんじゃないかと思うことがある。嫌なことがあったら、「この先、生きるのは面倒だな、早く終わらないかな」とすぐ思うし、誰かに伝えたいけど伝わらないからひどくしんどくなるときもある。

けど、米津さんに「翡翠の狼」の中で

「消せない記憶と苦しみの中で

終わりが来るのをただ待つだけ

この世で誰より綺麗なあなたに

愛しているよと伝えるまで」

と言われてしまったから、私も彼が伝え続けてくれるまで終わりが来るのをただ待とうと思った。

今日の夕飯はなんだろうな。

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