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ELLEGARDENの活動再開に寄せて

航海を始めよう

あれはまだロックに興味が無かった頃。

巷で聴く音楽が全てだと思っていた自分。
 

当時行った銭湯で見上げたテレビの画面には、

女装した4人組バンドによる激しいパフォーマンスが映し出されていた。

Space SonicのMVだった。
 

照れ隠しかパロディ調に仕立ててはあるが、しかし隠し切れていないこのカッコ良さは何だ?

そして、この得も言われぬ感覚は何だ??湧き上がるこの感情は何だ???
 

答えを探そうと彼らのCDやDVD、さらにはラジオや雑誌等、

ありとあらゆる媒体を漁った僕は、気付けば彼らの虜になっていた。
 

シンプルで中毒性のある音楽性はもちろん、情けない自分もさらけ出す歌詞、

MCで語られる刹那的な生き方や、何より飾らない彼らの人間性も好きになった。
 

やがて彼らの活動を追うことが生活の一部になったのも束の間、

突然、飛び込んで来たのは“活動休止”の一報。

視界が真っ暗になり、心にポッカリと穴が開いたのを覚えている。
 

「必ず戻ってくるから!これで終わりじゃないから!」彼らはそう言っていた。
 

あれから10年、メンバーそれぞれの活動を見届けながら、

9月9日には晴天の空に想いを馳せたりしながらも、

燻り続けている彼らへの想いに蓋をしていた。

再開っていつになるんだよ。正直そうも思ったりした。
 

しかし、突然その瞬間はやって来た。

2018年5月10日。10年ぶりのツアー決定のアナウンス。

嬉しくて言葉が出なかった…。

約束は守ったぞとばかり、公式ホームページには、10年前と変わらぬポーズの4人の姿があった。
 

SNSは途端にエルレ一色になった。

昔から応援してきた人達はもちろん、

活動休止中に知り、復活を待ち望んできた人も多くいた。

まるで10年分の想いが溢れているようだった。心の穴が塞がった瞬間だった。
 

ボーカル細美氏はかつて、バンドを“船”に例えた。

「別々の船に乗って、しばらく航海に出るんだ。」と。

出会った仲間や船も大切にしながら、

今、再び4人で、新たな航海に出ようとしている。

パワーアップした4人での、10年ぶりの航海だ。
 

かつて10年活動し、やがて10年休止した彼らは、実は今年で結成20年だ。

だからといって、特別なことはしないだろう。

今まで通り、ライブハウスで、フェスで、そしてCDで、DVDで、僕らと繋がってくれるに違いない。
 
 

12年目になったパンクキッズ(?)は、今日も靴紐を結びながら、泣き跳び跳ねるであろうその日を心待ちにしている。

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