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チャットモンチーという光

完結に寄せて

その日、いつものようにスマホをいじっていると音楽系サイトからチャットに関するニュースの告知が来た。公式サイトを開くと、ただLAST ALBUM RELEASE IN 2018 とだけ書かれた画面。
ほんとは分かっていたけど口から出たのは 「意味わかんない。」そして色々考える。例えばlast っていうのは「最後の」じゃなくて「最新の」てことでしょ、とか。2018年に出すアルバムは1作、だからIN 2018なんでしょとか。

翌日、橋本絵莉子・福岡晃子の連名でチャットモンチーを完結させると発表された。
それは解散でも活動休止でもなく「完結」と表現された。もう、先に告知されたLAST ALBUMの後に新しいチャットの曲を聴くことはできなくなる。
それは自分にとっては断頭台へただただ向かうことのように思えた。その先に未来なんてない。
そのあと、トリビュートアルバムが出たり(それには大好きなアーティスト、バンドがたくさん参加している)、武道館やチャット主催のフェスの当落の発表があったり。それは一歩ずつ、一歩ずつ終末に向かっているということ。

大好きだったジュディマリが解散し、バンドを聴くこと自体が怖くなっていたころ、タワレコの試聴機で初めてチャットの曲を聴いた。
それからどれくらい経ったのか、ぴあの35周年記念のフェスで生で橙を聴いた。そこから溢れていたのは女の子3人の、そのMCのゆるさからは想像がつかないようなヒリヒリした緊張感。
それはチャットの他の多くの曲にも共通している。例えば恋愛スピリッツ、どなる、でんわ、どしゃぶり。ドラムの高橋久美子が脱退する前の最後のアルバムとなったYOU MOREにさえ拳銃という曲がある。
そこには女の子だからって甘く見られたくない、という意思が見えた。そんな彼女たちの音に、ライブに引き込まれ頻繁にライブに通った。そこで出会った多くのバンド、ミュージシャンが今自分が聴く音楽の根っこになっている。
そして未だにチャットモンチーが完結するということを受け入れられないでいる。

自分が最後にチャットのライブを見たのは六本木のEX。打ち込みを多用し、そこに生演奏を絡ませたチャットのライブを見た時、変幻自在に表現したいことを表現する2人に無限の可能性を感じた。終演の直後、明日、いや今すぐにでも次のチャットのライブが見たいとわくわくしたのを今でも生々しく覚えている。

おつかれさまもありがとうも言わない。ただ2人のこれからの音楽人生に期待する。それだけが失われようとしてる自分にとっての光を繋ぐ唯一の道。

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