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おかえり、ELLEGARDEN

きっとみんなが待っていた

2017年は好きなバンドが解散したりメンバーが脱退したり活動休止をしたりと個人的に不運な年だと思っていた。

それは2018年になっても変わらずで、先日もAqua Timezの解散が発表されたばかりだった。何かいい知らせはないのかな、そんなことを思いながら見ていたTwitterがやけに騒がしい。何をそんなに騒ぐことが?と元ネタを見てみると

「ELLEGARDEN 8月に10年ぶりツアー」

の見出し。

はぁっ!?と思わず声が出た。目の前にたくさんの人がいたにも関わらず私は声を荒げた。
私の、いや、きっと日本中のバンドマンの、日本中のロック好きの青春、ELLEGARDENが帰ってくる。
その事実は私の全身を震え立たせ、発表から一夜明けた今でさえ手の震えと顔のゆるみを止まらなくさせている。
 

ELLEGARDENに出会ったのは13歳の春だった。従兄弟の高校の軽音部のライブを観に行った際、トリのバンドがコピーしていた”スターフィッシュ”に一聴き惚れし、そこから好きになるには時間はかからなかった。彼らは既に活動休止をしていて、細美武士はthe HIATUSとしての活動を始めていた。活動休止中かぁ、ともうライブを見ることはないんだろうな、と、もう少しはやく出会いたかったことを後悔しつつ、でもしょうがないかとどこか納得している自分もいた。
 

そこから私はベースを始め、エルレをひたすら練習した。シンプルかつ堂々としたベースラインが好きだった。もちろん曲も全部好きだった。嫌いになる曲がなかった。メロディ、バンドサウンド、細美さんの紡ぐ言葉、これらは今の私の原点になっているであろう。
 

中学の時に部活関連で交流があった他中の子とエルレがきっかけで仲良くなった。高校時代ずっと好きだった人とも共通して好きな音楽はエルレガーデンだった。他にもエルレを通して沢山の人と関わることができた。高校の部活は軽音部に入った。エルレのコピーをする先輩、後輩を見てきた。勿論自分もエルレのコピーをした。エルレは私の中の青春の1ページを間違いなく色鮮やかにした。
 

アコギを練習し始めた時、エルレ好きの友達に「Lonesomeコピーしてよ!」と言われた。優しい曲。英語詞をどうしても理解したくて和訳したり調べたりしていたら、自分の中でも大好きな曲になっていた。
 

《Though I know you are the one who would end this rain
You make me feel I’m changing》

“”この雨を止めることができるのはあなただけだとわかっているけど
僕も変わらなきゃってあなたは思わせるんだ。””

《When I’ve got a feeling that I am betraid
I blame myself to have expected
The way you see it through your eyes could be different slight》

“”裏切られたような気持ちを持った時、期待するからだって自分自身を責めるんだ。あなたのようにそれを見れば、きっとまた違うように見えるんだろうな。””

どこか絶望的な歌詞に見えて、実はすごく希望に溢れた歌なんだと思った。この世界は僕にとっては寂しすぎるけど、それでも、あなたみたいになれたらきっと変わって見えるんだろうな。
 
 

エルレの歌はどれも私に勇気をくれたが、特に私が本当に特別に想っている歌がある。

《このままどこまでもずっと飛んで行きたいね
このままずっと二人で過ごせるならいいね》

The End Of The Worldという曲だ。17歳の秋、人生でなにもかもを失っても手に入れたかったものがあって、手に入れたはいいがそれと引き換えにした犠牲は自分の想像を超えたものであった。私はひどく傷ついて、毎日のように泣いては立ちすくんでいた。そんな時に大切な人が送ってくれた曲がこの曲だった。新しい人生に向かって、終わりのはじまり。たしかに傷ついたし立ち直れないとも思ったが、この歌を聴いて私は心の底から救われた。さっきとは違う涙が溢れていた。””きみの準備が終わるまで僕は待っているね””という最後のフレーズに、私は自分の気持ちに整理をつけることばかりに焦りを感じ、余裕がなくて傷ついていたことに気づいた。音楽は私を待ってくれる。救ってくれる。そう気づけたのはこの曲のおかげだった。
 
 
 

高校3年生の春、MONOEYESの結成が発表された。細美さんの新しいバンド。素直に好きだったし素直に喜んだ。でもどこか心の片隅に「いつかエルレは復活しないのかな。」という思いが蹲った。「もしエルレが復活したら意地でも何があってもライブに行こうね。」と約束をした。まさか、まさかあれから3年が経って約束を思い出す日が来るとは夢にも思わなかっただろうな。
 
 

きっと今から8月のツアーに参加するためのチケット戦争がはじまる。私だけじゃない、日本中が待ちわびていた復活だ。みんなライバルだけどみんな同志。エルレガーデンを通して日本中のたくさんの人と想いを分かち合っている感覚になっている。
 

おかえり、ELLEGARDEN。最初にはじまる曲がなんであれ、「待たせたな!」と叫ぶ細美さんの笑顔が目を瞑ると浮かんできて、私の青春が胸の奥で雄叫びをあげている。

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