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ELLEGARDEN復活によせて

10年という時間が一瞬になった日

2018年5月10日約10年の時を経てELLEGARDEN(以下エルレ)が復活する事がアナウンスされた。
初めその情報を見た時は自分の目を疑った。何年か前に復活するというガセネタが流れた事もあり慎重になっていた為、HPやツイッター等を見て情報を集め自分の中で確証が持てるまで時間がかかった。流れてくるツイートや現役のバンドマン達の喜びの声を聞いてやっと実感が持てた。これだけの多くの人が待っていた、もちろん自分もその一人である。そしてたまたま当日Tシャツを着ていて、更にとある野球ゲームで「ホソミ」という選手を作っていた事に勝手に運命を感じている。

エルレと出会ったのは2005年の春ごろだったと思う、当時「Red Hot」のPVを色んな場所で見る内に「何か気になる存在」となり気づけば音源をすべて揃え、ツアーがあればかかさず行くようになっていた。
当時、病気で片耳を失っていた私にとってそういった行動はいつの間にか希望となっていた。特に「ジターバグ」は今まで出会った事のない衝撃を受けたのを覚えている。それからの自分の人生は大げさかもしれないが明るいものとなった、エルレを紹介していく内に仲間が増え、バンドまで経験させてもらった、聞こえない耳も反対が残っているから問題ないと思えるようにもなった、何よりライブハウスが好きになり、エルレを通して様々なバンドと出会い音楽が自分にとっての日常となった。こういったきっかけを与えてくれたエルレには感謝している。

初めて行ったライブは05年の福岡公演、終わった後は見たこともない笑顔になっていたそうだ。それまでライブハウスを体験した事なかった自分にとってその日の体験は今でも忘れる事が出来ない。ライブでの一体感、ダイブ、モッシュ、各メンバーのパワフルなプレイ、そして何よりもスピーカーから聞こえてくる生の音に興奮した結果その笑顔が生まれたのだと思う。ライブハウスというあの小さい箱での楽しみ方を教えてくれたのもエルレだった。特にZepp福岡は当時結成していたバンドメンバーでエルレのライブへ行き、全員で死にかけたけどすごく楽しかった思い出があり「いつかこの場にエルレと立つんだ」と強く思っていた。今ではそれは叶いそうにはないが、今年復活予定のZepp福岡でエルレがライブする予定があれば是非行きたい思う。

2008年9月7日の突然の活動休止はショックだった、理由は「メンバー間でアルバム制作に対するモチベーションの差が生まれた」という事だった。アルバム制作中であったバンドはタイトルのないツアー、アルバム発売延期が続く等、あまり状態が良いように感じていなかった矢作であった。発売延期になった理由をラジオで「ゴリゴリすぎるという理由で却下になった」と言っていたように記憶しているが、きっとそれは建前だったのではないかと今は思う。活動休止前のライブはチケットが奇跡的に当選して行く事が出来た、駅からライブハウスまで向かう道中に「チケット譲ってください。数万円でも買います」と書かれたボードを掲げている人を多数みて事の大きさを実感した。金額という訳でなくそれだけの人がエルレを求めている事が伝わってきた。運良くチケットの取れた自分は、その人達の思いも一緒に連れて楽しまないと行けないと強く思った。ライブはいつもより緊張感は漂っていたが、活動休止前とは思えないパワフルな物で「サンタクロース」等初期の曲も多数披露された。確か「必ず戻ってくる」的な言葉をその公演でも言っていた気がする。ライブは一回目のアンコールが終わり「まだ聞きたい」「これで終わりたくない」という雰囲気が漂っていた。そして、三度メンバーが現れ自分は気づけばかなり前にいっていた。楽しい思いとこれでもう見れなくなるかもしれないという感情が入り混じり、楽しいけど楽しくないみたいな感情となり、泣きそうになった事を覚えている。ライブが終わってみると「楽しかった」という思いが出てきて笑顔になっていた「エルレはいつか戻ってくる、悲しむ事じゃやない」そう強く思った。

活動休止後からの一ヶ月近くは何をやっても力が入らなかった。もちろん本人たちに喪失感に比べれば大したものでないが、生活の一部になっていたのだと実感していた。この10年の間メンバーの動きは常に気になっていた、細美武士は「the HIATUS」「MONOEYES」等を結成し、何より震災以降の活動はみんな知っている所だと思う。生形真一は「Nothing’s Carved In Stone」を結成し毎年のようにアルバムを出してきた。高橋宏貴は「Scars Borough」「THE PREDATORS」への加入、個人での企画等を行ってきた。高田雄一は「MEANING」への加入、多数のバンドサポート等行ってきた。それらの活動をみている内に少しずつエルレが復活することよりも、本人達が生きていてくれればそれで良いと思うようになっていた、それぞれがどこかで音を鳴らしている事が重要であり、バンド活動再開よりもそちらの方が嬉しいと感じる自分がいた。そして5月10日を迎えて思うことは「生きていてくれてありがとう!」である。またあの4人、あの景色を見れると思うと今から興奮が止まらない。本当にお帰りエルレ!
そして、今回は特に多くの人が行きたいライブだけに転売等が起こらない事を切に願っている。本人たちもそれを望んでいるはずだ。

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